11日間の入院から帰ると 腰痛の発症、自宅待機が続いたのでブログの話題がない。
最近の散歩では両手にトレッキングポール、そんな姿に 昔の秘湯巡りを思い出した。
山奥の秘湯を 友人と訪ねる旅は、17年前の 奥那須「三斗小屋温泉」から始まった。
手作り冊子「旅紀行/ひげ爺の独り言」から、その一頁を抜粋的にブログ紹介します。
平成18年6月、友人から誘いを受け 仲間三人で「三斗小屋」へ行くことになった。
そこは 那須岳山麓から2時間半の山歩きになり、頚椎損傷を持つ私は躊躇もあった。
しかし「根まがり筍」「星空が綺麗」と、「混浴の露天風呂」の話に乗り賛同した。
6月14日、車で東北道を進み黒磯で食料と飲料を買い込み 茶臼岳下の峠の茶屋の
駐車場に車を置き昼食、先導役のS氏持参のコンロで調理し 豚汁定食で腹ごしらえ。
食後は荷物を背に灌木林を10分、続いて那須岳を見ながら 岩の山肌を40分登る。
峠に出てからは下りになるが、剣が峰の裏はガレ場の横歩きで 続いて急勾配の岩場。
一気に下ると水場、さらに雑木の中の横道を暫らく歩き「三斗小屋」に16時 到着。
入室するとポツポツと雨、下駄履きで小道を歩き「露天風呂」で 雨の中でのビール。
夕食後も 懐中電灯を手に「露天風呂」へ、「星空」はないが至福のひと時を過ごす。
翌早朝の「筍採り」は雨の音に諦めて寝たふりしていると、先導役の友人Sは起き出
し我ら二人に声もかけずに出かけ、朝食直前にザックいっぱい筍を入れ帰ってきた。
さすが日光育ち、根まがり採りで熊にも会わず 朝食前に帰るは 動物的本能も完璧 !。
『食後も露天風呂に入り、貰った雨後の筍を背に雨中の山道を帰った』と、独り言。
三斗小屋に宿は二軒、泊まった宿は「煙草屋」だったがタバコは売っていなかった。