HIBARIピアノ教室レッスン日記♪

ピアノのレッスン日記、その他ヒバリ先生が見聞きした音楽関係・芸術関係etcの日記。

「チューリップ」はヨナ抜き音階

2020年11月25日 | いろんな歌・いろんな曲

さっきの日記でちょっと書いた「チューリップはヨナ抜き音階」ということ。

「ヨナ抜き」の「ヨナ」とは、「4(ん)番目」と「7(な)番目」のことで、ヨナ抜きというのは、音階の中の4番目と7番目の音抜き、その音がない、ということです。

ハ長調のヨナ抜き音階に例を取ると、ド、レ、ミ、ファ、ソ、ラ、、ド、と、4番目のファ、7番目のシがありません。

これは日本でもともと使われていた歌や音楽に由来しています。

民謡とか演歌、それとか琴や三味線、雅楽などの古い音楽は、西洋音楽とちがった独特の音階で作られていて、それが「和風」の雰囲気を出しています。

日本に西洋音楽が入ってきて、「唱歌」などが作られ始めたのは明治時代ですが、西洋の音楽理論、記譜法を使っていても、それまでに耳なじんだ「ヨナ抜き音階」の世界観が染みついた日本人には、作る側も聞いたり歌ったりする側も、この音階による旋律が心地良かったのでしょう、そのため、そのころ作られた曲には「ヨナ抜き音階」の曲がとても多いのです。

「チューリップ」「はとぽっぽ」「おしょうがつ」「まめまき」など、文部省唱歌にたくさん見られます。

また、それ以降時代が進んでも、ヨナ抜き音階による曲は日本人の耳にとても受けがよく、歌謡曲などにもよく使われていますよ。

みんなも「ヨナ抜き音階」の曲をさがしてみてね。

ちなみに、ヨナ抜き音階の曲は、黒鍵だけで全部弾けます。

ためしに「チューリップ」を、上の画像で赤いマークのついている音を「ド」と考えて弾いてみましょう。

ねっ、ぜんぶ黒鍵だけで弾けるでしょ。

余談ですが、スコットランド民謡でも似たような音階を用いた曲がたくさんあります。
「蛍の光」とか「庭の千草」とかの曲が、なんとなく懐かしい感じを誘い日本人好みと言われるのは、この「ヨナ抜き音階」で日本の歌との共通点があるからです。

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保育園トリオ、自分たちでメロディーベル合奏考えた♪

2020年11月25日 | レッスン日記(幼児)

Mちゃん、Kちゃん、Rくんの、保育園なかよし3人組。

今日は、3人いっしょに発表会の練習をしました。

普段から仲良しの3人なので、集まっての練習は嬉しさではじけそう。テンションMaxです。

一人一人メドレーで弾くピアノ、「スヌーピーのハッピーダンス」の合奏、と大盛り上がりで進めていきます。

そしてオープニング「ウィンター・ワンダーランド」のスズとメロディーベルの練習が終わったとき、Rくんが言いました。

「このベルでさ、なんかやってみようよ。『チューリップ』やってみよう」

「いいよ!」

Kちゃん、Mちゃんもソッコー賛成。

「ウィンター・ワンダーランド」では、Kちゃんが「ド」と「レ」、Mちゃんが「ミ」、そしてRくんが「ファ」のベルをそれぞれ担当しています。

みんなで「チューリップ」のメロディーを思い出しながら、順ぐりに手に持ったベルを鳴らし始めました。

自分たちで新しい演奏を考え、取り組んでいくっていいことだ。

みんなすばらしい。クリエイティブだ!

近ごろとみに実力が上がり、自信も出てきたRくんがリーダー役です。

「ド、レ、(とKちゃんに手と目で合図)、ミ、だからこっち(とMちゃんに合図)、そんでまたド、レ・・・」

3人とも、いつ自分の音がまわってくるかと、ドキドキ最高潮。

いつの間にか、お互いが向き合った小さな輪になり、真剣にベルを振っているその姿を見ながら、先生は笑えて笑えて。

だってさ、曲目が「チューリップ」なんだもん。

チューリップがなぜおかしいかって?

まあ、もう少し様子を見てみましょう。

ドキドキしながら、指示がきたら自分の音をまちがえないように出していくKちゃん・Mちゃん。

二人に指示を出しながらも、自分も番が回ってきた時のため注意を怠らないRくん。ドキドキ。

「ド、レ、ミ、ド、レ、ミ、ソ、・・・はいないから、ミ、レ、ド、レ、ミ、レ、 ド、レ、ミ、・・・」

もう先生は大笑い。窒息死寸前だ。

チューリップは・・・

チューリップは・・・

「ファ」がないんだよぉ~wwwww

(ここで実況からちょっとそれますが、「チューリップ」は古くから日本の歌で使われてきた「ヨナ抜き音階」という、ファとシがない五音音階でできている歌なのです。

「ヨナ抜き音階」については、また改めてお話しします。)

はい、再度実況にもどります。

最後まで演奏し終わって、「アレ?」とキョトンとしてるRくん。

出番なかったね・・・

あの緊張のひとときは何だったのか。

しかしRくん、気を取り直し

「じゃ『スヌーピー』やってみようよ」と次なる曲を提案しました。

「スヌーピー」なら3人ともしっかり覚えてるし、お手のもの。

はいっ、いくよ!

ドレミ、ミレド、レードー、 ドレミ、ミー・・・

ドレミ、ミレド、レードー、 ドーレレー・・・

ファがないよ~・・・

だって、この曲は、ピアノ新入門の3人がドレミばっかりで弾けるようにと、先生が決めた曲なんだもん。

先生はゲラゲラ大笑い。

だがしかし。

ついにその時は来た!

フィニッシュ直前、Kちゃん・Mちゃんの出番がすっかり終わったその時。

メロディー最後の部分だ。

Rくんは「ファ」と「ソ」のベルを右手・左手に1個ずつ握り、

ファファファソ! 

ファファファソ!

ファファファソ!

と3連続で独壇場の音を高らかに打ち鳴らしたのでした。

すでに窒息寸前だった先生は、このダメ押しでほんまに窒息しました。

最後は3人そろってポーズ。めでたし!

あ~、ピアノ教室って何ておもしろいんだろ。

現場からは以上です。

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Sちゃん「ゴーゴーピアノ1」ぜんぶ弾いちゃったよ!

2020年11月25日 | レッスン日記(幼児)

Sちゃん(年少):

4歳のSちゃんは、ヒバリ教室の中で一番新しい、そしていちばん小さい生徒です。

毎週元気に通ってきていますが、まだ、ピアノ教室に何をしに来ているのか、よくわかってはいないんだろうなあ、と思います。

ヒバリ先生のことは「おともだちだよ!大人のおともだち」と言って、一緒に楽しく遊ぶ相手だと認識しているようです。

「先生から何かを教わる」という気持ちで来ていないので、「これをやろう」と持ち掛けても「いやだ。こっちがいい」と言ったり、教室にあるおもしろそうなものをあれこれ触ってみたりすることもあり(おもしろそうなものがいっぱいあるんだ、これがまた。)、自分の気の向くままに動いています。

でも、そこは先生との駆け引き。

Sちゃん自身は好きなことをやっていると思っていながら、実は先生の思惑(おもわく)に沿った流れにリードされているので、最終的にはそこそこの学習をしてレッスン終了、となっていきます。

今日は、最初のうち ソファーにあったたくさんのぬいぐるみをせっせと並べていましたが、並べ終えて、先生から「『ゴーゴーピアノ』の本を見てみよう。かわいい絵がいっぱいあるんだよね」などと誘われてページを開きました。

「あっ、いちごのケーキだ!」「うさちゃんだ。かわいい!」などとイラストに引き付けられ、「この歌弾いてみる?」「うん!」と音符に目を向けます。

Sちゃんは「ドはここ?」「レは・・・ここ?」と先生に確認しながら、次々とテキストの曲を弾き始めました。

「次はどんな絵が描いてあるんだろう」という興味に引かれながらどんどんページをめくり、ドだけの曲、ドとレで弾く曲、そしてド、レ、ミ、と3つの音が使われている曲、と弾き進めていきます。

弾いたページには、大きな花マルをつけてもらいます。

動物やフルーツなど、かわいいイラストのページはもれなく弾きますが、自動車、電車など、別段かわいくない絵のページはとばします。

「ゴーゴーピアノ1」では、ド、レ、ミ、の3つの音だけが使われています。

どのページを開いても、さほどテクニックの難しさは変わらないので、Sちゃんの好きなページ、好きな絵の曲だけ弾いていてもオーライです。

「すごい。じょうずに弾けるね。この本、全部弾けちゃうかもね?!」

「うん、ぜんぶ弾く!」

驚くほど集中し、Sちゃんはとうとう最後のページまで弾いてしまいました。

「すごいね。最後までぜーんぶ弾いたよね」先生は言いながら、ページをめくっていきます。

「あれ?この、電車のページは弾いてなかったんだ?花マルついてないね」

「うん、今ひく!」

こうして、最初とばしていたページも全部花マルで埋まり、この間もらったばかりの「ゴーゴーピアノ1」は今日で修了となりました。

本当は指番号と鍵盤をリンクしながら進めていくのですが、Sちゃんは1本指です。

でも、今日弾いているうちに、ド、レ、ミの鍵盤、そしてそれに対応するド、レ、ミ、の音符を自然に覚えられたようなので、まずはそこからでもよし。

たくさん音符を読んで、たくさん集中して鍵盤を弾いて、がんばったね。

最後は元気に「はしのうえで」を歌って、弾いて、今日のレッスンはおしまいです。

さあ、この続きどんな風に、鍵盤や音符を進めていくか。

それは、また来週からの敵、いえ、Sちゃんの出方次第です。

来週もまた、ピアノで楽しく遊ぼうね。

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