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HIBARIピアノ教室レッスン日記♪

ピアノのレッスン日記、その他ヒバリ先生が見聞きした音楽関係・芸術関係etcの日記。

Cちゃん おねえちゃんといっしょ

2016年01月21日 | レッスン日記(小中高生)
Cちゃん(4歳):
今日、Cちゃんがレッスンに来てみたら、前の時間のMちゃん(小5)が まだ帰らずにいました。
お母さんが保護者会に出ているとのことで、待ち合わせのため レッスンが終わっても帰らず教室で時間調整していたのです。

去年、Cちゃんがはじめてピアノ教室に来たときも、そこにいたのはCちゃんでした。
それからというもの、CちゃんにとってMちゃんは「大好きなおねえちゃん」です。
最初の頃は、レッスンに来るたび「おねえちゃんは?」と言って教室に入ってきていたものでした。

いつも前後の時間ですれ違ってしまうMちゃんが、今日はずっと帰らずにいるので、Cちゃん大喜び。
ピアノに座って、さっそく「ドーミーレー」、そしてポジションを変えて「ファーララソー」と弾きました。
「Cちゃん、自分で考えたんだよ。『もういいかいー』『まーだだよー』ってひいたんだもん。『まーだだよー』って、ちがう場所でもちゃんとひけるんだよ」
そう、必ずしも「ド」から始めなくても、ちゃんとおんなじメロディーがいろんなところで弾ける、ってことを、Cちゃん自分で発見したんだよね。すごい!
「まーだだよー」が ちゃんと「ファーララソー」と、歌の通りのリズムになっていて、この前よりバージョンアップしてる!

Cちゃんが「もういいかい」を発見したので、このチャンスにもうひとつ、わらべ歌を教えてあげることにしました。
わらべ歌は、ほとんどド、レ、ミ、の3つの音だけで弾けるので、Cちゃんが弾いたり、自分で探り弾きしたりするのにちょうどいいのです。
教えてあげたのは「なべ、なべ、そっこぬけ」という歌です。
1フレーズずつ、先生が弾いたのをKちゃんがいっしょうけんめいに覚えて、弾いていきます。
音だけじゃなくリズムも、ちゃんとCちゃんは先生の弾いたのを聞き取って再現しています。
入門当初から比べて、ずいぶんピアノに集中し、指も使いこなせるようになってきたと思います。

この後、いつもの「カード音当てごっこ」を何回かやり、テキスト「ゴーゴーピアノ」の曲も弾きました。
もう、ド、レ、ミ、ファ、ソ、の5つの音がそろって曲も複雑になってきましたが、音符と指との関連もちゃんと把握していて、間違った指を使ってしまうと「あっ、まちがえた」と言って、ちゃんとした指で弾き直しています。
Mちゃんからも「すごいね!」とほめてもらって、すごくうれしそうでした。

Cちゃんが帰る時間になりましたが、今日はCちゃん、なんだかんだふざけては、帰りの支度に手間取ってばかり。
ダウンジャケットを着たり、リュックをしょったりするのにも いちいちふざけるので時間がかかります。
「Mちゃんがいるから、帰りたくないんじゃない?時間かせいでるんだと思うよ・・・」
先生はMちゃんに、こっそり耳打ちしました。
「ふふ・・・カワイイ」
Mちゃんも小さな声で答えます。

ようやく帰りの支度ができて、Cちゃんが出ていきましたが、暗い外からCちゃんの「バイバーイ」という声が、だんだん遠くなりながら いつまでも聞こえていました・・・

Mちゃん バーナムの展開

2016年01月21日 | レッスン日記(小中高生)
Mちゃん(小5):
テクニックの練習テキストとして使っている「バーナム」。
Mちゃんは、もう第4巻の、コバルトブルーの表紙の本に入っているので、ひとつひとつの課題もなかなか手ごわくなってきました。
ひと目見て「うわ・・・何これ?」と一気に力が抜けてしまうような課題も頻発(ひんぱつ)、というか、ほとんどがそうです。悪いね。

本日の課題として宿題になっていたのは、イ短調の和音(Am・E7)のフル和音を両手合わせて8音押さえ、それを次々と展開していく、というものでした。
「バーナム難しいよ・・・弾けないよ、もぉ~」と嘆きながら楽譜を譜面台に広げるのが 毎回の「お約束」みたいになってるMちゃん、本日ものろのろと楽譜を広げました。
「わかんないよ・・・難しすぎ。・・・最初の音は、ここ?」
うーんと低い「ラ」の音。いつもたいてい、間違える音なんだけど、今日は一発で命中してます。
そうそう、その調子。
「それで・・・こゆこと? こゆこと?」
なんとMちゃん、「展開和音」を次々、確実に弾いていってる。Amの基本形、第一展開、第二展開。そしてE7の場合は構成音が4つあるので、展開形も第三展開まであります。
それを迷わず、着実に捉えて弾いているのはお見事!
なーんだ、上手にできてるじゃない。
なんだかんだブツクサ言いながらも、きちんと練習している証し。
和音の展開がこれだけ身についてきていれば、RPゲームに例えれば大きな武器を手に入れたのとおんなじだ。
これからは、高度な曲の世界の冒険が待っている。そのとき、この武器はきっと役に立つよ。

Hちゃん ともだち賛歌

2016年01月21日 | レッスン日記(小中高生)
Hちゃん(小2):
「昼寝して目が覚めたらピアノの時間になってた。練習できなかった」と言ってやって来ました。
宿題は「ともだち賛歌」。
もともとの原題「リパブリック讃歌」と言ってもHちゃんにはわからない。でも、このメロディーは知ってるはず。
「ほら、この歌だよ」と歌ってあげて、「あー、わかった! ♪まーるいみどりの 山の手線~だ!」「そうそう!」と 二人で声を合わせて歌い、「♪ カメラはヨ○○シカ・メ・ラ!」とキメキメで終わったのが先週です。

その、せっかく盛り上がったヨ○○シカメラの歌を 出かける前に弾いてなくて、ちょっぴり残念、という表情のHちゃん。
「最初は右手だけにする」とピアノに向かいましたが、譜面を見て「最初のところはできそうだから両手でやってみる」と意欲的なのです。
この曲、簡単そうに聞こえますが、 実は出だしのフレーズの音域が広く、一気に1オクターブの範囲のアルペジオを弾かなくてはならないのです。
特に、レから上のソへ、4つ離れた音を2の指と3の指でスピーディーに弾くのが、手の小さい2年生には至難の技!(ト長調)
Hちゃんが1回目に弾いたときは、レからソにスムーズにつながらず、レ~ミ、とかレ~ファ、とかになってしまいましたが、3回4回と弾くうち、見事にレ~ソが百発百中で弾けるようになりました。
そうなったら、俄然 楽しくなってきます。
先生が隣で伴奏をつけ、連弾で勇ましく、何度も何度も「ともだち賛歌」のマーチを繰り返します。
Hちゃんは満面の笑顔、顔はうっすら紅潮して本当に楽しそうです。

「じゃ、交代。今度は先生が右手弾くから、Hちゃんが左手弾いてね」
「えっ」
途端に夢から覚めたようなHちゃんでしたが、がんばって左手を弾きました。

「じゃ、いよいよ一人で両手だね。でも、どっちかの手だけもう一度やっておく?」
「右手右手~。だって右手が、難しいんだもん~」とHちゃん。
「あっそう。じゃ、Hちゃん右手、先生が左手ね」と先生。
(こいつ~ 右手弾く方が楽しいからだな) と先生は思いました・・・
だって、なじみのない、それも単音ばっかりの左手を、楽譜とにらめっこして四苦八苦しながら弾くよりも、本物のブラスバンドみたいなかっこいい伴奏をつけてもらいながら ノリノリでメロディーを弾く方が楽しいに決まってる。
そうは思いましたが、「楽しいに決まってる」の魅力は捨て難く、二人でほぼ完璧なともだち賛歌を、また楽しく弾きました。

Hちゃんの両手も、そのあとちゃんと(なんとか)弾き、来週、スラスラ弾けるようにしてこよう、という宿題になりました。

小学生とのレッスンはホントにおもしろい! (^O^☆♪


Aちゃん・ピンクのバーナムもらったよ

2016年01月21日 | レッスン日記(小中高生)
Aちゃん(小2):
去年(じゃなかった、もうおととしになりました・・・)の11月からピアノを習い始めて、1年とちょっとたちました。
夏休みの発表会が終わったころから始めた「バーナム導入編」のオレンジ色の本が、もう残りあと数曲になったので、「もうちょっとで終わりだね」と、ちょっとけしかけてみました。
今日の課題を終えたら、残りあと4曲です。
4曲といっても、バーナムの練習曲は、1曲が2段とか3段でできていて、その気になればいくつもクリアすることも可能なのです。
今日の課題に丸がついて、「次も簡単そうだよ。やってみよう」と誘いながら2曲をクリアし、ページをめくったら、もう最後の1ページです。
Aちゃんは普段、あまり進度を気にしないというか、ちょっとしんどそうな課題とみると「宿題にしてくる」というタイプです。
がんばって丸をもらいたいというよりは、このレッスン時間を楽しく過ごしたい、というスタンスですね。
今日、最後のページを開いて 残り2曲というのを見たとき、Aちゃんはどうするかな?

「あと2曲だね。宿題にする?」ときいてみました。
するとAちゃんは「うーん・・・ちょっとやってみようかな」というではありませんか。
「ちょっとだけやってみようか。簡単にできそうだもん」と勇気づけてみます。
本当は、その気になれば新しい曲や知らない楽譜でもちゃんと読みとって、そして弾ける力のあるAちゃんなのです。
最後から2曲めの課題ができました。

「あと1つだけ。『元気いっぱい、さあひこう』だよ。これの方が、さっきのより簡単に弾けるから弾いてごらん。ほら、挿し絵に顔もついてる」
ここまでくれば、もう最後まで仕上げさせてあげたいので、先生が強気ですすめ、Aちゃんも「やってみる」と言って弾きました。
ほうら、がんばれば弾けるよ。
「できた!全部終わったね。じゃ、新しい本あげるね」
バーナムの2冊目は、ピンクの表紙です。
ヒバリ教室への入会を誘ってくれて、一緒に仲良く通っている 同級生だけど先輩のHちゃんが使ってるのと同じ本。
「Hちゃんと同じピンクになったよ。来週からは、このピンクの本と、今までのオレンジの本と、両方もってきてね」
「え、なんで?」
「オレンジの方は、ピンクをやったあとにルーレットで弾く曲を決めて弾くの」
「あっ、それでルーレットがあるのかー」
がんばった甲斐があって、ピンクの本を獲得したAちゃんは さっそく新しい本に ていねいに名前を書きました。
去年もらったオレンジの本には、名字は漢字だけど名前はひらがなで書いてありましたが、今日の本には、名前も全部漢字で書きました。
成長がつくづく感じられました。

Hさんのバッハ

2016年01月20日 | レッスン日記(小中高生)
Hさん(大人):
バッハの音楽をこよなく愛するHさん。
「どんなに時間がかかっても、やっぱりバッハの曲を弾きたいですから」と、ゆっくりと楽しんで練習しています。
何年も前、ピアノ初心者の頃に まず初心者向けの「アンナ・マグダレーナ・バッハのための練習曲」に取り組んだのが Hさんのバッハ入門でした。
アンナ・マグダレーナの曲集を終えたあとは「バッハ小品集」や「小前奏曲と小フーガ」などをひとつひとつ、丁寧に練習を重ね、今は「バッハ・インヴェンション」を経てその次の「シンフォニア」も最後から2曲目となっています。

バッハは 譜面の解読や指の使い方が大変難しいのですが、今日は、見開き2ページの曲のうち4分の3くらいのところまで予習を進めてあって、本当に感心します。
もう少しで曲の最後まで到達しそうで、私も楽しみ。

Hさん、今日は もう1曲並行して練習している、ベートーヴェンのロンドもずい分上手になっていました。
きっと、忙しい合間を縫って、一生懸命に練習されたのだと思います。
「すごく上手になってますね!」とほめると、いつものように「あら、そうですか?そんなに練習してないんですけどね」と謙遜、というか「ほめられ下手」なHさんなんですが、今日は確かによく練習したんだと思います。
「じゃ、練習が上手だったんでしょ。きっとポイントをつかんで練習できてたんですよ」
「そうでしょうかしら」
私よりずーっと年上のおばさまなんですが、なかなかツンデレで可愛らしいHさんです。 (^O^)

エリーゼもコードネームで

2016年01月19日 | コード奏法

Nちゃん ( 小5 ) :
先週に引き続き、ユーミンの「卒業写真」を弾きました。
ひと通りちゃんとできているので、伴奏の形を少しアドバイスして曲に変化と盛り上がりをつけ、来週仕上げてくることにしました。
「来週『卒業写真』が終わったら何やるか、考えておこうか」ということで、本をパラパラとめくり、「なごり雪」に決めました。
今の季節にぴったりですね。
「ちょっと弾いてみていいですか?」
Nちゃんは、さっそく弾いてみています。
メロディ譜を見ながら、書いてあるコードを付けて、両手で弾いてみて、すぐに「なごり雪」の大体の形がつかめました。
こちらの曲も 伴奏パターンのアドバイスをしておきました。

Nちゃんは、この「コードアレンジ奏法」の他に、並行して 王道のクラシック「エリーゼのために」も練習しています。
コードネームに もうすっかり慣れているNちゃんなので、「エリーゼ」を弾くときにも、楽譜にコードネームを振ってあげます。
そうするとあら不思議、難しい和音も簡単につかむことができるんですよ。

昔からのクラシック音楽に「コードネーム」という概念はないんですが、現代に生きる私たちは いろんな方法を知り、使うことができます。
コードネームなんて軽音楽のもの、などとスルーしていてはもったいない。
どんな音楽をやる時にも、柔軟にいろんな切り口からアプローチし、多面的に音楽をとらえていくことが 豊かな音楽性につながると思います。


バロックが好き

2016年01月19日 | レッスン日記(小中高生)
K子さん(大人):

今日、ヒバリ教室に入会しました。
「バロック音楽が大好き」とのことで、「バロック小品集」を持ってきてくれました。
月に2回レッスンすることにして、今月はもう後半になってるので さっそく来週、次のレッスンになります。
バロック音楽は私も大好きなので、とっても楽しみ。
よろしくお願いします♪

雪かき

2016年01月18日 | クラシック曲

東京に今年初めての大雪が降りました。

朝起きたときは 真っ白に降り積もった道路や屋根ににまだ雪が降りしきっていて、すごい大雪になるのかと思いましたが、徐々に雪は雨に変わり、午後になるころには日も差して明るくなってきました。

ここ数年、東京にもひと冬に1回か2回はまとまった雪が降るので、私たちのん気な都会人も、大分雪への対応に慣れてきましたよね。

雪が降りだすと、かねて用意の大きなシャベルを物置から取り出し、まだやわらかいうちにすくっては投げ、すくっては投げ。

油断してタイミングを逃すと、雪が車や人に踏み固められてシャーベット状や固い氷になってしまいます。

そうなると危険だし、といって一旦固まった氷の塊を取り除くのは大変な大仕事になってしまうので、みんな雪が小止みになるのを待って、ちゃっちゃと手際よく雪を片付けていきます。

家の前の道や、お店が並んだ商店街など、みんながそれぞれ「自分のところの前と、あとちょっと左右も広めに」雪かきしているので、お隣同士の雪かきエリアとエリアがつながって、道路がずーっときれいになっているのはすがすがしいです。

雪かきといえば、ピアノの魔術師リストの作品に「雪かき」というのがあります。

『超絶技巧練習曲集』の中の12番がそれ。

ホントに超絶だよ!きいてみてね。

https://www.youtube.com/watch?v=q6yS27qmr-s

なんか、東京の路地や商店街の のんびりした「雪かき」とは大違い・・・「雪かき」といっても、シャベルやスコップですくってるレベルじゃなく、ラッセル車で吹き飛ばすイメージ。雪かきというより、吹雪や雪あらしといったほうがぴったりする。

どうやら、曲の原題「Chasse-Neige」を翻訳すると、「雪あらし」と言った方が適切らしいです・・・やっぱりね。


題名のない音楽会・小林愛実さん

2016年01月17日 | TV・映画・ステージなど
成人の日の直後ということで、今日は「有名音楽家が二十歳の時に作った音楽を二十歳を迎えた演奏家が弾く」という内容でした。
ゲストは 20歳のヴァイオリニスト周防亮介さんと 同じく20歳のピアニスト 小林愛実さんでした。

この小林愛実さんというピアニストさん、小さな頃からもうピアニストとして活躍していて、私は注目していた人なので、本日この番組登場で、そうか、もう成人されたのか・・・と驚きました。

今日の演奏は、ショパンが20のときに書いた「ピアノ協奏曲第1番」の第三楽章で、いつもながら「ピアノを弾くのがとっても楽しい。曲のイメージに共感している」という姿勢が伝わる一方、少女の頃とはまた違った 大人の女性らしい表情も加わっていて、成熟を感じました。

2015年のショパン国際ピアノコンクールで、日本人として唯一ファイナルに残った小林愛実さん。
今後ますます活躍の場を広げていかれることと、楽しみです。

小さな頃の彼女の、堂々たるピアニストぶりは、YOUTUBEなどで見ることができますので、興味のある方は検索してみては。

ハモプリ1月練習

2016年01月16日 | レッスン日記(小中高生)
月に1回だけ集まって練習している女性コーラスグループ、ハモプリ。
今日は今年最初の練習です。

今年歌うと決めておいた課題曲の練習をする前に、この間「音倉」でヒバリが歌った「ムーンリバー」を ボサノヴァ・バージョンでご披露し、そのあとみんなで、オリジナルのワルツスタイルで一緒に歌いました。
いい歌だ。今年の初めにぴったりです。

今年度歌おうという曲は セルジオ・メンデス&ブラジル66のアルバムから「デイ・トリッパー」と「ジョーカー」です。
どちらもかっこよくて、おまけに中間部にピアノのソロがあるので歌う部分が減り、その分ボロが出ないのではないかという目論見です。
今日、YOUTUBEの音に合わせて歌ってみたら、1回目の練習としては上出来にも、なんとか全体歌うことができました。
もう楽勝だ!

余裕出たあとはおやつとおしゃべりで大半の時間を使い、最後に2曲を1回ずつうたって解散しました。
余裕でがんばるぞー。

Kちゃん音符ゲーム

2016年01月14日 | レッスン日記(小中高生)
Cちゃん(4歳):

保育園の帰りにピアノにくるCちゃん。
この時期、Cちゃんが来る時間にはもう暗くなっていて、今日など外は本当に寒く冷たいのですが、Cちゃんは元気。
クリスマスにプレゼントしてもらった、という 楽譜と猫の模様がついたピンクのリュックをしょって、それから同じくクリスマスにもらったキティちゃんのレッスンバッグにピアノの道具をいれて、「こんにちはー」とやってきます。

今 Cちゃんがお気に入りのゲームは、ド、レ、ミ、ファ、ソ、の5枚の音符カードをいろいろな順番に並べて、その音を当てるというものです。
自分でバッグのサイドポケットから音符カードを出すと、
「ねえ、音の当てっこやろうよー」と ピアノの譜面台に並べます。
「いいよ。最初、誰が並べる?」
「Cちゃんが並べるから、先生は目つぶってて!」
「はい、いいよ」
と先生は目を閉じます。
その間に、Cちゃんが ガサゴソカードを並べてる音が聞こえます。
「もういい?」
「まだまだ・・・はい、いいよ」
出来上がったカードの並びを見ながら、Cちゃんがひとつひとつ鍵盤を押していきます。

ポン・・・ポン・・・ポン・・・ポン・・・ポン・・・・

5つ全部弾き終わったら、先生が
「わかった。今のはね、ド、ミ、ファ、レ、ソ、の順だった」
「ピンポーン、あたり。じゃ今度は先生の番だよ」
「OK!」
こうして代わりばんこに、カードを並べ その音を弾いて、どう並んでたか当てるのです。

面白いのは、Cちゃん ド、レ、ミ、まではいいんだけど、ファとソはまだ習ったばかりなので、自分で問題を出しながらも、読み方に自信がなくなってしまうことたびたび。
「難しい問題出すよ!」とカードを並べながら、
「・・・あのー、ソはどういうんだっけ?」などと目をつぶってる先生に こっそり聞いてくるのです。
「ソは、2本目の線を踏んでるやつだよ」
『回答者』の先生は目をつぶったまま教えます。
「わかった。・・・あの、『ハ』ってどんなんだっけ?」
Kちゃんは『ファ』のことを『ハ』と言うんです。(^O^)
「ファは、間にはまってるやつだよ」
「うんわかった。はい、問題できたよ。じゃ弾くよ」
と、今できたばかりの「問題」を 真剣にCちゃんが弾きます。
「わかった。ソ、ファ、レ、ド、ミ!」
「ピンポーン、あたり!」

今度はCちゃんが当てる番。
先生がカードを並べて、
「見ないでよ!目あけてないよね?!」
と言いながら、5つの音をポン、ポン、ポン、、、と弾いていきます。
Cちゃんは
「見てないよ!」と言いながら、ほそーく薄目をあけて 譜面台のカードの音符を見ながら
「レ、ミ、ソ、ハ、ロ!」と当てます。(Cちゃんは『ド』のことを『ロ』と言います(^O^)(^O^)(^O^))
こうして、飽きもせず 変てこなゲームは延々と続いていくのであった・・・


問題にもなんにもなってない「ゲーム」だけど、Cちゃんが音符を一生懸命に見て覚えるためにとっても役立っているので、これからも続けていきたいと思っています。(^O^)v♪☆


Mちゃん アイネ・クライネ・ナハトムジーク

2016年01月14日 | クラシック曲
Mちゃん(小5):

「小・中学生のためのクラシック曲集」の中から、モーツァルトの「アイネ・クライネ・ナハトムジーク」のピアノアレンジになったものを弾いています。
Mちゃんは基礎テクニックもかなりついて、小柄な体のわりに手も大きく広がるようになったので、この「弦楽合奏」の曲を弾いても しっかりそれらしい演奏ができていて、聴いていると「ホホゥ・・・」という感じになります。

この曲集には、小学校や中学校で「音楽鑑賞」の時間その他で耳にするような有名曲が、短いピアノバージョンにアレンジされてたくさん載っています。
その中にあって、この「アイネ・クライネ・ナハトムジーク」は 別格の格調高さを醸し出していて、さすがモーツァルト!と改めてびっくりです。
冒頭のオーケストラ全体での重厚な和音、そのあとに続くヴァイオリン群の繊細な流れ、そして細やかに刻まれるリズム。
なんというか、ほかの曲とは全然違う品格と重厚さがあり、もうー、優雅な宮廷のサロンが目に見えるような堂々たる音楽ですわ。
たまにはこんな純クラシック音楽を弾くのもいいもんだね。
だけどその代わり、モーツァルトの曲をモーツァルトらしく弾くには、いつものヒバリ先生には珍しく、うるさい注文やダメ出しがいっぱいになってしまいます。

たとえば冒頭のフレーズひとつ弾くだけでも、
「スタッカートに気をつけて、短くきって弾いてね」
「全部切っちゃダメ。最初の音にはスタッカートついてないでしょ。」
「あー、それじゃ長すぎ。ダラけてる。充分音を保ち、なおかつレガートにならないように 一瞬はなす。こんな感じ(と手本を弾く)」
「うーん、ちょっと短いな」
「よしっ、そのくらい」
・・・と、なかなかOKが出ない。
だけど、いい加減に弾いたら全然この曲の良さが出せないので、面倒でもきちんと「本物のタッチ」で弾けるようにがんばってもらいたいです。
そして、Mちゃんは その細かいダメ出しに一生懸命ついてきてくれるので頼もしいです。
Mちゃん、本物のモーツァルト音楽を再現できるように、がんばろうね。

音楽のシャボン玉

2016年01月14日 | 音楽のツボ
Aちゃん(小2):

ピアノが大好きなAちゃん、いつも「こんなの弾いてみた」とか「この歌知ってる?」とか、いろんな新ネタを、レッスンの前に見せてくれます。

今日は「ねこふんじゃった」の連弾バージョン、その第二ピアノの弾き方を学校かなんかで覚えてきたらしく、ソファーにカバンを放り出した途端に いきなり弾き始めました。
たちまち、先生もソッコー第一ピアノで参加してしまいました。(「モーツァルトの子守歌」日記のY子さんが思わず引き返してきて聞き惚れたのはこの演奏です)
何の打ち合わせもなく、軽快なセッションが盛り上がり展開して、最後の和音をジャン!ジャン!と決めて、
パチパチパチ、Y子さんの大拍手。
いや~、おもしろかったねぇ~\(^o^)/

ところでなんだっけ、そうだレッスンだ。
こうしちゃいられないよ。テキスト早く出しなさいよ。

ヒバリ教室では、時折こんな風景が見られます。
テキストや宿題の消化も大事なんだけれども、たった今起こってる「生きてる新鮮ピチピチ」な音楽を 新鮮なままに味わい堪能する、というのは、「今はレッスンでしょ」と切り捨ててしまうにはあまりにも惜しいと思うのです。(・・・と、大人げなく遊んでしまった言い訳をする)

音楽は生き物だと思います。
思わず口をついて出てきてしまう鼻歌、つい体を動かしてしまうリズム、そして弾きたい!とあふれてくるメロディーや和音。
それらが生徒からこぼれ出てきてる時に すかさずキャッチし、一緒にセッションして膨らませていくのは、テキストをまじめにこなしていくのと同じように 価値ある音楽活動だと思うのです。

大人や指導者が「今はお勉強の時間でしょ」と、それらを無視してしまえば、たった今生まれていた音楽のシャボン玉は壊れて消えてしまいます。
あとになってから「さあ、見せてごらん」と言ったところで消えてしまったシャボン玉は戻らず、つかまえることは子ども自身にもできません。
そして何度かシャボン玉が壊れると、子供たちのやわらかな心はあっという間に「無関心&無感動」にも慣れてしまい、シャボン玉を吹くこともしなくなってしまうのです。

大人から見て、一見 無価値であったり、時間の無駄遣いだと思うようなことも、子どもたちにとって貴重な経験だったりすることもありますので、保護者の皆さま、歯がゆいこともあるかとは思いますが、どうぞ長い目で見守ってくださいます様お願いいたします。

Y子さんモーツァルトの子守歌

2016年01月14日 | レッスン日記(小中高生)
Y子さん(大人):

一昨年の12月に初めてのピアノに挑戦してから1年。
「ピアノ2年生」になりました。
今レッスンしているのは「モーツァルトの子守歌」です。
右手でメロディーを弾き、左手で C、F、G7、の3種類のコード伴奏をつけます。

最初にこの曲を練習し始めた時は コードネームを見て和音で伴奏をつけるパターンでしたが、去年の最後のレッスンの頃には 大分慣れてきたので、和音だけではなく分散和音で弾くパターンとを組み合わせて、よりピアニスティックなアレンジへと進めました。
そして年明けの今日は、今まで渡していなかった最後の部分「 ♪ねむ~~~れ~や~~~」の楽譜を渡して、全体を弾いてきてもらう宿題にしました。

これで「モーツァルトの子守歌」完成!かな?
いーえ、ヒバリ先生のレッスンは、楽譜が継ぎ足されたり、アレンジがバージョンアップしたりしながら、次々と展開していくので有名なんですよ。
Y子さんはまだ知らないと思うけど。
次回また、次なる展開をお楽しみに。

Y子さんのレッスンと入れ替わりに、2年生のAちゃんがやってきました。
Aちゃんが楽しそうに弾き始めた途端、帰ろうと玄関まで行っていたY子さんが 慌ててまたレッスン室へ引き返してきました。
そしてAちゃんの演奏を感心して眺めています。
ピアノでは、大人のY子さんよりAちゃんの方が先輩です。
「上手ねえ~ 発表会で聴かせてね」とY子さん。
Aちゃんも嬉しそうにうなずいて、先輩・後輩の顔合わせが和やかに行われたのでした。


お正月明けの優等生Sちゃん♪

2016年01月13日 | レッスン日記(小中高生)
Sちゃん(小6):

お正月休み明けの、今日が最初のレッスン日です。
正直、あんまり期待はしていませんでした。というか、クリスマスやお正月でいろいろ楽しいことがあっただろうし、ピアノの練習はできなくてもしょうがない、と思っていました。

ところが!今日のSちゃんはすごかった。
バレエ組曲「くるみ割り人形」の中の「花のワルツ」を、最初から最後まで 一人で完全に仕上げてあったのです。
最初の和音のポーズから、ワルツのリズムに乗って優雅に流れるメロディー、華やかなサビの部分、そして結びの部分と、すべて和音も細かいパッセージも、完璧に弾けるまでに練習してあったのです。
すごい!すごいねー! よく一人で、これだけ練習できたね。
Sちゃんえらい!見直したよ~

先生はSちゃんの楽譜に「たいへんよくできました」のシールを貼ってあげました。
そして、一人では見落としていた部分・・・フレーズの切り方や休符のとり方、それから楽譜には書き込んでなかったペダルの使い方・・などをアドバイスしました。

Sちゃん、せっかくこれだけ上手に弾けてるんだから、さらに素敵になるようにしようよ。
今日アドバイスしたことを付け加えて、もうあと1週間だけ練習してみて?
今でも「たいへんよくできました」だから、来週、もっともっとすばらしくなるようにね。

Sちゃんにはそのように話し、並行してもう1曲、オーケストラだけではなくバレエ作品としても有名な「ボレロ」も練習し始めるということにしました。


普段の日というのは、小学生でもけっこういろいろ予定があって忙しいと思います。
その中で コツコツとピアノの練習をしていくのはなかなか大変なことです。
夏休み、春休み、お正月休みなどの長期休暇、ピアノの練習にはどう影響するのでしょうか。

Aタイプ「普段は忙しくてなかなか練習の時間が取れないから、まとまったお休みのときは集中して練習できる」
Bタイプ「普段は忙しくてなかなか練習の時間が取れないけど、まとまったお休みのときはパーッと遊んでさらに練習の時間が取れない」

大方の子どもたちはBタイプじゃないか?と私は(自分がそうなので)思ってたんですが、以外にもSちゃんが優等生の「Aタイプ」だったとは!
Sちゃん、今年は絶好調のスタートだ。
この調子で、ヒバリ教室トップとしてがんばっておくれ~