HIBARIピアノ教室レッスン日記♪

ピアノのレッスン日記、その他ヒバリ先生が見聞きした音楽関係・芸術関係etcの日記。

Kちゃん音符ゲーム

2016年01月14日 | レッスン日記(小中高生)
Cちゃん(4歳):

保育園の帰りにピアノにくるCちゃん。
この時期、Cちゃんが来る時間にはもう暗くなっていて、今日など外は本当に寒く冷たいのですが、Cちゃんは元気。
クリスマスにプレゼントしてもらった、という 楽譜と猫の模様がついたピンクのリュックをしょって、それから同じくクリスマスにもらったキティちゃんのレッスンバッグにピアノの道具をいれて、「こんにちはー」とやってきます。

今 Cちゃんがお気に入りのゲームは、ド、レ、ミ、ファ、ソ、の5枚の音符カードをいろいろな順番に並べて、その音を当てるというものです。
自分でバッグのサイドポケットから音符カードを出すと、
「ねえ、音の当てっこやろうよー」と ピアノの譜面台に並べます。
「いいよ。最初、誰が並べる?」
「Cちゃんが並べるから、先生は目つぶってて!」
「はい、いいよ」
と先生は目を閉じます。
その間に、Cちゃんが ガサゴソカードを並べてる音が聞こえます。
「もういい?」
「まだまだ・・・はい、いいよ」
出来上がったカードの並びを見ながら、Cちゃんがひとつひとつ鍵盤を押していきます。

ポン・・・ポン・・・ポン・・・ポン・・・ポン・・・・

5つ全部弾き終わったら、先生が
「わかった。今のはね、ド、ミ、ファ、レ、ソ、の順だった」
「ピンポーン、あたり。じゃ今度は先生の番だよ」
「OK!」
こうして代わりばんこに、カードを並べ その音を弾いて、どう並んでたか当てるのです。

面白いのは、Cちゃん ド、レ、ミ、まではいいんだけど、ファとソはまだ習ったばかりなので、自分で問題を出しながらも、読み方に自信がなくなってしまうことたびたび。
「難しい問題出すよ!」とカードを並べながら、
「・・・あのー、ソはどういうんだっけ?」などと目をつぶってる先生に こっそり聞いてくるのです。
「ソは、2本目の線を踏んでるやつだよ」
『回答者』の先生は目をつぶったまま教えます。
「わかった。・・・あの、『ハ』ってどんなんだっけ?」
Kちゃんは『ファ』のことを『ハ』と言うんです。(^O^)
「ファは、間にはまってるやつだよ」
「うんわかった。はい、問題できたよ。じゃ弾くよ」
と、今できたばかりの「問題」を 真剣にCちゃんが弾きます。
「わかった。ソ、ファ、レ、ド、ミ!」
「ピンポーン、あたり!」

今度はCちゃんが当てる番。
先生がカードを並べて、
「見ないでよ!目あけてないよね?!」
と言いながら、5つの音をポン、ポン、ポン、、、と弾いていきます。
Cちゃんは
「見てないよ!」と言いながら、ほそーく薄目をあけて 譜面台のカードの音符を見ながら
「レ、ミ、ソ、ハ、ロ!」と当てます。(Cちゃんは『ド』のことを『ロ』と言います(^O^)(^O^)(^O^))
こうして、飽きもせず 変てこなゲームは延々と続いていくのであった・・・


問題にもなんにもなってない「ゲーム」だけど、Cちゃんが音符を一生懸命に見て覚えるためにとっても役立っているので、これからも続けていきたいと思っています。(^O^)v♪☆


Mちゃん アイネ・クライネ・ナハトムジーク

2016年01月14日 | クラシック曲
Mちゃん(小5):

「小・中学生のためのクラシック曲集」の中から、モーツァルトの「アイネ・クライネ・ナハトムジーク」のピアノアレンジになったものを弾いています。
Mちゃんは基礎テクニックもかなりついて、小柄な体のわりに手も大きく広がるようになったので、この「弦楽合奏」の曲を弾いても しっかりそれらしい演奏ができていて、聴いていると「ホホゥ・・・」という感じになります。

この曲集には、小学校や中学校で「音楽鑑賞」の時間その他で耳にするような有名曲が、短いピアノバージョンにアレンジされてたくさん載っています。
その中にあって、この「アイネ・クライネ・ナハトムジーク」は 別格の格調高さを醸し出していて、さすがモーツァルト!と改めてびっくりです。
冒頭のオーケストラ全体での重厚な和音、そのあとに続くヴァイオリン群の繊細な流れ、そして細やかに刻まれるリズム。
なんというか、ほかの曲とは全然違う品格と重厚さがあり、もうー、優雅な宮廷のサロンが目に見えるような堂々たる音楽ですわ。
たまにはこんな純クラシック音楽を弾くのもいいもんだね。
だけどその代わり、モーツァルトの曲をモーツァルトらしく弾くには、いつものヒバリ先生には珍しく、うるさい注文やダメ出しがいっぱいになってしまいます。

たとえば冒頭のフレーズひとつ弾くだけでも、
「スタッカートに気をつけて、短くきって弾いてね」
「全部切っちゃダメ。最初の音にはスタッカートついてないでしょ。」
「あー、それじゃ長すぎ。ダラけてる。充分音を保ち、なおかつレガートにならないように 一瞬はなす。こんな感じ(と手本を弾く)」
「うーん、ちょっと短いな」
「よしっ、そのくらい」
・・・と、なかなかOKが出ない。
だけど、いい加減に弾いたら全然この曲の良さが出せないので、面倒でもきちんと「本物のタッチ」で弾けるようにがんばってもらいたいです。
そして、Mちゃんは その細かいダメ出しに一生懸命ついてきてくれるので頼もしいです。
Mちゃん、本物のモーツァルト音楽を再現できるように、がんばろうね。

音楽のシャボン玉

2016年01月14日 | 音楽のツボ
Aちゃん(小2):

ピアノが大好きなAちゃん、いつも「こんなの弾いてみた」とか「この歌知ってる?」とか、いろんな新ネタを、レッスンの前に見せてくれます。

今日は「ねこふんじゃった」の連弾バージョン、その第二ピアノの弾き方を学校かなんかで覚えてきたらしく、ソファーにカバンを放り出した途端に いきなり弾き始めました。
たちまち、先生もソッコー第一ピアノで参加してしまいました。(「モーツァルトの子守歌」日記のY子さんが思わず引き返してきて聞き惚れたのはこの演奏です)
何の打ち合わせもなく、軽快なセッションが盛り上がり展開して、最後の和音をジャン!ジャン!と決めて、
パチパチパチ、Y子さんの大拍手。
いや~、おもしろかったねぇ~\(^o^)/

ところでなんだっけ、そうだレッスンだ。
こうしちゃいられないよ。テキスト早く出しなさいよ。

ヒバリ教室では、時折こんな風景が見られます。
テキストや宿題の消化も大事なんだけれども、たった今起こってる「生きてる新鮮ピチピチ」な音楽を 新鮮なままに味わい堪能する、というのは、「今はレッスンでしょ」と切り捨ててしまうにはあまりにも惜しいと思うのです。(・・・と、大人げなく遊んでしまった言い訳をする)

音楽は生き物だと思います。
思わず口をついて出てきてしまう鼻歌、つい体を動かしてしまうリズム、そして弾きたい!とあふれてくるメロディーや和音。
それらが生徒からこぼれ出てきてる時に すかさずキャッチし、一緒にセッションして膨らませていくのは、テキストをまじめにこなしていくのと同じように 価値ある音楽活動だと思うのです。

大人や指導者が「今はお勉強の時間でしょ」と、それらを無視してしまえば、たった今生まれていた音楽のシャボン玉は壊れて消えてしまいます。
あとになってから「さあ、見せてごらん」と言ったところで消えてしまったシャボン玉は戻らず、つかまえることは子ども自身にもできません。
そして何度かシャボン玉が壊れると、子供たちのやわらかな心はあっという間に「無関心&無感動」にも慣れてしまい、シャボン玉を吹くこともしなくなってしまうのです。

大人から見て、一見 無価値であったり、時間の無駄遣いだと思うようなことも、子どもたちにとって貴重な経験だったりすることもありますので、保護者の皆さま、歯がゆいこともあるかとは思いますが、どうぞ長い目で見守ってくださいます様お願いいたします。

Y子さんモーツァルトの子守歌

2016年01月14日 | レッスン日記(小中高生)
Y子さん(大人):

一昨年の12月に初めてのピアノに挑戦してから1年。
「ピアノ2年生」になりました。
今レッスンしているのは「モーツァルトの子守歌」です。
右手でメロディーを弾き、左手で C、F、G7、の3種類のコード伴奏をつけます。

最初にこの曲を練習し始めた時は コードネームを見て和音で伴奏をつけるパターンでしたが、去年の最後のレッスンの頃には 大分慣れてきたので、和音だけではなく分散和音で弾くパターンとを組み合わせて、よりピアニスティックなアレンジへと進めました。
そして年明けの今日は、今まで渡していなかった最後の部分「 ♪ねむ~~~れ~や~~~」の楽譜を渡して、全体を弾いてきてもらう宿題にしました。

これで「モーツァルトの子守歌」完成!かな?
いーえ、ヒバリ先生のレッスンは、楽譜が継ぎ足されたり、アレンジがバージョンアップしたりしながら、次々と展開していくので有名なんですよ。
Y子さんはまだ知らないと思うけど。
次回また、次なる展開をお楽しみに。

Y子さんのレッスンと入れ替わりに、2年生のAちゃんがやってきました。
Aちゃんが楽しそうに弾き始めた途端、帰ろうと玄関まで行っていたY子さんが 慌ててまたレッスン室へ引き返してきました。
そしてAちゃんの演奏を感心して眺めています。
ピアノでは、大人のY子さんよりAちゃんの方が先輩です。
「上手ねえ~ 発表会で聴かせてね」とY子さん。
Aちゃんも嬉しそうにうなずいて、先輩・後輩の顔合わせが和やかに行われたのでした。