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HIBARIピアノ教室レッスン日記♪

ピアノのレッスン日記、その他ヒバリ先生が見聞きした音楽関係・芸術関係etcの日記。

Sちゃんとディズニーのファンタジアを観る

2016年01月27日 | レッスン日記(小中高生)
Sちゃん(小6):
前回 一人でよく練習してきた「花のワルツ」を仕上げました。
この間すごくほめられた曲。その後はどんなふうになってるかな?
まず1回目弾いてもらった印象は、がんばって練習したのがよくわかる反面、ちょっとがんばりすぎて力が入っちゃったかな、と感じました。
フォルテやピアノの記号を一生懸命守ろう、として弾くと、特にフォルテのところで力が入りすぎ、音が固くなってしまっています。

そこで「ここ(フォルテのところ)は、オーケストラボックスの楽団員に向かって、指揮者が大きく指揮棒を振り下ろすところ。オーケストラ全体が、一斉にジャーン!と音を出すところをイメージしてみてね。強く出そうと思わないで、『オーケストラ全員が音を出すんだ』と思って弾いて」とアドヴァイスしてみました。
すると、Sちゃんの音から固さが抜けて、その代わりに厚みのある音になりました。
「それから、中間部の短いフレーズ、指先をスッと抜くようにね。バレエでジャンプするときと同じだよ。体がフワッと浮いたときは、つま先もスッととんがってるでしょ。指も同じ。そしてジャンプの前には、ちゃんとプリエで『矯め』をしてから飛ぶんだよ。わかるでしょ?」
「うん、わかる」
Sちゃんはクラシックバレエを習っているので、その感覚をすぐわかってくれます。

「そうだ、『花のワルツ』は、ディズニーの『ファンタジア』っていう映画の中でやってるのよ。きっとYOUTUBEにあるんじゃないかなあ」
先生はパソコンをもってきて、YOUTUBEを開いてみました。
あったあった。
「くるみ割り人形」の曲が次々、素晴らしいアニメーションで表現されていきます。
こんぺい糖の精の踊り、中国の踊り、葦笛の踊り、アラビアの踊り、トレパックの踊り、そして最後が花のワルツ。
チャイコフスキーの音楽にピッタリ合った 美しいアニメーションを、二人で見ました。
「ね、ほら、あのフレーズの終わりはこんな感じよ」
「ほんとだ!」

こうして「くるみ割り人形」の曲を全部聴いたあと、
「さあ、今の演奏を聴いて、画面を見て、演奏がどう変わるか!」とSちゃんにもう一度弾いてもらうことに。
「えーっ、やだな~。変わってなかったらやだな・・・」と言いながらピアノに向かうSちゃん。

そうしたら、ホントにSちゃんの音色が変わったんだよ!
さっきの固さが抜け、フォルテのところはオーケストラのように重厚に、そして軽やかなところは さっき見た妖精のようにふんわりと。
テンポもさっきと見違えるように安定しています。

本当は、こんなに変わるとは私も思いませんでした。
ただSちゃんを脅かすためにプレッシャーをかけてみただけ(なんて先生だ)なのに。
イメージの力は やっぱりすごい。
レッスン時間を大幅に割いて動画を観ちゃったけど、その価値は充分以上でしたよ。

Sちゃんと観た「ファンタジア」はこれです。
すばらしい映画なので、できればみなさんに、全体通して観てもらいたいです。

ウォルト・ディズニー(Walt Disney) - ファンタジア(Fantasia) Part1

ちなみに、今日1月27日は、Sちゃんちの愛犬ティモシーのお誕生日だそうです。
モーツァルトとおんなじだね!

Hさん独自のリズム

2016年01月27日 | レッスン日記(小中高生)
Hさん(大人):
バッハのシンフォニア(三声)14番が、4分の3くらいまで進んでいます。
シンフォニアは15番までですから、もうほとんどゴール近くまできました。
バッハは難しいので、Hさんの努力がしのばれます。

来週はもう少し先まで予習してきます、と言っているHさんですが、新しいところを覚えるのに不安なのはリズムのことなんです。
Hさんが自分で「わたくしはリズムが苦手なので」と言っているように、規則的な伴奏の刻みとかがないと 手がかりがないせいか、曲のリズムが伸びたり縮んだりしてしまうのが常です。
難しい16分音符の連続などの部分は 勝手に本来の2倍の長さにしてみょ~に間延び。
逆に2分音符ひとつだけであとは休符、などというところは待ち切れず、あっという間に通過してしまったり。
なかなかテンポが一定せず、曲の都合より ご自分の都合、でテンポが流れていきます。
後でレッスンの時、ひとつひとつテンポを直していくのです。

来週までに予習してくる予定の、新しい部分には16分音符の連なりもあり、その中に32分音符まで混じってきます。
「リズムが不安ですわ・・・」と言うHさんに、私はアドヴァイスしてみました。
「全体に多く入っている、8分音符のリズムを基準に考えればいいですよ。右手のメロディーに気持ちをうばわれず、伴奏リズムを基準にして、それにメロディーを合わせていけば」
するとHさんは言いました。
「無理ですよ。弾けたところ、弾けたところに、その都度そのときのテンポで合わせるんですから」
「つまり行き当たりばったりってことで」
「そうですそうです!」
「それだから、部分的に拡大されたり縮小されたりしたものがツギハギになって、独自のリズムをかもし出してる」
「そうなんですよー」

w(^O^)w w(^O^)w w(^O^)w w(^O^)w w(^O^)w

「じゃ、来週どんな曲になってるか、楽しみにしてますから」
「イヤですわ~」

ヒバリ教室に入門して かれこれ15年以上、Hさんはこのスタイルでやってきました。
これからも独自のリズム、独自のアレンジで楽しませてくれることでしょう。

ハッピーバースデー、モーツァルト♪

2016年01月27日 | 音楽家たち
今日、1月27日は モーツァルトのお誕生日です。
彼は1756年の生まれなので、生きていたとしたら 今日でちょうど260歳になりますね。

あの有名なフランス王妃、マリー・アントワネットと同い年。(マリー・アントワネットは1755年11月生まれでちょっぴり”おねえさん”ですが、’56年1月生まれのモーツァルトと学年では同じだよね?!・・・って無理やり?!)
「ベルサイユのばら」の時代を生きた人なんですよ。

モーツァルトについては、私のHPの「音楽家のプロフィール」ページにもご紹介していますので、ごらんください。
ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト

あまたある音楽家の中でも突出した天才、つむじ風のように駆け抜けた波乱の人生。
その作品の数々はもとより、天才ならではのエピソードをたくさん残したモーツァルト。
そのエピソードのいくつかを、しばらくの間 少しずつご紹介していこうと思います。
よろしくお付き合いください・・・