Sちゃん(小6):
前回 一人でよく練習してきた「花のワルツ」を仕上げました。
この間すごくほめられた曲。その後はどんなふうになってるかな?
まず1回目弾いてもらった印象は、がんばって練習したのがよくわかる反面、ちょっとがんばりすぎて力が入っちゃったかな、と感じました。
フォルテやピアノの記号を一生懸命守ろう、として弾くと、特にフォルテのところで力が入りすぎ、音が固くなってしまっています。
そこで「ここ(フォルテのところ)は、オーケストラボックスの楽団員に向かって、指揮者が大きく指揮棒を振り下ろすところ。オーケストラ全体が、一斉にジャーン!と音を出すところをイメージしてみてね。強く出そうと思わないで、『オーケストラ全員が音を出すんだ』と思って弾いて」とアドヴァイスしてみました。
すると、Sちゃんの音から固さが抜けて、その代わりに厚みのある音になりました。
「それから、中間部の短いフレーズ、指先をスッと抜くようにね。バレエでジャンプするときと同じだよ。体がフワッと浮いたときは、つま先もスッととんがってるでしょ。指も同じ。そしてジャンプの前には、ちゃんとプリエで『矯め』をしてから飛ぶんだよ。わかるでしょ?」
「うん、わかる」
Sちゃんはクラシックバレエを習っているので、その感覚をすぐわかってくれます。
「そうだ、『花のワルツ』は、ディズニーの『ファンタジア』っていう映画の中でやってるのよ。きっとYOUTUBEにあるんじゃないかなあ」
先生はパソコンをもってきて、YOUTUBEを開いてみました。
あったあった。
「くるみ割り人形」の曲が次々、素晴らしいアニメーションで表現されていきます。
こんぺい糖の精の踊り、中国の踊り、葦笛の踊り、アラビアの踊り、トレパックの踊り、そして最後が花のワルツ。
チャイコフスキーの音楽にピッタリ合った 美しいアニメーションを、二人で見ました。
「ね、ほら、あのフレーズの終わりはこんな感じよ」
「ほんとだ!」
こうして「くるみ割り人形」の曲を全部聴いたあと、
「さあ、今の演奏を聴いて、画面を見て、演奏がどう変わるか!」とSちゃんにもう一度弾いてもらうことに。
「えーっ、やだな~。変わってなかったらやだな・・・」と言いながらピアノに向かうSちゃん。
そうしたら、ホントにSちゃんの音色が変わったんだよ!
さっきの固さが抜け、フォルテのところはオーケストラのように重厚に、そして軽やかなところは さっき見た妖精のようにふんわりと。
テンポもさっきと見違えるように安定しています。
本当は、こんなに変わるとは私も思いませんでした。
ただSちゃんを脅かすためにプレッシャーをかけてみただけ(なんて先生だ)なのに。
イメージの力は やっぱりすごい。
レッスン時間を大幅に割いて動画を観ちゃったけど、その価値は充分以上でしたよ。
Sちゃんと観た「ファンタジア」はこれです。
すばらしい映画なので、できればみなさんに、全体通して観てもらいたいです。
ウォルト・ディズニー(Walt Disney) - ファンタジア(Fantasia) Part1
ちなみに、今日1月27日は、Sちゃんちの愛犬ティモシーのお誕生日だそうです。
モーツァルトとおんなじだね!
前回 一人でよく練習してきた「花のワルツ」を仕上げました。
この間すごくほめられた曲。その後はどんなふうになってるかな?
まず1回目弾いてもらった印象は、がんばって練習したのがよくわかる反面、ちょっとがんばりすぎて力が入っちゃったかな、と感じました。
フォルテやピアノの記号を一生懸命守ろう、として弾くと、特にフォルテのところで力が入りすぎ、音が固くなってしまっています。
そこで「ここ(フォルテのところ)は、オーケストラボックスの楽団員に向かって、指揮者が大きく指揮棒を振り下ろすところ。オーケストラ全体が、一斉にジャーン!と音を出すところをイメージしてみてね。強く出そうと思わないで、『オーケストラ全員が音を出すんだ』と思って弾いて」とアドヴァイスしてみました。
すると、Sちゃんの音から固さが抜けて、その代わりに厚みのある音になりました。
「それから、中間部の短いフレーズ、指先をスッと抜くようにね。バレエでジャンプするときと同じだよ。体がフワッと浮いたときは、つま先もスッととんがってるでしょ。指も同じ。そしてジャンプの前には、ちゃんとプリエで『矯め』をしてから飛ぶんだよ。わかるでしょ?」
「うん、わかる」
Sちゃんはクラシックバレエを習っているので、その感覚をすぐわかってくれます。
「そうだ、『花のワルツ』は、ディズニーの『ファンタジア』っていう映画の中でやってるのよ。きっとYOUTUBEにあるんじゃないかなあ」
先生はパソコンをもってきて、YOUTUBEを開いてみました。
あったあった。
「くるみ割り人形」の曲が次々、素晴らしいアニメーションで表現されていきます。
こんぺい糖の精の踊り、中国の踊り、葦笛の踊り、アラビアの踊り、トレパックの踊り、そして最後が花のワルツ。
チャイコフスキーの音楽にピッタリ合った 美しいアニメーションを、二人で見ました。
「ね、ほら、あのフレーズの終わりはこんな感じよ」
「ほんとだ!」
こうして「くるみ割り人形」の曲を全部聴いたあと、
「さあ、今の演奏を聴いて、画面を見て、演奏がどう変わるか!」とSちゃんにもう一度弾いてもらうことに。
「えーっ、やだな~。変わってなかったらやだな・・・」と言いながらピアノに向かうSちゃん。
そうしたら、ホントにSちゃんの音色が変わったんだよ!
さっきの固さが抜け、フォルテのところはオーケストラのように重厚に、そして軽やかなところは さっき見た妖精のようにふんわりと。
テンポもさっきと見違えるように安定しています。
本当は、こんなに変わるとは私も思いませんでした。
ただSちゃんを脅かすためにプレッシャーをかけてみただけ(なんて先生だ)なのに。
イメージの力は やっぱりすごい。
レッスン時間を大幅に割いて動画を観ちゃったけど、その価値は充分以上でしたよ。
Sちゃんと観た「ファンタジア」はこれです。
すばらしい映画なので、できればみなさんに、全体通して観てもらいたいです。
ウォルト・ディズニー(Walt Disney) - ファンタジア(Fantasia) Part1
ちなみに、今日1月27日は、Sちゃんちの愛犬ティモシーのお誕生日だそうです。
モーツァルトとおんなじだね!