少年カメラ・クラブ

子供心を失わない大人であり続けたいと思います。

セルフポートレートについて

2005-08-12 20:44:43 | 写真
以前から気にはなっていたのだが、写真におけるセルフポートレートの意味って何だろうと考えた。ただ、自分に向けてシャッターを切っただけといえば、それだけのことなんだけど、もうちょっとそこには意味があるように思えてならない。

つまり、写真を自分自身の投影であると考えたとき、そこにまた自分の姿があると言うことだ。これを、どう考えたらいいのだろう。あたかも2枚の鏡をお互いに向け合ったような状態だ。そこには幾重にも重なった不思議な空間が広がっている。

数学で言えば再帰呼び出しともいえるし、エンジニアリングなら正帰還回路だ。なかなか扱いが難しい対象である。下手をすると発振してしまう。

BESSAにはセルフタイマーがない。もちろんハッセルにもない。だから今までは自分の姿というのを全く撮っていなかった。おいそれと人にとってもらうわけにも行かないし。で、今日シャッターのレリーズにねじ込んで使うセルフタイマーを買ってきた。大分躊躇したけど、思い切って買った。

もちろん、家族みんなで記念撮影もいいんだけど、ちょっとだけセルフポートレートのことも考えた。いつ撮るかはわからないけど、でもいつか撮ってみたい気もする。

セルフポートレートを撮る気分、それって何だろう。単なるナルシズム(?)と言うことでもないと思うのだけれど。