昨日5月最終月曜日米国はMemorial Dayで休日。今回、ベトナム戦争の従軍兵およびその家族を前にオバマ大統領が印象的な演説を行った。世界中の紛争に軍隊を派遣している米国大統領として、この日はたぶん最も重要な日といえる。翻って、ベトナム戦争に従軍した兵士は、それが徴兵によるものであったにもかかわらず帰国時には必ずしも正当に評価されなかった。これは今となってはアメリカにとって大きな心の傷となっている。常に辛辣かつ皮肉に満ちた報道の自由が徹底している米国で、兵士の帰国を迎えるときにどのような言葉がふさわしかったのか。オバマ大統領は、往時の帰還兵に対する仕打ちに謝罪の意も込めて聴衆にWelcome Homeを3回、そして感謝の意を表した後最後のもう一度Welcome Homeと叫んで演説を締めくくった。
庭の片隅で群生しているスズランと、すこし変わった色のチューリップを見つけたのでそれを。スズランの純白なこと、葉の緑との対照が美しい。
名称がいささか陳腐ではあるが、NASAが先日発表した2100万光年先にあるおおくま座のあたりの銀河系の姿はたしかに回転花火(Pinwheel)のようで美しい。今見ている光は地球に到着するまでに2100万年かかっているということで、改めてその壮大さを感じさせてくれる。
116人が虐殺されその映像が世界を駆け巡っている。シリアは完全な内戦状態にある。アサドのような独裁政権は、近年ではルーマニアのチャウシェスクからリビアのガダフィまで、その末路を学習して同じ過ちを繰り返さぬよう、一層狡猾になってきている。その点では北朝鮮がその典型だが。一方で国連などはアリバイ作りとしか思えぬ百年一日の無意味な対応に終始している。この状況下、痛ましいことにシリアではこれからも多くの人命が失われてゆくことだろう。つまるところ、国外からの問題解決には限界があるという極めてありふれた結論になる。
しかし、今回の虐殺でアサド政権の命脈はいよいよ尽きようとしているように思える。