H25年11月佐倉市議会定例会で人生の最終段階を自宅で過ごすことについて以下のように述べました。
「千葉県では、患者が望む場所で看取りができる環境づくりをすすめる必要があると考え、
4年前に医療に関する県民意識調査を実施しその中で、自分が最期を迎える場所として、
医療機関と自宅のどちらを希望するか尋ねたところ、「居住の場で最期を迎えたい」と回答した人の割合は
約4割ありました。団塊世代が80代になる平成42(2030)年には年間死亡数が現在比3割増の161万人
になると予測され、まさに「多死時代」の到来、さらには「看取り難民」がでるとも推測されています。
終末期医療のあり方も含めて、自分らしい最期を元気なうちから家族で考えておく時代がきています。
自分らしい最期を迎えるためには、自分らしく生きることが出来る社会を作ることが行政の使命の一つであります。」
2013年に県が行った、「患者が望む場所で看取りができる環境づくり」のアンケート調査の結果では、
自分が最期を迎える場所として、医療機関と居住の場(自宅等)のどちらを希望するか尋ねたところ、
「居住の場で最期を迎えたい」と回答した人の割合は4割。
一方、約3割の方が「自宅で亡くなると家族に迷惑をかけるから」との理由から
「医療機関」を選択しており、自宅で看取ることの課題を整理する必要があります。
その様な中、船橋在宅医療ひまわりネットワーク市民公開講座〜「最期まで自分らしく」を考えるに参加させて頂きましたが、
200名あまりの市民の参加で意識の高さに驚きました。
基調講演は特別養護老人ホーム芦花ホーム石飛幸三先生。
平穏死のすすめ〜看取りの文化を取り戻そう〜というテーマの講演の中で、
「食べないから死ぬのではない、死ぬのだから食べないのだ。」と話されたのは、やはり急性期病院の外科医から
特養で看取りをする医師になられた先生だからこその言葉です。
市民から在宅医療や終末期医療についてのご意見も頂くようになりました。
義父、義母、父を天国に送り、人生最終段階の医療について自戒の念も込め、研究調査をし自分らしい最期を
元気なうちから家族で考えておく時代がきています。