難聴者の生活

難聴者の日々の生活から、人工内耳など難聴者のコミュニケーション、聴覚障害者の制度改革について語る。

中途失聴・難聴者の手話を学ぶ意味?

2010年08月04日 22時39分29秒 | エンパワメント
今晩は、協会手話対策部普及班の有志と「中途失聴・難聴者の手話を学ぶ意味?」に付いて、意見交換した。

(1)手話を学ぼうとした心理、動機は何か。
(2)最初に気づいたことは何か。
(3)学習の中で気づくことは何か。

その中で手話講習会において「指導」するのは何か、「援助する」とはどういうことかという質問がでた。

「社会生活力プログラム・マニュアル」の重い本を持っていったので、その中の「援助者」とはについて説明した。
指導するのは手話の表現技術。
しかし、受講生が学ぶのは手話だけではなく、人としての価値観を取り戻すという学びをするのは受講生であり、講師・助手もそれを援助するの立場という理解に達した。


ラビット 記

※通勤路の途中のひまわりが咲いた。
背をいっぱいに伸ばして熱い陽光を浴びている。

よく分からないGoogle アラート - 人工内耳

2010年08月04日 21時58分40秒 | 人工内耳
この記事は何を言いたいのかよく分からない。
人工内耳の乳幼児の装用に反対する団体とは?欧米では反対の主張は沈静化しつつあるが日本ではまだ影響があると言うことか?

Googleのアラートは一部分のみ引用するので気をつけないといけない。

Karen Nakamura氏には何度か会ったことがある。
障害者の権利条約を審議していた国連のアドホック委員会で。文化人類学者だ。


ラビット 記

=== 「人工内耳」の Google ウェブ アラート ===
人工内耳@モバウィキ
>乳幼児への人工内耳手術に対する議論とその鎮静化 ...
とはいえ、黒田が報告した日本における事例においては、近年でもなお聴覚障害児の保護者が人工内耳装用について検討する際、乳幼児への人工内耳装用に反対する団体の問題が考慮されているという 黒田、前掲書、142?145ページ 。....
http://www.mbga.jp/.pc/mbkwd_word/%90l%8DH%93%E0%8E%A8?curp=8


※元をたどってみると以下の内容だったが・・・
「人工内耳」とは
[ ▼目次 | ▼関連 ]
→次へ(6 脚注・出典)
←前へ(4 人工内耳の利用状況)
■記事
5 乳幼児への人工内耳手術に対する議論とその鎮静化

アメリカではろう者(Deaf People)の権利獲得運動が公民権運動の影響を受けて展開された為、ろう者集団を一種の少数民族として表象するという戦略が採られたKaren Nakamura, Deaf in Japan, Cornell University Press, 2006, p9。

その為、アメリカのろう運動や、アメリカのろう運動の影響を受けた人々は、ろう者を障害者ではなく「手話という独自の言語とろう文化をもった民族」と位置づけることとなった。

この結果、人工内耳、特に自己決定できない乳幼児への人工内耳手術に対する強力な反発が、「黒人の子供を医学によって白人に変えるようなものである」「文化的民族浄化である」というような論理を伴って生起した。

しかしながら、多くの先進国では聴覚障害児の親の大多数が人工内耳の手術を選択するという現実(医療費の大半が民間の保険で賄われるアメリカでは所得水準の高い親たちが人工内耳の選択を行う割合が大きいと言われる。

とはいえ、黒田が報告した日本における事例においては、近年でもなお聴覚障害児の保護者が人工内耳装用について検討する際、乳幼児への人工内耳装用に反対する団体の問題が考慮されているという黒田、前掲書、142?145ページ。

欧米においては、乳幼児に対する人工内耳手術の定着等に伴い、ここ数年の間で、上記のような議論自体が鎮静化しつつあるとされる。



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障害者権利条約と要約筆記

2010年08月04日 21時55分56秒 | 要約筆記事業
うーむ、「障害者権利条約と要約筆記」かあ。
今度の講演のテーマだが、今までありそうでなかった。

要約筆記が障害者権利条約の中にどのように位置づけられているのか、障害者権利条約に基づいて改正される障害者基本法、各種法律にどのように位置づけられるか、に付いて話せばよいのか。

いまから、メモを残しておこう。

○【定義】要約筆記は難聴者等のコミュニケーション保障の具体的な方法として定義されている。文字表記。

○【合理的配慮】要約筆記は難聴者等の権利を守る合理的配慮として、提供されなければならない。

○要約筆記はリアルタイム文字表記と表記の考え方も技術も異なるがどちらも合理的配慮として選択される。

○要約筆記者は社会福祉サービスを担う立場で養成される。都道府県の福祉事業として実施される。

○なぜ社会福祉サービスを担う立場なのか、難聴者等の抱える問題を、相談支援や社会参加促進事業、他の社会資源、社会福祉サービス、制度と連携して総合的に解決するため。

○リアルタイム文字入力は現場でも、テレビの字幕でも音声を文字に変換表示することで情報支援しようとするもので、社会福祉的な意味の支援は考慮されていない。

○たとえば、裁判員制度で裁判所に派遣されねばならないのは要約筆記者と文字入力者、音声の文字起こし制作者である。それぞれ機能が違う人々だから。

○難聴者側も要約筆記者を使いこなす力を身に付ける訓練というか学習が必要だ。
要約筆記と言うのは書き手にも読み手の難聴者にも新しいコミュニケーション方法だから。そのための「場」はどうするか。

○結果が文字で表されるので、要約筆記もリアルタイム文字表記も文字起こしも混同されやすい。
かつ文字にしても伝えられないものがあり、文字にしにくいものもある。

まだある。

ラビット 記

人工内耳の聞こえと蝉の鳴き声

2010年08月04日 09時00分15秒 | 人工内耳
人工内耳で蝉の声が聞こえるようになったのは昨年の夏だった。
それはあの音が蝉の鳴き声と母が教えてくれたからだ。

あれから1年。通勤路のそばにある公園の森はこの猛暑で蝉がうるさく鳴いているはずだが聞こえなかった。
日曜日に聞こえるよと同じ人工内耳をした仲間が教えてくれたので、さっきからピリピリいっている音が蝉と分かった。

昨夏、蝉が聞こえなくなってから来年まで音の記憶が残っているか懸念していたが、やはり記憶が薄れていた。

翌日通勤路で聞いてみた。聞こえた。人工内耳の感度を上げてみた。昨年以上にビービージージー聞こえた。
人工内耳の聞こえもうるさく聞こえるようになっていたので感度を下げていたので聞こえなかったのかもしれない。


ラビット