思わず笑った。
相手も笑いを付き合う。
同年代で同じ苦境(?)を味わっている同志(?)だけに
気を使わなくて済む。
メタボ教室は始まった。
担当の保健師とマンツーマンで
面接シートを埋めていく。
さすがに保健指導のプロ。
巧妙に会話を弾ませ、
必要なデーターを引き出す。
「何年か前にも参加したんやけど、
結局ケツ割りしちゃって……」
口を滑らせた。
ハッと気づき、
恥ずかしさを覚え
顔が赤くなった。
「そうですね。
〇〇さんの資料は残ってます」
「え?ほんまですか」
緊張は解けた。
どうやら何もかも知られている。
カッコつけても、
所詮、
正体見たり枯れ尾花なのだ。
メタボ脱出方法を考察する。
自分に必要最低限のエネルギーを知ることが大事だ。
体格指数と理想体重を求める計算式がある。計算したら、
理想体重より重かった。
「この模型を持って、
重さを当てて下さい」
若い栄養士だった。
彼女が参加者に手渡したのは、
脂肪をかたどったもので、
それが三キロ、
中のものが二キロ。
最も小さいものは一キロである。
その脂肪を減らすためには
相当な減量が必要だと言いたいのだ。
「ブヨブヨ」しとるがい。
こないなもんが、
わしの腹ン中に納まっとるんかいな?」
「気色悪いのう」
「そうですよ。
それをまず自覚して下さい」
効果てき面である。
参加者の顔はえらく真剣になった。
看護師の助言で
メタボ改善を進める
自己管理目標を立てる。
三か月後に減量二キロとした。
一日七十八キロカロリーを減らせば
いい勘定だ。
無理なく達成出来る
数値の設定だった。
「強制するものではありませんが、
このシートに書きはった目標は
何とかやり遂げましょう!」
「やります、絶対です」
保健師の鼓舞に乗せられる。
しかし世の中に絶対はない。
ともかく最後までやり遂げる。
それを目標に掲げよう。
保健師と約束の目標が出来れば、
やる気が生まれる。
体重チェックシート表を見つめた。
三年前は中途半端に挫折したヤツだ。
朝と夜、
体重計に乗る。
簡単なようで
毎日になると大変だ。
「少し難しい目標ですか?」
「いやあ、
そんなことはありません」
大口を叩いて失敗した前回のことが、
チラッと頭をよぎった。
腹囲を測る専用メジャーが
提供された。
自分で測るのに便利この上ない。
これを貰って
中途挫折するようなら恥ずかしい。
「食事の計画はこれでいいですね?」
保健婦はシートに書き込みながら、
私の意思を再確認、
その気にさせる。
①食べる順番は野菜からにする。
②よく噛む。(三十回を目標に)。
テレビのニュースで、
元気なお年寄りが多い
県の特集をやっていたのを思い出す。
おじいさんもおばあさんも、
とにかくよく噛む。
見ている方が焦れったくなるほど、
とにかくくちゃくちゃと噛み続ける
高齢者の顔が印象的だった。
③野菜を多く取る。
これは常識である。
相手も笑いを付き合う。
同年代で同じ苦境(?)を味わっている同志(?)だけに
気を使わなくて済む。
メタボ教室は始まった。
担当の保健師とマンツーマンで
面接シートを埋めていく。
さすがに保健指導のプロ。
巧妙に会話を弾ませ、
必要なデーターを引き出す。
「何年か前にも参加したんやけど、
結局ケツ割りしちゃって……」
口を滑らせた。
ハッと気づき、
恥ずかしさを覚え
顔が赤くなった。
「そうですね。
〇〇さんの資料は残ってます」
「え?ほんまですか」
緊張は解けた。
どうやら何もかも知られている。
カッコつけても、
所詮、
正体見たり枯れ尾花なのだ。
メタボ脱出方法を考察する。
自分に必要最低限のエネルギーを知ることが大事だ。
体格指数と理想体重を求める計算式がある。計算したら、
理想体重より重かった。
「この模型を持って、
重さを当てて下さい」
若い栄養士だった。
彼女が参加者に手渡したのは、
脂肪をかたどったもので、
それが三キロ、
中のものが二キロ。
最も小さいものは一キロである。
その脂肪を減らすためには
相当な減量が必要だと言いたいのだ。
「ブヨブヨ」しとるがい。
こないなもんが、
わしの腹ン中に納まっとるんかいな?」
「気色悪いのう」
「そうですよ。
それをまず自覚して下さい」
効果てき面である。
参加者の顔はえらく真剣になった。
看護師の助言で
メタボ改善を進める
自己管理目標を立てる。
三か月後に減量二キロとした。
一日七十八キロカロリーを減らせば
いい勘定だ。
無理なく達成出来る
数値の設定だった。
「強制するものではありませんが、
このシートに書きはった目標は
何とかやり遂げましょう!」
「やります、絶対です」
保健師の鼓舞に乗せられる。
しかし世の中に絶対はない。
ともかく最後までやり遂げる。
それを目標に掲げよう。
保健師と約束の目標が出来れば、
やる気が生まれる。
体重チェックシート表を見つめた。
三年前は中途半端に挫折したヤツだ。
朝と夜、
体重計に乗る。
簡単なようで
毎日になると大変だ。
「少し難しい目標ですか?」
「いやあ、
そんなことはありません」
大口を叩いて失敗した前回のことが、
チラッと頭をよぎった。
腹囲を測る専用メジャーが
提供された。
自分で測るのに便利この上ない。
これを貰って
中途挫折するようなら恥ずかしい。
「食事の計画はこれでいいですね?」
保健婦はシートに書き込みながら、
私の意思を再確認、
その気にさせる。
①食べる順番は野菜からにする。
②よく噛む。(三十回を目標に)。
テレビのニュースで、
元気なお年寄りが多い
県の特集をやっていたのを思い出す。
おじいさんもおばあさんも、
とにかくよく噛む。
見ている方が焦れったくなるほど、
とにかくくちゃくちゃと噛み続ける
高齢者の顔が印象的だった。
③野菜を多く取る。
これは常識である。