こころの文庫(つねじいさんのエッ!日記)

家族を愛してやまぬ平凡な「おじいちゃん」が味わう日々の幸せライフを綴ってみました。

素敵な記憶

2016年01月19日 01時00分51秒 | 文芸
「ゆーきや、

こんこん。

あられやこんこん。

ふっても、

ふっても~~♪」

 童謡から思い浮かぶ光景。

それは子供のころに満喫した、

わがふるさとの姿である。

 冬になると、

よく雪は降り積もった。

ちょっと冷えたかなと思えば、

チラチラ白いものが降り出す。

こな雪、

ぼたん雪、

あられ……冬の光景は白く彩られた。

楽しくて家を飛び出し駆け回った。

手を突き出すと、

雪は手のひらに舞い降りる。

あっという間に解けた。

降り続けると、

手のひらに白く積もった。

 夜にしんしんと降り出せば、

翌朝はあたり一面真っ白の銀世界である。

なぜか胸が感激でときめいた。

雪だるまつくりをを競いあう。

手製の竹スキーで滑る。

そして雪を手で丸めて、

楽しい雪合戦だ。

ほっぺたを真っ赤にして、

はしゃぐ子供たちのなかに、

わたしはいた。

 もうあの情景の再現は難しい。

雪が降らなくなった。

暖冬というより、

温暖化なのだろう。

 あの光景を、

さとの子らにも見せたいなあ。
コメント
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