HIBARIピアノ教室レッスン日記♪

ピアノのレッスン日記、その他ヒバリ先生が見聞きした音楽関係・芸術関係etcの日記。

JKトリオ、シングシングシング練習

2020年11月07日 | レッスン日記(小中高生)

Sちゃん(高2)、Nちゃん(高1)、Mちゃん(高1)の「JK」トリオ。

発表会で合奏する「シング・シング・シング」の合同練習のために集まりました。

夕方から30分ずつの時間差をつけて集合、各自のソロのレッスンをしながら、最後に三人揃った時点で合奏練習をしよう、という流れです。

まず、最初に来たのはNちゃん。

「フライ・ミー・トゥー・ザ・ムーン」のボサノヴァバージョン、今日は、テンポの安定のため、オートリズムのボサノヴァをかけながら、それに合わせて弾く練習をしました。

クールで、それでいてふんわりとしたボサノヴァテイストが、ずいぶんよく表現できるようになってきたと思います。

リズム付き練習がまとまってきた頃にSちゃんが来たので、レッスンを交代します。

Sちゃんのソロは「ラプソディー・イン・ブルー」です。

「そうだ、ちょうどいいから、Sちゃん、ラプソディー弾いてごらんよ。Nちゃんに聴いてもらって」と先生が思いついて、「えー、無理無理無理〜」などといいつつも、Sちゃんが弾き、「なんでそんなに緊張するの。Nちゃんが見てるだけなのに」と先生から呆れられ、「まっ、緊張の練習ができてよかった。じゃNちゃんも弾けば。Sちゃんに見てもらって」という流れで、Nちゃんももう一度オートリズムをかけながら弾き、交代交代に「ギャラリーの前で弾く練習」をしました。

突然振られたにもかかわらず、SちゃんもNちゃんも もう暗譜もできていて、堂々とした演奏だったので、さすがだなーと思いました。

一人一人にいくつかのアドバイスをして、ソロ曲のレッスンを軽く終えたところへMちゃんが到着しました。

これでJKトリオ全員そろったので、早速「シング・シング・シング」の練習に入りました。

Mちゃん第1キーボード、Sちゃん第2キーボード(バッキングとリズム)、Nちゃんピアノというチーム構成です。

このメンバーでのトリオはもう3年目。

おととしの「ロック・アラウンド・クロック」、去年の「イン・ザ・ムード」、そして今年の「シング・シング・シング」と、毎年ビッグ・バンド・ジャズスタイルの曲を弾いてきています。

もうスィング・ジャズのスタイルにも慣れ、お互いの呼吸もわかっているので、弾き始めたらたちまち息の合ったプレイが展開します。

1〜2度弾いたらすぐOKが出て、そのあとは去年の発表会で使ったカンカン帽のリボンを、今年はどの色にするか選び、練習UPしたSちゃんとNちゃんが帽子とリボンを持って(かぶって)帰ったあと、Mちゃんが「悲愴第三楽章」の大詰めレッスンをしました。

悲愴の第三楽章は、細かい音の速いパッセージがいっぱいで、指がとても大変です。

冒頭に現れ、その後も何度となく登場する「テーマ」部分に、1箇所、指がもつれやすい箇所があって、Mちゃんもそれで苦労していたのですが、今日はその部分を集中的にレッスンして、うまく弾けそうな手がかりを得ました。

併せて、テンポをもう少し上げてごらんよ、というミッションも発令されました。

テンポを上げると、一層引き締まった演奏になる予定です。

ヒバリ教室最上級生チームの「JKトリオ」、3人とも実力・貫禄充分です。

本番、上級生の実力を見せてがんばってほしいです。

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サウンド・オブ・サイレンス: ブレイクは演奏のスパイス

2020年11月07日 | ジャズ曲・洋楽・ポピュラー曲

M子さん(大人):

「前回選んでいただいた、この曲がとても楽しくて、ずっと弾いていました」と、M子さんが開いたのは「サウンド・オブ・サイレンス」のページでした。

映画「卒業」のサウンド・トラックにも使われた「サイモンとガーファンクル」の大ヒット曲です。

ピアノの分散和音で伴奏したらいいですよ、と参考アイディアをお伝えしておいたのですが、M子さんは元々ピアノ経験があるので、分散和音の伴奏をとても綺麗に弾いていて 素敵です。

シンプルで透明感があって、ピアノで弾くのによく似合う曲ですよね。

M子さんはスラスラと分散和音を弾きこなしていてとても良かったのですが、ほんのちょっとの工夫で、もっと素敵になりますよ、というポイントを、実際にヒバリが弾いてアドバイスしました。

そのヒントは、絶え間なく流れる綺麗な分散和音を、あえて一瞬止めることにあります。

1コーラスごとの最後のフレーズ、たとえば1番の歌詞で言えば、「ウィズイン・ザ・サウンド…オブ・サイレンス」というフレーズに入る、その前にひと呼吸。

それと、ザ・サウンド…の … のところでひと呼吸。

なめらかに続いてきた伴奏を、一瞬、フッ… と止めるのです。

このように、一瞬演奏をピタッ、と止めることを、ポピュラー音楽用語では「ブレイク」と言います。

この、一瞬のブレイクが入るだけで、曲の美しさ、透明感がさらに際立ちます。

まさに「サウンド・オブ・サイレンス(静寂の響き)」ですね。

M子さんも「ほんとに、素敵になるんですね!」と驚き、喜んでくれました。

音は、たくさん出せば出すほどインパクトが高まるとは限りません。

むしろ、いっさいの音が止まった何もない空間に、強烈なインパクトがこめられることもあるのです。

曲の合間に、フッと入る一瞬のブレイク。

それは、素敵な演奏のスパイスです。

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「けんばんのおどり」、ライオン来たぞ

2020年11月07日 | レッスン日記(小中高生)

「パイレーツ・オブ・カリビアン」に歌詞を付けた勢いで、Tくん(小2)の曲にも歌詞をつけました。

「けんばんのおどり」という、現代日本人作曲家の作品なのですが、くり返しの回数や「A」「B」などの切り替えが、Tくん、いまいち曖昧(あいまい)です。

こういう、リズム先行型の曲は、ピシッと弾いてこそなので、何とかキリッと確実に弾いてもらいたい。

そこで先生は、Aの部分に「ライオン来たぞ、ライオン来たぞ、1匹、2匹、3匹、4匹」と歌詞をつけ、ライオンのシールをペタッと貼りました。

「これで、4回間違えずに弾くんだからね?!」

「うん、わかった」

続くBの部分は「ゴリラも来たぞ」です。ゴリラのシールをペタッ。

こうして、曲のなかほどではライオンとゴリラが入り乱れ、フィニッシュは

「トラ、しまうま、トラ、つ、か、ま、え、ろ〜 ダン!」という歌詞に。

「けんばんのおどり」の楽譜には「小人が鍵盤の上で踊っています」というメルヘンなコメントが添えられているんですが、ヒバリ先生がTくんのために考えた歌詞では、完全にサファリパークの曲になってしまいました…

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