HIBARIピアノ教室レッスン日記♪

ピアノのレッスン日記、その他ヒバリ先生が見聞きした音楽関係・芸術関係etcの日記。

トルネコは手をクロス!

2012年12月15日 | レッスン日記(小中高生)
Sちゃん(小3):
「わたしね、『トルネコ』の、最初のほうだけ両手でやってきたよ!でも、ずっとクロスで弾くの大変だった!」
Sちゃんは、レッスン室に入るとすぐに、両手をクロスの形にして言いました。
そうだった。
「ドラゴンクエスト」の本から、新しくやる「武器商人トルネコ」は、高音部で伴奏が弾かれ、低い音でメロディーが流れる、という曲です。

ヒバリは最初にこの楽譜を見たとき、てっきり左手でメロディーを弾いて、右手で伴奏をつけるんだと思ってました。
でも、よく見ると、音符にふっている指番号がヘンだ・・・
そうか、いつもと違って左右の役割が逆になったら、生徒の皆さんには弾きづらいでしょうから・・・という配慮で、楽譜を編纂した人がわざわざ、メロディーを右手、伴奏を左手、という形にしてくれてるんだ。
でもそのためには、右手をヘ音記号の低いほうの位置に、そして左手を、ト音記号の高いほうの位置に置いて・・・つまり両手をクロスして弾かなきゃいけないのだ。
小学校3年生のSちゃんには、ものすごく大変なポーズになってしまいます。

「そうだねえ・・・ずーっとクロスしたまま弾かなきゃいけないもんね。疲れるよね?」
「うん。でもお母さんが、かっこいいねって言ってた」
「そうか。かっこいいか・・・ ねえ、左手でメロディー弾いて、右手で伴奏するのって難しい?そうすれば、クロスしないでいいんだけど」
「こう・・・?」
Sちゃんは やろうとしてみましたが・・・
「ムリ!ムリ!ムリ!全然できない。こんがらかっちゃうし」
そうか。やっぱり無理だったか・・・
そのとき先生の頭に、いい考えがうかびました。
「そうだ。もっとずーっと左に寄って。」
とピアノの椅子を低音部の方へずずーっと引っ張りました。
「右手の練習するときは、こうやって左の方にズレて、それでまっすぐの手で弾くの。それから、左手の練習するときは」
今度は、ピアノの椅子をずーっと高音部の方へ押しやります。
「うーんと高い方の場所に座って、まっすぐの手で左手を練習する。これなら疲れずに、曲が覚えられるね。そして、左右それぞれ上手に弾けるようになったら、そのとき初めて、真ん中に座って、両手をクロスして、全部一緒に弾くの」
「両手いっしょに練習しなくていいの?」
「そう、初めのうちはね。弾けるようになってから合わせるのでいいから」
「わかった」
Sちゃん、この曲気に入っているようなので、すごくしんどいけど がんばってマスターしてくれると思います。
あまり無理せずに、練習の仕方を工夫していこうね。

ジングルベルを歌おう♪

2012年12月15日 | レッスン日記(小中高生)
Nちゃん(小2):
先週約束した「ジングルベル」の後半を、きれいに伴奏をつけて両手で弾いてきました。
弾いたところは全部覚えていて、楽譜を見ないでまちがいなく弾けています。
じょうずに弾けたので、今度は歌詞を見ながら 歌ってみることになりました。
「そうだ、いいこと考えた」
先生はソファーの下の「楽器収納庫」から トライアングルとスズを出しました。
「始めの方は、トライアングルを叩きながら歌って。そして後半の『ジングルベル、ジングルベル~』のところではスズに持ち替えてシャン、シャン、シャン、シャン・・・」てやりながら歌ってね」
そして、先生のピアノ伴奏、Nちゃんの歌とトライアングルとスズ、これを全部合わせて「ジングルベル」をやってみました。
軽快なリズムときれいな歌声、キラキラした打楽器で、クリスマス気分満喫です。
「もう一回やりたい!」
歌い終わって、Nちゃんが言ったので、もう一度一緒に「ジングルベル」をやりました。

バーナムも終わって、さあ、次はソルフェージュをやろう、と言っていたとき、ママがお迎えにきてくれました。
Nちゃんは、玄関まで迎えに行って
「今から、わたしソルフェージュっていうのやるから。見ててね」と言って、いつも通り10曲のソルフェージュ、そして159番の かなり歌っぽくなっている課題を歌いました。
「ねっ、こういうのをやってるの」
Nちゃんはちょっと得意そうにいいました。
ソルフェージュには自信あり、という様子が表れています。
そして、それをママにも見てもらいたい!という気持ちも、先生として嬉しく思います。
どんどん自信つけて、いろんなことにチャレンジしていってほしいです。


ひさびさ快進撃Mちゃん

2012年12月14日 | レッスン日記(小中高生)

Mちゃん(中2):
先週「来週、すごーく上手に弾いて!」と約束した ブルクミュラーの「つばめ」。
さて、出来栄えはいかに。
できましたよー

生き生きした急速なテンポで、きらめく右手の分散和音の上を縦横無尽に飛び交う左手のつばめ!
ピアノの横では、M3ちゃんが、レッスン室の隅っこから見つけ出したボンゴを、曲に合わせて叩き始めた。

 ♪ぼんぼこぼん、ぼこぼこぼこ。

「やめてよ~」と言いながらも止まらず、ボンゴといっしょに軽やかなつばめ。
先生は大受けです。
大熱演のうちに演奏終了。

「やったね!すごいじゃん。おまけに全部暗譜だ!」
と、文句なしの大きな花マルをつけてもらって
「わーい、やった~」とMちゃんも大喜びです。
ほんっとに、久々の会心の名演奏だったねえ・・・
集中すればこんなもんだ!

次はいよいよ、ブルクミュラー最後の曲「貴婦人の乗馬」です。
「馬術の馬が、トッ、テッ、トッ、テッ、て並足で誇らしげに歩いてる感じから始まるよ。
次の所はダダダダダダダ!って、助走をつけて障害を飛び越す。また並足で調子整えたあとは、優雅に滑走・・・」
「うん、そんな感じだね!」
Mちゃんは最初の方を弾いてみました。
両手も大丈夫そうだ。
来週、がんばってきてね。ブルクミュラーのラストスパートだ!

「バーナム」のルーレット弾きでは、音階のパターンが当たりました。
音階の上昇、下降と速いテンポで弾き、最後にカデンツをつける。
ひさしぶりに弾いたのに、このパターンは完璧でした。
「このパターン(カデンツ)覚えちゃった!」と言ってますが、これを覚えるのがけっこうみんな大変そうなので、さすがにMちゃんの感覚はGOODだと思います。
「上手だからもう一回弾いてよ。もっと速く!もっともっと速く!」
せっかくの上手なスケール(音階)なので、テンポを上げて何度も弾きました。
実はかなりピアノがうまいMちゃんなのであった。今さらだけど。
このうまさを生かせるかっこいい曲を、早くいろいろ体験してもらいたいもんです。


M3ちゃんとブルクミュラー

2012年12月14日 | ブルクミュラー

M3ちゃん(中2):
ブルクミュラー「天使たちの合唱」が合格しました。
途中、テンポがダレてしまうところがあったので、全体に少しテンポを上げるように指示し、拍をとりながら遅れないように弾いてもらって完成です。
こういった美し系の曲が好きなM3ちゃんなので、演奏も安心して聞くことができました。
次は♭だらけの「舟歌」です。
どちらかというと子どもにはとっつきにくい曲に入ると思いますが、M3ちゃんは「宿題」を待たず、すぐにメロディーの最初の方を弾いてみています。
早く弾いてみたい期待と意欲が伝わってきます。

「私、学校のレポートに、ブルクミュラーのこと調べて書いた!」
M3ちゃんは言いました。
へー、そうなんだ。
これまで、ブルクミュラーの曲を21曲やってきたM3ちゃんですが、それらの一つ一つを、充分味わい、愛することができたからこそ、レポートの題材に取り上げようという気持ちになったのでしょう。
「ブルクミュラーって、バレエの曲とかも作ってるんだね。『ジゼル』とかにも曲入ってるって。そして、弟はピアニストだったけど、早く死んじゃったんだって・・・」
M3ちゃんは、遠い昔のブルクミュラーの人生や作品へと思いを馳せています。
「ブルクミュラー」。
それは、最初は単なるピアノ教則本の名前であったかもしれない。
けれど今、その名は実在した一人の音楽家の名前として、M3ちゃんに生き生きと語りかけているに違いありません。

作品を愛し、その作者への想いを馳せる。
そうしてまた、さらにその作者を深く知り、その作品世界を広げていく。
芸術を味わうとは、まさにそういう歓(よろこ)びを言うのではないでしょうか。

この小さな教則本「ブルクミュラー」のレッスンをすることで、子どもたちの心に 芸術への小さな発端をつくることができたら。
それは、私にとっても大きな喜びです。


うたばん「翼をください」

2012年12月14日 | レッスン日記(小中高生)
Y子ちゃん(中1):
学校の合唱の伴奏をするかもしれないということで、課題曲の「翼をください」の伴奏譜を持ってきました。
Y子ちゃん自身よく知っている歌だし、小学校の頃 合唱したこともある歌ですが、歌の伴奏となると、
また勝手が違うようです。
一応最後まで、楽譜通りに弾いてみてはあるのですが・・・
先生:「この伴奏じゃあ、ちょっと歌えないねえ・・・じゃない?
Y子:「うん、歌えないね・・・


ここで、「歌いやすいうたばん」とはどういうものか、解説しましょう。
1.まず、絶対止まらないこと。それには、完璧に曲やコードをマスターしてなければいけません。
2.テンポやリズムをバッチリ安定させること。

もう少し突っ込んだところでは、
3.今回の楽譜のようにメロディーを弾かず伴奏形だけ、という場合は、リズムを刻む右手よりも ベースの役目である左手の方を強めにハッキリ弾く。
4.ダイナミクスやアーティキュレーション(強弱やニュアンスなど)をはっきり弾き、歌う人の気持ちやテンポ感をリードできるように。
など、なかなか伴奏も奥が深く、ソロ演奏とは違った難しさがあります。さらには、曲の内容をよく把握して、聞いている人に伝わるように演奏しなければいけません。
Y子ちゃんは学校でダンス部に所属しているので、
「この曲で、ダンスの振付をしたらどうなるかな」と問いかけてみました。
「たとえば、最初の静かな部分・・・暗転の中、ダンサーたちがポーズしてて、前奏と同時にゆるやかな動きの踊りが始まり、中間のリズミカルなところから、ダンスもガラリと派手なステップに変わるとか。または、ここからばーん!と照明が変わるとか・・・ ダンサーが大勢に増えるとか、いろいろできそうじゃない?」
「うん、確かに!」
Y子ちゃんも、はっきりイメージできたようです。
「そんな感じで、気持ちよく踊れるように、弾いてきてね」
「うん、わかった」

音楽は「歌えるように」「踊れるように」弾くのが鉄則!
Y子ちゃん、来週はどんな風にイメージして弾いてきてくれるかな。


ママと♪

2012年12月13日 | レッスン日記(小中高生)
M4ちゃん(小2):
「あわてんぼうのサンタクロース」の仕上げです。
前半から、とてもいいリズムで弾いていて、いつのまにこんなリズム感が身についたのかな、と思うほどです。
ところが後半の 締めくくり近くで、ちょっと伴奏にイレギュラーな動きがあり、その部分にくるとテンポが落ちてしまっていました。
難しいのは2小節だけです。
なので、まずその2小節だけ取り出して部分練習しました。
できるようになったら、その2小節前から続けて、一気に弾けるように。
そしていよいよ、 はじめから全部続けて!
こうして、M4ちゃんの「あわてんぼう~」は完璧になりました!
来週は、もう1曲クリスマス曲で、「赤鼻のトナカイ」をやることにしました。
ピンクのバーナムを弾き、次はオレンジのバーナムです。
ルーレットを回して、弾く番号を決めたその時、玄関のチャイムが鳴りました。
なんと、いつもは駅の向こうで待ち合わせしている、ママがお迎えに来てくれたのです。
ママはレッスン室に入って、ソファーでM4ちゃんのバーナムを聴いていてくれ、その後もゆっくりお話していってくれました。
M4ちゃんのピアノのタッチが、このごろ特に良くなってきたこと、いつも自分で曲を分析して、よく練習していることなどをママにお話しすると、
「夏ごろ、先生から『なるべく親が教えないで、本人が自分で考えたり練習したりするように』とお聞きしたので、教えないようにしたら、前よりもよく自分で練習するようになった気がします」とおっしゃっていました。
「M4ちゃん、本当にしっかりしてるし、すごく頑張ってると思いますよ。妹のM5ちゃんのお世話や保育園のお迎えなども、よく協力してくれて。頼もしいお姉ちゃんですよね」
「年が5歳違うので、本当によくやってくれて助かってます。私をフォローしてくれたり、妹のわがままにもガマンして… それなのに、つい『お姉ちゃんなんだから!』なんて言ってしまったりして」
「お姉ちゃんでも、まだたったの2年生なんですから」
「そうですよね、本当に…ごめんね」
ママはM4ちゃんの小さい肩を抱きました。
M4ちゃんは、テレたみたいに、でもほんとに嬉しそうなかおをして笑っていました。
こうしてママが自分のことをよくわかっていてくれるから、たとえ妹がワガママ言っても帰りが真っ暗になってもかまわない、という、信頼に満ちた笑顔でした。
M4ちゃん、今日は、一人で暗い道を駅の向う側まで歩いていかないで、ママが来てくれてよかったね。
レッスンも、少しだけだけど見てもらえてよかった

今日は、偶然M4ちゃんも、そしてさっきのHちゃんも、久々におうちの方にレッスンを見てもらえました。
二人とも、いつもしっかり自分だけでレッスンしているけど、こうしてたまにママやおばあちゃんに見ていただくのは また特別の喜びになり、愛され認められている自分を感じることと思います。
お家の方もお忙しいことと思いますが、たまにはお子さんのレッスンに、ご一緒にいらして頂けると、私も嬉しいです。
お時間がおありの時に、ぜひどうぞ・・・

おばあちゃんと♪

2012年12月13日 | レッスン日記(幼児)
Hちゃん(年長):
今日は、先週習った「ドレミファソ」の復習からです。
右手のドレミファソ、左手のドシラソファと、音符がたくさんに増えた上、両手の指も全部使わなければいけません。
Hちゃんは、左手の4の指を使うところが難しそうです。それと、右手のソの音符がはっきりとは飲み込めていないような気もします。
ここで少し足踏みになるかな、と思いながらも、次のページの「ふしぎなポケット」へ誘導してみました。
「この歌、知ってる?」
「知ってる! ♪ポケットの中にはビスケットがひとつ~ 」
Hちゃんは元気よく歌いました。
「じゃ、音符見て弾いてみようか」
「うん!」
Hちゃんは、一つ一つの音符をよく見ながら、ちゃんと「ふしぎなポケット」のメロディーを弾きました。

「Hちゃん、今日は、特別の曲あげる。ノートを貸して」
先生は、Hちゃんの五線ノートに、大きい音符で曲を書いていきました。書きながら、
「読んでみて!」とHちゃんをうながします。
「ミミミ、ミミミ、ミソドレミー」
Hちゃんは、先生が書くのと同時に、次々音符を読んでいきます。
「ファファファファ、ファミミミ、ソソファレドー」
すごい!新しいソの音も、全然平気で読んでる。これなら大丈夫だ。
「弾いてみて」
書きあがった楽譜を譜面台に置いて、Hちゃんはちゃんと弾きました。
「何の歌だかわかる?」
「あっ、わかった。クリスマスだ」
「そう。じゃ、ここに歌の名前書いてね」
Hちゃんは、エンピツで上の余白に「じんぐるべる」と書きました。
「もうすぐクリスマスだから、ジングルベルもおうちで弾いてきてね」
「うん!」
そのあと、「ともだちのーと」に右手と左手の音符を書く練習をして、今日のレッスンはおしまいです。
今日は、久々におばあちゃんが付き添ってくださり、ずっとニコニコしながらHちゃんのレッスンを見ていてくださいました。
Hちゃんもとてもじょうずにできたし、おばあちゃんに見ていてもらったのも嬉しかったことと思います。
どうぞ、ぜひまた見にきてくださいね。
小さいHちゃんの力が、何倍にも大きく発揮できると思います。

元祖スポ鑑ギャルの進歩

2012年12月12日 | レッスン日記(小中高生)
Hさん:
「なかなか練習ができなくて・・・」
と言いながらピアノの前に座るHさん。
「フィギュアスケートも大変だったしね?」
と言ってみると
「よくわかりますわね!」との返事。
そりゃわかりますさ。
元祖スポ鑑ギャルのHさんが、フィギュアスケートファイナルを見逃すはずがないじゃありませんか。

それでもね、ほんとはちゃんと練習してるHさんなんですよ。
バッハのシンフォニア2番はついに最後まで到達したし、ソナタト長調は、展開部を練習してありました。
「進みましたね~」と褒めると、
「だって、前のところができるまで待ってたら、いつまでも先に進めませんでしょ?だから、できてないけどとりあえず先をやってみたんです」・・・
日々 地道な努力を積み重ねながらも、ことさらそれを褒められたりすることを好まず 、わざとワルなセリフを言ってみる。
シャイで謙虚なHさんです。
なんだかんだ言いながら、バッハはシンフォニアを解析し、ベートーヴェンのソナタを弾きこなす。
素敵な元祖ツンデレギャルだと思いませんか?

せきれい・和音の転回

2012年12月11日 | ブルクミュラー
Tちゃん(小5):
今日はブルクミュラー「せきれい」の 初めてのレッスンです。
一人で、どのくらい予習してこれたのでしょうか。

「やってみて、和音の転回なんだ、ってこと、わかった?バーナムでやったことのある・・・」
「うん、わかった」
「最初は片手ずつでもいいよ?」
「一応、一緒に弾いてみたんだけど・・・早く弾けない」
Tちゃんは、はじめから終わりまで、ゆっくりですが全部両手で弾いてありました。
「すごいじゃない!全部やってきたんだね。それに、すごくきれいな音で弾けてるよ」
冒頭の ソミド! ミドソ! ドソミ! ソミド! という流れに代表される、素早い分散和音。
まだ、和音をつかむのに時間がかかるので、フレーズとフレーズの間があいてしまいますが、フレーズ自体は素早くなめらかな音で一気に弾いています。
分散和音は、もとの和音の形をまずつかむのがポイントですが、Tちゃんがそれをちゃんと一人で感じて練習してきていたので、すごいな、と思いました。

ヒバリ教室の ブルクミュラーレベルの子どもたちは、和音とその転回がかなり身について、それに伴ってアルペジオや分散和音などがとてもきれいに弾けるようになっていると感じます。
バーナムやブルクミュラーで地道に練習をくり返し、少しずつ身についてきているようで嬉しく思っています。

「特に難しいところとか、わからないところってないよね?」
とTちゃんに確認してみると、
「うん、ない」という頼もしい返事です。
あとは、曲の流れを覚えれば、速くきれいに弾けそうだ。
がんばってね。

新宿の夜景

2012年12月10日 | その他日記
夜、甲州街道を通ったら、新宿の街のクリスマスイルミネーションが美しく輝いていたよ

これはNTTドコモ代々木ビル(ドコモタワー)とサザンテラスです。
ドコモタワーの時計は、直径15メートルあるんだって

なんかロンドンの空のようで、「ピーターパン」とか「メリーポピンズ」の画面を思い出しちゃいます。

戦場のメリー・クリスマス

2012年12月09日 | ジャズ曲・洋楽・ポピュラー曲
Tさん:
「この時期なので」と レッスンに持ってきてくれたのは「戦場のメリー・クリスマス」でした。
坂本龍一教授作曲のこの曲、正確には 「映画『戦場のメリー・クリスマス』サウンドトラックの中の『メリー・クリスマス、Mr.ローレンス』」という曲ですが、「戦メリ」といえばこの曲を指す、代表的な曲です。
ちょっと東洋的なスケール(音階)や楽器が使われていて、不思議に惹き付けられる、一度聴いたら忘れ難い印象を残す曲です

Tさんの、自分でアレンジを加えたという演奏は、そんな「戦メリ」の雰囲気をよく表現していて、何より「この曲を美しいと感じている」Tさんの気持ちが伝わってくる感じがしました。
こうして、自分が美しいと感じ、好きだと思う曲を、自分の感じたままに表現するのは至福の喜びだと思います。
小さい生徒のみんなは、まだ、自分が本当はどんな曲に感じ入り、どんな音楽が好きなのか、はっきりとはわかっていないかもしれません。
けれど、ときに、「なぜだかわからないけどこの曲が好き」と、心をつかむ曲が現れることがあったら。
きっと、それはずーっと、好きでいられる曲なんだと思います。
その時の「好きだ」と思った気持ちを忘れないで、大事にしていれば。
きっとあなたは、すてきな大人の「音楽人」になれると思います


キノパパのアルペジオ

2012年12月09日 | レッスン日記(小中高生)
キノパパ:
何年か前のコンサートのときに、易しいバージョンにアレンジして弾いた「タイスの瞑想曲」を、
「もう一度 きちんと弾いてみたいのです」と また一からレッスンし始めました。
ピアノの実力が前よりずっと上がっている今は、アレンジなしの重厚バージョンでね。

キノパパさんは、アルペジオの音色がとてもきれいに弾けます。
前回のこの曲を弾いたときも シンプルなシングルノートのアルペジオを美しく弾いていましたが、今回もやっぱりキノパパらしい柔らかなアルペジオが弾けています。
今回は、楽譜通りに弾くので、左手のアルペジオは重音になっています。
ともすると騒々しくなりがちな音使いなのに、なぜ、キノパパさんは柔らかな音で弾けるのでしょうか。

その理由は、キノパパはアルペジオを「フレーズ」として捉えているからだと思います。
娘のキノッチが大学生になってから、ピアノを始めたキノ(ッチの)パパは、多分、こどもや若い人みたいに、楽譜を見て瞬時に鍵盤で弾ける、というわけにはいかないのだと思うのです。反射的には音が取れない代わり、キノパパは丁寧に少しずつー1フレーズ楽譜を読んで、一つのフレーズ、一つのアルペジオを何度も何度も心の中で歌い、イメージし、手のポジションを考え、指運びを覚え、そうして初めて、ピアノの音として再生しているのだと、ヒバリ先生は思っています。
目で楽譜を追い、とりあえず次の音、次の音と探っていったら、ゴツゴツした「音の羅列となってしまい、決してキノパパのような易しい「音色」にはなりません。
フレーズをフレーズとして、充分飲み込んでから弾いているからこその 生きたアルペジオなのです。
時間がすごくたくさんかかり、どんどん先へ進むことはできないのですが、この弾き方、この音色こそがキノパパらしさ、キノパパの良さだと、私は思っています。

フルート・クリスマスコンサート

2012年12月08日 | いろんな楽器
駒場のカフェ・アンサンブルさんへ、フルートによるクリスマスコンサートを聴きにいきました。
演奏は、アンサンブル音楽教室のフルートの先生で、アンサンブルさんのファミリーコンサートの時に顔見知りになったすてきな女性です。

オープニング演奏は、私の好きな バッハのポロネーズ&パディネリでした。
続く本日のメインともいうべきフルート協奏曲はモーツァルトのニ長調、モーツァルトも 私の好きな作曲家です。

途中のティータイムを挟んで、後半はシューマンの「子どもの情景」からいくつか、フルートのためのピース「星のセレナーデ」「ブエノスアイレスの冬」を楽しく聴き、フィナーレはクリスマス曲を フルート&ピアノ伴奏にアレンジしたものをたっぷり演奏してくれました。

どの曲も、ヒバリの好きなものばかりで、アレンジも好き、演奏もとても素敵で、大満足のコンサートでした。
帰りには、透明な袋にこんぺい糖を詰めたおみやげももらって、早いクリスマスを堪能できました

ドラゴンクエスト・譜読みていねいに!

2012年12月08日 | レッスン日記(小中高生)
Sちゃん(小3):
「ドラゴンクエスト曲集」から、大好きな「おてんば姫の冒険」を弾いて、今日は仕上げの日です。
元気よく弾き始めましたが、冒頭すぐ、「ここは2の指で」と指定した指使いが、3週間たっても直らず 自分の弾きやすい指で弾いてしまっています。
生徒が予習してきた指番号や音使いが、間違っていた場合、普通は一応最後まで弾かせて、後から改めて間違い箇所を指摘するようにしています。
間違っているとはいえ、せっかく気持ちよく弾いているのを中断させたくないからです。
そして最後まで弾いてから、
「ここがこのように違っている」ということと、正しい弾き方、そしてそのように変えなければならない理由を説明して、「この次から気を付けて、新しく直してもらったように弾きなおすように」と指導することになります。
けれど今回のSちゃんの場合は、「おてんば姫」を弾き始めた初回にそのように指導したにもかかわらず、毎週同じ個所で同じ注意を受けていました。
3週間、同じレッスン内容の繰り返し、ということになります。
今日は、せっかく弾いていたSちゃんには気の毒ですが、最初から「指が違う!」とその都度中断させ、弾くたびに指摘と訂正を繰り返しました。

「ドラゴンクエスト」は、Sちゃんの大好きな曲です。
好きな曲を弾く、というのはやる気が盛り上がり、楽しく練習できて達成感もあり・・・とメリットがたくさんありますが、その一方で ちゃんと楽譜を見ないでうろ覚えのメロディーを頼りに弾いてしまい いい加減な演奏になってしまう危険もあります。
耳で覚えた曲が、楽譜で書くとこうなるのか、と両方を照らし合わせて練習するのが一番理想的です。
Sちゃんには、一度教わった指番号や注意事項は、ちゃんと覚えて練習してくるようにと、再度徹底しておきました。
もともと理解力のあるSちゃんなので、その気で努力すれば、すぐマスターしていけることと思います。

次回は「武器商人トルネコ」をやることにしました。
右手と左手がクロスする、ややこしい楽譜なので、最初からきっちり読んでまちがえないように・・・

ソルフェージュとジングルベル

2012年12月08日 | レッスン日記(小中高生)
Nちゃん(小2):
「バーナム」が、「さかみちをのぼろう」というパターンにかかっています。
「さかみち」というのは、ハ長調~ニ長調~ホ長調 というように、キーが半音ずつ上がっていくことで、その都度♯が加わってひきづらくなっています。
「♯を使うときは、手全体を奥のほうにスッと入れておくとやりやすいよ」とアドヴァイスし、Nちゃんが「難しいから片手ずつしかできない」と言っていたキーチェンジが、このポジション移動によって簡単に両手で弾けるようになりました。
ちょっとしたコツがわかれば、難しいと思っていたことも簡単にできるものです。
先生やレッスンは、そのヒントをあげるお手伝いをするようなものです。

さて、今日もNちゃんは「ソルフェージュ」を歌いました。
今日は22番から30番まで続けて歌いましたが、このあたりの番号だと、音域がド~ラぐらいまでしか出てきません。
音を読むのには楽だけど、せっかくのNちゃんのきれいな声をもっと訓練するためには音が低すぎです。
それで、今日はいきなり「これも歌ってみよう」と、159番をやってみました。
これくらいだと、音域も高いドまで使い、メロディーにも起伏が出てくるからです。
譜読みは大変になりましたが、先生がヒントを出しながら一緒に歌うと、なんとかNちゃんもがんばってついてきています。
来週も、また159番を歌おう、ということにしました。

先週あげた「クリスマス曲集」から「ジングルベル」も弾いて、楽しい気分が膨らんできています。