こころの文庫(つねじいさんのエッ!日記)

家族を愛してやまぬ平凡な「おじいちゃん」が味わう日々の幸せライフを綴ってみました。

つらいなあ

2016年01月16日 00時41分12秒 | 文芸
ニュースでスキーツアー高速バスの大事故を報じている。

すさまじい現場の状況に、

昨年遭遇した横転事故を思い出して、ぶるっと身震いした。

犠牲者は10代後半から20代前半……わが娘と同世代なのだ。

若い命が失われるのは、

実に耐えがたい。

娘がもしも遭遇したら、

気がくるってしまうだろう。

ご遺族の心情を思えば……アアーー



心の乱れを何とかしたくて、

娘の部屋へ。

彼女は大学に行っている。

静かな部屋に、

「ガリガリ」

「バン!バン!」

と、

思い出したように!

騒々しくなる。

そう、ウサギのフクちゃんと、

モルモットのマルちゃんだ。、

私の気配に、

「こっちへ来て!」

張り合うのだ。

ウサギのケージの前で、

「……つらいよな、

若い人が死ぬのを見るのはさあ」

話しかけている。

フクちゃんはケージの隙間から、

鼻先を突き出して懸命だ。

手を入れると、

顔を摺り寄せる。



おやつを少しやる。

「しばらく、

一緒にいていいだろう」

あぐらをかいて、

ケージの扉を開ける。

するっと飛び出すウサギのフクちゃんだ。

でも、

しばらくはねると、

いつのまにか私の膝の上に上がって来た。

フンフンと手先を嗅いでいたかと思うと、

「コリコリ」

おいおい、

俺の手はおやつじゃないんだぞ!

思わず、

笑ってしまった。

また、

私の重く沈みかけた心を

救いあげてくれた。

さんきゅー!

フクちゃん。

「ガリガリガリ」

かなり焦っている。

モルモットのマルちゃんだ。

わかってるよ。

お前も、

私を癒してくれるんだよな。

すぐ、

そっちへ行くよ。

生きているから、

味わう、つらさや苦しみ、

そいつをお前らに、

救ってもらうなんて、

人間って、

自慢できる代物じゃないんだ。

コメント
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