難聴者の生活

難聴者の日々の生活から、人工内耳など難聴者のコミュニケーション、聴覚障害者の制度改革について語る。

災害時の情報提供 「目で聴くテレビ」の努力に公的支援を

2007年09月23日 23時06分48秒 | 生活
070923_1034~001.jpg070923_2246~001.jpg災害時に自分たちの手で運営して情報提供してきたのがCS障害者放送統一機構の「目で聴くテレビ」だ。

先の7月16日10時13分の新潟中越地震では、11時過ぎからNHKより早く字幕と手話を配信した。


この時だけではなく、能登半島地震や有殊山地震など災害の発生する度に現地に乗り込み、字幕と手話を報告してきた。
統一機構は総務省や内閣府、厚生労働省に何度も支援してきたが、現行法による「放送事業者」を盾に支援措置をとろうとしないでいる。

朝日新聞投稿覧にも支援を求める声が掲載された。


ラビット 記 



災害要援護支援者としての難聴者  

2007年09月23日 22時50分21秒 | PHSから
070923_0741~001.jpg070923_0946~001.jpg愛知県、名古屋市一円で全国ボランティアフェスティバルが開かれ、二日目の今日は国際会議場2号館で、「災害要援護支援者対策」について、報告と討議が行われた。分科会担当は名古屋難聴者、中途失聴者支援協会だ。災害関連の分科会だけで四つあるそうだ。

参加者は約80人、開始そうそうで満席になっていた。

講演テーマにある「災害要援護支援者」は難聴者、中途失聴者のことだ。
これまで、災害等が起きた時に必要な情報提供の対象者に聞こえない人たちは忘れられてしまい、避難も支援も受けられない例が報告された。

社会の理解が進まない理由として、難聴者等は目に見えない障害者であり、主として音声によるコミュニケーションが生じる際に障害になるので障害の状態も見えにくいこと。さらに、自分が障害を持っていることを自覚していないことや障害の状態を説明しにくいことが説明された。

災害対策として地域社会のネットワークに溶けこむ難聴者側の努力と理解を深める周囲の努力が必要だ。

聴覚障害者の災害対策マニュアルをCS障害者放送統一機構2007年3月に発行している。朝日新聞や日経新聞などでも紹介されている。

ラビット 記