難聴者の生活

難聴者の日々の生活から、人工内耳など難聴者のコミュニケーション、聴覚障害者の制度改革について語る。

えっ、部長も難聴?!

2007年09月15日 11時21分16秒 | 生活
070909_1716~001.jpg長時間の会議で空腹になり、終了後、皆で食事に行ったら、隣に座った自分の部長が私の言うことが聞こえた?と聞いて来た。

「実は低音が聞こえないんだ、去年の健康診断で聴力検査の結果で低音の聞こえが補聴器を使用するレベルぎりぎりと言われたので、会議では私に聞こえるように意識して高い声で話したんだ」と。

いや、高齢者は普通高音の方が聞こえないとか、要約筆記者はどのように書くのかなどひとしきり説明した。

部長やメンバーには、一応会議前に要約筆記者が来ることを説明しておいたが、いつもと違う場所で会議を開いたし、他県のメンバーは、私が要約筆記で会議に参加しているのを初めてみた人ばかりだった。

これで、私のこととか難聴について、少しは理解が広まったのではないか。

仕事の手抜きは出来ない。


ラビット 記




会社の要約筆記(有償派遣)は難聴者の就労に不可欠

2007年09月15日 08時26分26秒 | 要約筆記事業
070914_1907~002.jpg昨日は本社で、会社の戦略に関わる会議があった。
要約筆記者は13時半から17時まで派遣を依頼していた。
予定が30分延長になって、要約筆記者には帰ってもらったが結局20時まで6時間を越える会議となった。

6時間のうち、要約筆記者がいたのは3時間半。
これだけ長い会社の会議に要約筆記が付いたのは初めてだった。
今までは、補聴器とワイヤレスマイクや指向性マイクを使って耳を済ませて聞いていたが疲労するばかりで結局何も分からなかった。
何も分からずにただそこにいるだけなので睡魔が襲うのも当然だ。

会議前に、会社の機構や沿革も説明し、資料を渡して、説明。どういう内容の会議かを理解してもらう。どういうことを自分が発言しようと思っているか理解してもらうために、会議で配布していないメモも見てもらった。

070914_1907~001.jpg会議では、配布された資料が多かったが幸い記号と番号があり、要約筆記者も確認しやすかった。
プロジェクト会議は、資料はあるものの各部署の意見を聴取するのが目的なので、何が話されているかを見極めないと自分の意見を出しにくい。
このプロジェクトは、全社的に巨視的に問題を把握することが鍵だが、みな自分の部署の細かい部分の問題を指摘する。ノートテイクに書かれたものを見ながら自分の話そうとしていることを整理しておく。

基本戦略に関わる問題を各事業所の選抜メンバーによるプロジェクトの会議だったが、以前だったら、こうした会議のメンバーに選ばれても、会議の内容が分かるかとどうしようと不安になった。
今回は自分の担当職務で意見も提案も会議の内容に合わせて出来たので、眠くはならずに充実した会議だった。


要約筆記者が帰った後は補聴器に頼ったが両耳に補聴器をしても限界がある。ホワイトボードにかかれたものを見ながら意見を挟むしかない。ホワイトボードを使う時はボードを見ながら話したりするので口を読むのも難しい。

ラビット 記