Ｔくん(小２)：
レッスン室に入ると、まずはいろんなアイテムや細部のディテールに、Ｔくんのアンテナが反応します。
「これ、なんでここに付けてるの？」と、いつもの位置から数センチズレていた「ピアノの蓋の落下ストッパー」を手に取り、
「ここに付ければ？」「あ、こっちの方がいいかも？ああ、それより、前の『ドアストッパー』が復活したんだから、これはピアノの上に置いといていいじゃん」などと、のんびりくつろいだ様子で、それぞれの道具を最適と思われる位置に配置してくれます。
配置が一段落したら、次は世間話。なんでも、ホイールかなんかをつないで(？)豆電球を点けるんだ、とか説明してくれます。
Ｔくん、将来は機械技師かなんかになるかも。
っていうか、今日は、そんな話を聞いてるヒマはない。
発表会の曲がまだまだ未完成なんだから、１分でも多く練習しなきゃ。
「早くやらなきゃ間に合わないよ！」とせき立てて、ようやく練習開始です。
「海」の方は、ゆったりしたテンポなので覚えれば確実に弾けると思うけど、まだ全体を把握していません。
Ｔくんの得意な「リピートマーク」を駆使して、「ここも、ここも、繰り返せばいいだけなんだから、あとは２小節覚えるだけだよ。来週までに今日の所覚えてきてね？」と念を押します。
もう１曲の「けんばんのおどり」、これはテンポが速いですが、先週に比べ大分覚えて来ました。
タイムを計ったら、今日の最速は１分８秒でした。
ミスと重複がなくなれば１分切ることも夢じゃない。だけど、何で４回で止めず何度も何度も繰り返しちゃうんだろう…その対策を何か考えねば…
と先生が頭をフル回転させてる横で、Ｔくんはのんびり「おさる日記」の絵本を返却し、新しく「ばばばあちゃん」の絵本を棚から選び、Ｔくん自身が作っておいてくれた「貸出カード」にのんびりと記入して、悠々と帰って行きました。(笑)
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