難聴者の生活

難聴者の日々の生活から、人工内耳など難聴者のコミュニケーション、聴覚障害者の制度改革について語る。

聴能コミュニケーション強化プログラムLACEの開発の陰に

2007年04月06日 23時54分30秒 | エンパワメント
070404_0839~001.jpg070401_1222~001.jpgサンフランシスコの風さんからです

聴能とコミュニケーション能力強化プログラム開発の陰にロック関係者がいたという裏話です。




参考URL
http://blogs.dion.ne.jp/rabit/archives/5319863.html

ラビット

***
それから先日お話ししたLACEにはこんな裏話があります。
この聴能訓練プログラムの考案者はカリフォルニア大学オージオロジー部長のスウィートゥ教授なのですが、あのように洗練されたオーディオ・プログラムにするのに関わったのが、グレートフル・デッド(アメリカで60年ー70年代にはやったロックバンド)の元サウンド・エンジニア(現在はソフトウェア・デザイナー)、ジェリー・カービー氏。

ジェリーさんは現役時代にロックの爆音を聞き続けた結果、耳鳴り難聴になってしまい、引退後、耳鳴り治療プログラムを探しているときにスウィートゥ教授に出会った。
スウィートゥ教授の医学ソフトとジェリーの音響ハードがうまく合体した成果があのLACEなのです。

LACEの歴史的背景については、ポップミュージック記者のジョエル・セルビン氏による詳しい記事がサンフランシスコのローカル紙(クロニクル)に紹介されました(2006年2月15日付)。同記者はLACEを実際に体験して効果があったことも同日付の新聞に書いています。





40代の難聴者の急増 ケイティー・クーリックさんのニュース  

2007年04月06日 23時35分01秒 | 生活
070401_1223~001.jpg070406_1301~001.jpgサンフランシスコの風さんからです

サンフランシスコの風さんに、CBSニュースのアンカーウーマンのケイティ・クーリックさんのニュースのコメントの内容を知らせて頂きました。
http://www.youtube.com/watch?v=_9fZtJsq1gI
参考URL
http://blogs.dion.ne.jp/rabit/archives/5377233.html

ラビット 記
…………………………
ラビットさん、
CBSニュースをありがとうございました。さっそくケイティーさんのレポートを聞いてみましたら、以下のような内容でした。

***
「なに?」、「えっ?」と聞き返すことが最近多いなーと感じているあなた。一人ぼっちじゃありませんよ。
ロックコンサートやアイ・ポッドなどが普及し、いまだかつてない騒々しい世界に育った40代の人々の聴力は、過去比類を見ないレベルで低下しています。

スティーヴン・グリーンバーグ氏(シリコン・スピーチ社)によると、2050年までに全米には約5000万人もの人が難聴に苦しむことになるだろうと予測しています。

そして子どもやもっと若い世代の難聴がさらに深刻になってきます。

それではなにができるでしょうか?最新近モデルのアイ・ポッドや他の音響機器には音量制限装置がついていますから、あなたが親なら子どもにそういったものを買い与える際に、ボリュームをあらかじめ設定することです。

そして頻繁に子どもに聴力検査を受けさせること。
あなたもです。なるべく長く健康な聴力を保ちたいと思うなら医者の言いつけを守ることです。
***

会社の花壇のチューリップが咲いた



[バリアフリー]日常生活に密着したテレビの字幕放送

2007年04月05日 21時55分48秒 | バリアフリー
070331_0816~001.jpg070104_0925~002.jpgNHKの朝の連続ドラマ「芋たこなんきん」が最終回を迎えた。

朝の出勤時はみられないが昼休みには会社の食堂で、オープニングの主題歌の音楽を毎日聞いていた。嫌でもメロディは覚えるがどうしても歌詞はわからない
それがたまたま家を出るのが遅れたので字幕放送の字幕を見る機会があった。

やっと内容がわかった。
字幕があると普通の人になれる。もう字幕放送は聞こえない人のインフラではないか。難聴児の場合、小さい時から字幕放送を見て成長したのでテレビには字幕放送があるのが当たり前になっている。
テレビ体操にも字幕がついている。

ラビット 記



[バリアフリー]字幕放送は早朝のニュースにも

2007年04月05日 21時45分45秒 | バリアフリー
070405_0528~001.jpg070405_0521~001.jpg朝5時台のニュースは昨日の出来事の映像がまとめられているので、新聞を読みながら見るとよく理解出来る。映像は短い時間でも多くの情報を伝える。

字幕放送はないが、テロップが効果的に付けられていて理解を助ける。
テロップは映像の見出しの役割をする場合もあれば、発言を視聴者に強調するために表示されている

ではなぜ聞こえない人々にも理解が出来るかというと、短い時間にパッと見て読んでもらうために、読みやすい字体のテロップにしたり、必要最小限の言葉を表示しているからだ

総務省の「デジタル放送時代の視聴覚障害者向け放送に関する研究会」の報告書でも、情報量の多いデータ放送や外国語の字幕は字幕放送並に扱うことを記述している。

テロップは分かりやすいがかといって字幕放送の代わりにはならない。
なぜなら、あくまでもテレビから聞こえる音声の一部分でしかないからだ。聞こえていることを前提にしたテロップは、聞こえない人々には意味が伝わらない場合がある。それに生放送にはテロップは作成出来ない。

番組中は時刻表示が大きいがCM中は半分位になるのに初めて気が付いた。

ラビット 記



アメリカでは今何が?40代の難聴者の増加

2007年04月05日 07時46分54秒 | 生活
アメリカCBSの著名なアンカーウーマンのケイティー・クーリックは2007年今年2月27日のアメリカのCBSニュースで、40代の若い世代の難聴に悩む人々が増えており、若い人ほどそのリスクが高いと報じている(?アナウンスの内容については確認中)。
http://www.youtube.com/watch?v=_9fZtJsq1gI

前にも、アメリカの難聴者の増加については、どこかのウェブで報じられていた。
アメリカの難聴者の増加について、オージオロジストや難聴者組織の活動も活発になっていると思われる。情報を収集したい。

アメリカ難聴者協会の会員募集のビデオ
支部の紹介や聞こえに関する相談、会報による情報提供等が紹介されている。

<object width="350" height="288"><param name="movie" value="http://www.youtube.com/v/He7b5qoBc-g"></param><param name="wmode" value="transparent"></param><embed src="http://www.youtube.com/v/He7b5qoBc-g" type="application/x-shockwave-flash" wmode="transparent" width="350" height="288"></embed></object>

ラビット 記


自治体の広報と要約筆記派遣 新制度の開始

2007年04月04日 09時03分40秒 | 要約筆記事業
070403_2244~001.jpg障害者自立支援法でコミュニケーション支援事業が新たに始まるところが多い。
わが市でも障害者の権利擁護に関わるサービスが社会福祉協議会に委託されていることが市の広報でわかった。
社会福祉協議会を一概に否定はしないが、障害者支援の専門性を有した人材が配置されているかは疑問を感じる

聴覚障害者のコミュニケーション支援はコーディネートや守秘義務に専門性がある。通訳には、言語通訳の技術と福祉サービスとしての対人支援技術がある。
聴覚障害者はその場のコミュニケーションだけに困っているのではなく、長い間コミュニケーション出来ない状況におかれたことあるいは突然失聴したことで周囲の人間関係や生活基盤が不安定になっていたりする。

これを人権が侵害されている状況だと気が付き、どうした支援や福祉サービスが必要かを考えられる人材が通訳者として養成され、社会資源を使って必要な支援をコーディネート出来る人材を求めている。

これは、ボランティアの仕事ではない。
ラビット 記




[生活]深夜の私鉄のトラブル

2007年04月03日 00時10分06秒 | PHSから
070402_2357~001.jpgひと仕事して急いで駅に駆け付けたら、終電がタッチの差で間に合わなかった。タクシー使って私鉄のターミナル駅に乗り着くとその私鉄が人身事故で遅延、運休している。

始発のターミナル駅のホームでは急行、快速、各駅の発車順が乱れている。アナウンスがガーガーと声が割れていて聞きにくい。
内容が分かればどのホームに並べば良いか分かるが電光表示を見て右往左往する。

新年度最初の出勤日がこれでは「波乱万丈」の一年になりそうだ。


ラビット 記



難聴者のリハビリテーション ピア・メンター・プログラム

2007年04月01日 11時46分05秒 | エンパワメント
通勤途上の花その2サンフランシスコの風さんから、難聴者のリハビリテーションについて、ギャローデッド大学のピア・メンター・プログラムを紹介され、その実現の抱負が寄せられた。

ラビット 記
------------------------------------------

ラビットさん、
先日のワークショップで、参加者の方が心のリハビリについての重要性についてコメントしていましたね。
今後希望があれば日本でピアメンター講座をやってもいいと思っています。

まず、その考えが出きたのが上記ウェブサイトのギャローデット大学のオンライン講座なのです。
チャートになってるカリキュラムのところを見てください。オリエンテーション、米国の聴覚障害の現状、難聴の医学心理社会的側面、オージオロジーの基礎、補聴援助システム、ピアメンターの実践、まとめ、について各1-3単位が割り当てられています。

日本にもこんな包括的講座ができれば素晴しいとわたしは思いますが、ギャローデット大学のコースレベルを実践するには、オージオロジスト、言語聴覚士、心理カウンセラーなどの協力が必要になってきます。サンフランシスコ州立大学には同様の講座が何年も前からあってわたしはそれを履修しましたが、それは全てオンサイト、つまりキャンパスで実際に講義を受けなければなりませんでした。
それにこれは難聴者のためだけではなく、健聴者にも開かれたプログラムでした。

いずれにしても、こういった講座を実現するには長い時間と努力と運動が必要でしょう。
わたしにできることは難聴の医学心理社会的側面とピアメンターの実践のところです。つまりどのようにしてコミ能力を伸ばすかということと、心のリハビリを先輩ピアが後輩ピアにどうやって手助けするかということです。


http://cpso.gallaudet.edu/CPSO_Home/List_of_Subjects/Peer_Mentor_Program_Overview.html

Frequently Asked Questions (FAQ) about Peer Mentor
What is a Peer Mentor?

Peer Mentors are people like yourself who are deaf/hard of hearing, use accommodations, and work alongside with audiologists to make sure you get and understand what you want. Peer Mentors are determined to remove communication inacessibility challenges.

ーーーーーーーーーーーーーー
以下のリンクが切れていたので、上記に差し替え(2010.2/8)
http://www.peers4access.org/about.html

Gallaudet University Peer Mentor Training Certificate Program consists of 2 onsite seminars on the Gallaudet University campus (one 2-day and one 5-day seminar) and 5 on-line courses using the University's on-line Blackboard software.