今、新しく望遠鏡を買うとしたらということで考えてみた。何をしたいかやどのくらいの基礎知識があるかで選択肢もだいぶ変わってくる。
まずはお手軽さを一番に考えると
トミーの
ミニボーグ50 50mmしかないけど、結構見え味も良い。三脚に乗せればちょいと星みが楽しめる。値段も3万円以下。秋葉原のスターベースに微動機構付きの三脚(8千円くらい?)があったから、あれに乗せれば微動もOK。 月やメジャーな星団くらいならこれでも見えますね。都会の明るい星空では少しくらい口径を大きくしても見えるものはそんなに変わらないのも事実だし。触ったことはないけど、それでももうちょっと天体観測っぽい雰囲気を出したければ
ボーグ77SWII というのもいいだろう。軽いというのは大事な要素。ちょいと持てないとそれだけでやる気がそがれてしまうこともある。アクロマートだけど、これで67800円は高くはないと思う。あとで対物レンズを変えたりいろいろ出来るのも楽しい。
ボーグはは軽量でよく見える良い望遠鏡なんだけど、やっぱり自分で星を見つけなくてはいけない。これが結構大変。となると自動導入機がいいなあということになる。実は自分も最初は
ミードの
ETX-90という自動導入機を購入した。2つか3つの星でアライメントをとるとあとは星団の名前を入れれば自動で探索してくれるすぐれもの。買ったのはもう5年くらい前になるだろうか。残念ながら当時の製品は自動導入のハードウエアがチャチですぐ壊れてしまった。望遠鏡自身は90mmのマクストフというタイプで案外よく見えたけどね。お勧めかといわれると値段もそれなりにするし(126000円)、微妙なところ。
なんだかんだ言っても望遠鏡はやっぱり口径が一番という気もする。少しまともに見ようと思ったら12センチくらいは欲しいところ。ということになると
国際光器の
マクストフカセグレンのセットなんかは、値段も安くていいかもしれない。ビクセンの微動経緯台にのって57800円は激安。この機械を実際に見たことはないけど、コストパフォーマンスは最高クラスだろう。このタイプの望遠鏡はサイズが小さいのも場所をとらないのでありがたい。このくらいになると最初の50mmクラスのものに比べるとだいぶ見え方が違って来るはず。
とまあこんなところかな。以上はどれも入門用の機械という感じで、長い期間ずっと使いこむというわけにはいかないだろう。値段はべらぼうに高いけど、せっかく買うなら持つ喜びも感じられる道具をという向きにはやっぱりテレビューかなと思う。さすがに大口径機は高すぎるし、重いのでハンドリングも大変、ということで
セブンティーシックス なんかはどうだろう。必要なものを買い集めるだけで30万円くらいはかかってしまいそうだけど、ほかの望遠鏡とは全然違う。(見えるものはそんなにかわりません。76mmは76mmです。)じぶんはもう一つ上のエイティーファイブというのを持っているけど、旅行などに持っていくならセブンティーシックスの方がコンパクトでいいかも。まあエイティーファイブの口径も魅力ではあるんですがね。
そのほかには、安くて大口径にトライしたのであれば
国際光器の
WHITEYDOBという反射望遠鏡があるけど、やっぱり最初だと取り回しが大変だし、かさばるのもちょっとどうかなあという気がする。とにかく安さと基本性能というのを狙うのであればこれも選択肢。25cmの反射望遠鏡は予想以上にでかいです。たぶん30cmになると女性では持ち上げるのも困難でしょう。そのくらいの覚悟を持って買わないといけないということ。
最後に、ヨドバシとかによく売っているフィールドスコープというのもいいかもしれない。EDレンズを使ったちょっと良いもので、アイピ―スが45度に傾いているものを選べば、三脚に載せてちょいとした星見にはいいでしょう。
ビクセンの製品なんかが値段も手ごろでいいんじゃないでしょうか。倍率をあまり上げられないけど、どうせ高倍率にしても追尾や導入が大変になるので最初からそういうことはあまり期待しない方がいいでしょうね。もともとのフィールドスコープとしての使い方もできるのもプラスかな。(普通の望遠鏡は正立してない。ひっくり返って見える。)もちろんよぶんなプリズムが入っている分、見え味は多少犠牲になっているようですが、低倍率のお気軽星見なら問題はないでしょう。
ご参考まで。