難聴者の生活

難聴者の日々の生活から、人工内耳など難聴者のコミュニケーション、聴覚障害者の制度改革について語る。

ラジオの台風情報を補聴器で聞く 要約筆記にも関連  

2007年09月06日 23時31分30秒 | 生活
070906_2200~001.jpg母が一人でいる実家に見守りのために来て、台風情報をラジオで聞いている。

今日は、左耳に補聴器をしなかったので、訓練のつもりで聞いてみた。
年がばれるが高校時代のオールナイトニッポン以来だ。


NHK第一のニュースは補聴器では雑音が聞こえない。
ラジオでは、男性アナウンサーと女性アナウンサーの声が話しているが、台風情報はいま見ていたテレビのニュースと同じだ。天気図などは地名や台風の目とか叙述的な説明が多い。またそのためか話し方が早い。

台風の次のニュースはウランバートルで開催された日朝作業部会だ。解説者のえー、マアとかが入る上、雑音が入り聞きにくい。
「中央線、京葉線、埼京線、京浜東北線が運休している。」



070906_2138~台風9号テレビ.jpgラジオが聞き取れるのは新聞やテレビの字幕放送で言葉や状況が頭に入っている場合だ。
聞いた言葉は今しがた読んだ言葉の中をスキャニングしている。
例えば、新宿駅頭の実況があったがさっきテレビでも見たのが頭に残っている。

埼玉県全域に強風洪水警報が出たと報じられている。
「1時間半径170km以内では25mの暴風雨となっている。時過ぎには瞬間風速50mを記録した。」


ラジオで聞いてみると、その言葉が分かることで頭に強い刺激となることだ。
受験グッズにキオークマンなる発っした声が自分の耳に入るようになっているのがあるがこれは効果はあると思われる。

聞くことによって理解(頭に入ること)と文字を読んで頭に入ることの差はとても大きい。
このことから、話された言葉を文字を読んで理解するには、負担なく頭に入るような表記、文章、語彙の選択が必要だ。
話しで強調されていることは繰り返されるがこれを文章を繰り返すわけにはいかない。さらに工夫が必要だ。


ラビット 記



台風9号が接近、デジタル放送に手話放送がない理由

2007年09月06日 20時26分36秒 | 生活
070906_1205~001.jpg070901_0832~001.jpg台風9号が接近している。
早い段階から、接近の情報が提供されている。
テレビでは、

インターネットのWebでは、台風の進路予想から道路、鉄道状況も詳しく分かる。
インターネットは比較的広範囲の情報は公的に提供されるが、地域の局地的な情報は個人かグループの誰かが積極的に提供しなければ得られない。

中央自動車道路は閉鎖され、勝沼で通行止めだ

テレビとインターネットの両方で情報が得られると良いがそれはデジタル放送テレビがそれを可能にする。

聴覚障害者は字幕放送と手話放送の両方が必要だ。
しかし、日本のデジタル放送は現在の技術ではオンデマンドの手話放送は出来ないことがわかっている。
昨年の放送バリアフリーシンポジウムでも、総務省の「デジタル放送時代の視聴覚障害者向け放送に関する研究会」の報告書にも、手話放送は技術的な課題があることが記されている。

つまり、あるチャンネルで標準画面を見ている時に手話通訳を映すもうひとつの画面を表示することが出来ないのだ。

デジタル放送を2チャンネルを使うか、インターネットやCS通信、携帯、有線など別のチャンネルを使わなければならない。


このままデジタル放送に切り変わるのを待っているわけにはいかない。

放送通信法、著作権法、その他の関連法規を改正しないと聴覚障害者はデジタル放送から落ちこぼれたままだ。

ラビット 記