血栓のためクリントン国務長官が現地時間日曜日にNYの病院に入院した。欧州出張中に腹痛を訴え、その後自宅で眩暈の症状が出て静養していたが、血栓が発見されたということで様子を見るために病院での治療となったものという。有名な政治家の入院が相次いでいるが、クリントン氏は再選後のオバマ政権では国務長官に留任しないことを言明していたことから、国務長官として最後のタイミングで病魔に襲われたと言えよう。後任にはすでにケリー上院議員が指名されており、米国外交上の問題は大きくはないものと思われるが、ベンガジでの米国大使襲撃事件での国務省の対応で議会での証言が予定されていたところであり、国内的にはやはり影響はあるだろう。
夫君のクリントン元大統領夫人としての8年間、その後の上院議員・国務長官としての活躍には目を見張るものがある。ただ、夫の不倫に悩まされ、また自身も健康上の不安を抱えてきただけに、私人としてのヒラリーには同情を禁じ得ないものがある。快癒を願ってやまない。