HIBARIピアノ教室レッスン日記♪

ピアノのレッスン日記、その他ヒバリ先生が見聞きした音楽関係・芸術関係etcの日記。

Cちゃん おねえちゃんといっしょ

2016年01月21日 | レッスン日記(小中高生)
Cちゃん(4歳):
今日、Cちゃんがレッスンに来てみたら、前の時間のMちゃん(小5)が まだ帰らずにいました。
お母さんが保護者会に出ているとのことで、待ち合わせのため レッスンが終わっても帰らず教室で時間調整していたのです。

去年、Cちゃんがはじめてピアノ教室に来たときも、そこにいたのはCちゃんでした。
それからというもの、CちゃんにとってMちゃんは「大好きなおねえちゃん」です。
最初の頃は、レッスンに来るたび「おねえちゃんは?」と言って教室に入ってきていたものでした。

いつも前後の時間ですれ違ってしまうMちゃんが、今日はずっと帰らずにいるので、Cちゃん大喜び。
ピアノに座って、さっそく「ドーミーレー」、そしてポジションを変えて「ファーララソー」と弾きました。
「Cちゃん、自分で考えたんだよ。『もういいかいー』『まーだだよー』ってひいたんだもん。『まーだだよー』って、ちがう場所でもちゃんとひけるんだよ」
そう、必ずしも「ド」から始めなくても、ちゃんとおんなじメロディーがいろんなところで弾ける、ってことを、Cちゃん自分で発見したんだよね。すごい!
「まーだだよー」が ちゃんと「ファーララソー」と、歌の通りのリズムになっていて、この前よりバージョンアップしてる!

Cちゃんが「もういいかい」を発見したので、このチャンスにもうひとつ、わらべ歌を教えてあげることにしました。
わらべ歌は、ほとんどド、レ、ミ、の3つの音だけで弾けるので、Cちゃんが弾いたり、自分で探り弾きしたりするのにちょうどいいのです。
教えてあげたのは「なべ、なべ、そっこぬけ」という歌です。
1フレーズずつ、先生が弾いたのをKちゃんがいっしょうけんめいに覚えて、弾いていきます。
音だけじゃなくリズムも、ちゃんとCちゃんは先生の弾いたのを聞き取って再現しています。
入門当初から比べて、ずいぶんピアノに集中し、指も使いこなせるようになってきたと思います。

この後、いつもの「カード音当てごっこ」を何回かやり、テキスト「ゴーゴーピアノ」の曲も弾きました。
もう、ド、レ、ミ、ファ、ソ、の5つの音がそろって曲も複雑になってきましたが、音符と指との関連もちゃんと把握していて、間違った指を使ってしまうと「あっ、まちがえた」と言って、ちゃんとした指で弾き直しています。
Mちゃんからも「すごいね!」とほめてもらって、すごくうれしそうでした。

Cちゃんが帰る時間になりましたが、今日はCちゃん、なんだかんだふざけては、帰りの支度に手間取ってばかり。
ダウンジャケットを着たり、リュックをしょったりするのにも いちいちふざけるので時間がかかります。
「Mちゃんがいるから、帰りたくないんじゃない?時間かせいでるんだと思うよ・・・」
先生はMちゃんに、こっそり耳打ちしました。
「ふふ・・・カワイイ」
Mちゃんも小さな声で答えます。

ようやく帰りの支度ができて、Cちゃんが出ていきましたが、暗い外からCちゃんの「バイバーイ」という声が、だんだん遠くなりながら いつまでも聞こえていました・・・

Mちゃん バーナムの展開

2016年01月21日 | レッスン日記(小中高生)
Mちゃん(小5):
テクニックの練習テキストとして使っている「バーナム」。
Mちゃんは、もう第4巻の、コバルトブルーの表紙の本に入っているので、ひとつひとつの課題もなかなか手ごわくなってきました。
ひと目見て「うわ・・・何これ?」と一気に力が抜けてしまうような課題も頻発(ひんぱつ)、というか、ほとんどがそうです。悪いね。

本日の課題として宿題になっていたのは、イ短調の和音(Am・E7)のフル和音を両手合わせて8音押さえ、それを次々と展開していく、というものでした。
「バーナム難しいよ・・・弾けないよ、もぉ~」と嘆きながら楽譜を譜面台に広げるのが 毎回の「お約束」みたいになってるMちゃん、本日ものろのろと楽譜を広げました。
「わかんないよ・・・難しすぎ。・・・最初の音は、ここ?」
うーんと低い「ラ」の音。いつもたいてい、間違える音なんだけど、今日は一発で命中してます。
そうそう、その調子。
「それで・・・こゆこと? こゆこと?」
なんとMちゃん、「展開和音」を次々、確実に弾いていってる。Amの基本形、第一展開、第二展開。そしてE7の場合は構成音が4つあるので、展開形も第三展開まであります。
それを迷わず、着実に捉えて弾いているのはお見事!
なーんだ、上手にできてるじゃない。
なんだかんだブツクサ言いながらも、きちんと練習している証し。
和音の展開がこれだけ身についてきていれば、RPゲームに例えれば大きな武器を手に入れたのとおんなじだ。
これからは、高度な曲の世界の冒険が待っている。そのとき、この武器はきっと役に立つよ。

Hちゃん ともだち賛歌

2016年01月21日 | レッスン日記(小中高生)
Hちゃん(小2):
「昼寝して目が覚めたらピアノの時間になってた。練習できなかった」と言ってやって来ました。
宿題は「ともだち賛歌」。
もともとの原題「リパブリック讃歌」と言ってもHちゃんにはわからない。でも、このメロディーは知ってるはず。
「ほら、この歌だよ」と歌ってあげて、「あー、わかった! ♪まーるいみどりの 山の手線~だ!」「そうそう!」と 二人で声を合わせて歌い、「♪ カメラはヨ○○シカ・メ・ラ!」とキメキメで終わったのが先週です。

その、せっかく盛り上がったヨ○○シカメラの歌を 出かける前に弾いてなくて、ちょっぴり残念、という表情のHちゃん。
「最初は右手だけにする」とピアノに向かいましたが、譜面を見て「最初のところはできそうだから両手でやってみる」と意欲的なのです。
この曲、簡単そうに聞こえますが、 実は出だしのフレーズの音域が広く、一気に1オクターブの範囲のアルペジオを弾かなくてはならないのです。
特に、レから上のソへ、4つ離れた音を2の指と3の指でスピーディーに弾くのが、手の小さい2年生には至難の技!(ト長調)
Hちゃんが1回目に弾いたときは、レからソにスムーズにつながらず、レ~ミ、とかレ~ファ、とかになってしまいましたが、3回4回と弾くうち、見事にレ~ソが百発百中で弾けるようになりました。
そうなったら、俄然 楽しくなってきます。
先生が隣で伴奏をつけ、連弾で勇ましく、何度も何度も「ともだち賛歌」のマーチを繰り返します。
Hちゃんは満面の笑顔、顔はうっすら紅潮して本当に楽しそうです。

「じゃ、交代。今度は先生が右手弾くから、Hちゃんが左手弾いてね」
「えっ」
途端に夢から覚めたようなHちゃんでしたが、がんばって左手を弾きました。

「じゃ、いよいよ一人で両手だね。でも、どっちかの手だけもう一度やっておく?」
「右手右手~。だって右手が、難しいんだもん~」とHちゃん。
「あっそう。じゃ、Hちゃん右手、先生が左手ね」と先生。
(こいつ~ 右手弾く方が楽しいからだな) と先生は思いました・・・
だって、なじみのない、それも単音ばっかりの左手を、楽譜とにらめっこして四苦八苦しながら弾くよりも、本物のブラスバンドみたいなかっこいい伴奏をつけてもらいながら ノリノリでメロディーを弾く方が楽しいに決まってる。
そうは思いましたが、「楽しいに決まってる」の魅力は捨て難く、二人でほぼ完璧なともだち賛歌を、また楽しく弾きました。

Hちゃんの両手も、そのあとちゃんと(なんとか)弾き、来週、スラスラ弾けるようにしてこよう、という宿題になりました。

小学生とのレッスンはホントにおもしろい! (^O^☆♪


Aちゃん・ピンクのバーナムもらったよ

2016年01月21日 | レッスン日記(小中高生)
Aちゃん(小2):
去年(じゃなかった、もうおととしになりました・・・)の11月からピアノを習い始めて、1年とちょっとたちました。
夏休みの発表会が終わったころから始めた「バーナム導入編」のオレンジ色の本が、もう残りあと数曲になったので、「もうちょっとで終わりだね」と、ちょっとけしかけてみました。
今日の課題を終えたら、残りあと4曲です。
4曲といっても、バーナムの練習曲は、1曲が2段とか3段でできていて、その気になればいくつもクリアすることも可能なのです。
今日の課題に丸がついて、「次も簡単そうだよ。やってみよう」と誘いながら2曲をクリアし、ページをめくったら、もう最後の1ページです。
Aちゃんは普段、あまり進度を気にしないというか、ちょっとしんどそうな課題とみると「宿題にしてくる」というタイプです。
がんばって丸をもらいたいというよりは、このレッスン時間を楽しく過ごしたい、というスタンスですね。
今日、最後のページを開いて 残り2曲というのを見たとき、Aちゃんはどうするかな?

「あと2曲だね。宿題にする?」ときいてみました。
するとAちゃんは「うーん・・・ちょっとやってみようかな」というではありませんか。
「ちょっとだけやってみようか。簡単にできそうだもん」と勇気づけてみます。
本当は、その気になれば新しい曲や知らない楽譜でもちゃんと読みとって、そして弾ける力のあるAちゃんなのです。
最後から2曲めの課題ができました。

「あと1つだけ。『元気いっぱい、さあひこう』だよ。これの方が、さっきのより簡単に弾けるから弾いてごらん。ほら、挿し絵に顔もついてる」
ここまでくれば、もう最後まで仕上げさせてあげたいので、先生が強気ですすめ、Aちゃんも「やってみる」と言って弾きました。
ほうら、がんばれば弾けるよ。
「できた!全部終わったね。じゃ、新しい本あげるね」
バーナムの2冊目は、ピンクの表紙です。
ヒバリ教室への入会を誘ってくれて、一緒に仲良く通っている 同級生だけど先輩のHちゃんが使ってるのと同じ本。
「Hちゃんと同じピンクになったよ。来週からは、このピンクの本と、今までのオレンジの本と、両方もってきてね」
「え、なんで?」
「オレンジの方は、ピンクをやったあとにルーレットで弾く曲を決めて弾くの」
「あっ、それでルーレットがあるのかー」
がんばった甲斐があって、ピンクの本を獲得したAちゃんは さっそく新しい本に ていねいに名前を書きました。
去年もらったオレンジの本には、名字は漢字だけど名前はひらがなで書いてありましたが、今日の本には、名前も全部漢字で書きました。
成長がつくづく感じられました。