そうなんだ。

外国語で知ったこと。

スコップ   オランダ語

2014-02-17 13:00:00 | クリーニング店
朝起きてカーテンを開けると、そこは白銀の世界・・・。

毎週末の大雪ともなると、ワクワク感はなくなります。
交通機関の乱れに影響を受けない徒歩通勤ですので、
行かなくてはなりません。 背に腹はかえられず
かき氷状になった雪道には、滅法弱いということが先週判明した
スノウブーツに防水スプレーをたっぷり拭きつけてから履きました。

勤務するクリーニング店の店先は、オーナーが雪掻きを
済ませてありました。
店は信号機のない交差点の角にあり、受付から外を眺めて
いると、通行人の皆さんはこの交差点を横切るのに、
苦労しているご様子。
たまに通る車で、雪が潰されたり盛り上がったりしています。

よし・・・。

スコップを持ちだし、道を作る事にしました。
鉄製のスコップはそれだけでも重く、湿った雪をすくうと
持ち上げるのがやっとです。
なんとか人が1人歩ける幅の筋もどきが出来たところで
終了にしました。

ウレシイじゃありませんか!
歩行者の皆さんが私の作った細い道を、縦に並んで歩いています。
店内から外の様子を眺めては

「それ、私が作った道なんですよぉ~」

と小声で言ってました。

今日は(スコップ)と(シャベル)の違いを調べてみます。
実は(スコップ)は、オランダ語だったんです。

「schop」(スコップ)・・・土や石をすくう時に使うさじ型の道具

(シャベル)は英語です。

「shovel」(ショヴェル)・・・土や石をすくう時に使うさじ型の道具

英語にはスコップと似た発音で、「scoop」(スクープ)というのが
あるのですが、英和辞典によると、
“砂糖やアイスなどをすくう小さなヒシャク”
と書いてあります。 
あの他社を出し抜くスクープと同じ綴りです。
なんとなくニューススクープの言われが伝わってきます。
小さいスプーンですくったり・ほじったりして、見つけたぞ!
という感じなのでしょうかね。

日本で言われるスコップは、大きい道具を指して言うので
英語のスクープが訛ったものではなく
オランダ語からの外来語でしょう。
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咫   漢字

2014-02-14 13:00:00 | 語学
前回のブログ「カラス 英語」で

カラスは不吉なイメージがあるので、その名が使われない

と憶測で書いたのですが、友人ゴンからのコメントで
日本サッカー協会のシンボルは“やたからす” だと教えられました。

早速 “やたからす” なるものを、百科事典で調べると、
漢字は 「八咫烏」(ヤタカラス)と書きます。
『古事記』『日本書紀』に出て来る大カラスあるいは、頭の大きなカラス。
で説明が始まり、天照大神が神武天皇のもとに派遣したとのこと。
天照大神が太陽神ですから、黒からイメージする闇の鳥ではなく
光の鳥なんですねぇ。
いずれにせよカラスが神秘な能力を持つ事を示す。 と記されています。

ところで、この“咫”という文字を漢字に変換するのは、一苦労でした。
漢和辞典によれば、 “し” と発音します。
しかし、「八咫」と書いて“やた”と読ませています。

「咫」(シ)・・・古代の長さの単位・約18センチメートル

八咫ということは、8×18cm=144cm

の大きさとは、確かに大きいカラスです。

手持ちの事典には、“3本足” に触れる記述はありませんでしたが、
どうやら “やたからす” が3本足であるのは、周知のようです。
サッカー協会のシンボルの“やたからす”も3本足で描かれています。

3本足のカラスと言えば、韓国ドラマ『朱蒙』(チュモン)で登場しました。
朱蒙という人物が高句麗を建国する時の旗の図柄が、3本足のカラス。
「三足烏」(サンジョコ) というそうですが、登場する時は
背景の炎が眩しかった記憶があります。

「三足烏」で百科事典を引くと、(さんそくう)のふりがなで
中国の古代神話に登場する三本足のカラスと書いてあります。
さらに、
古代中国では、太陽はカラスの姿をしていると考えられて
いた。 またカラスは太陽そのもではなく、太陽を乗せて天空を
かける鳥であるとも言われている。
と記されています。

古代のカラスは随分と崇め奉られていたようです。
現在嫌われ者のカラスに教えてあげたい。

わたし 「持ち上げておいて引きずりおろすのは、人間の世界では
     よくあることなの。 わかるかしら?  気にしてはダメよ」

カラス 「さっぱり、わカラ

お後がよろしいようで・・・。

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カラス   英語

2014-02-12 13:00:00 | 日記
この日は午前勤務だったので、引き継ぎを終えて午後1時過ぎに
帰宅するべく、いつものようにクリーニング店の裏口から外に出ました。

こちらに背を向けて空を見上げているのは、以前からの知り合いで
当店の顧客でもある40代女性。
視線の先を目で追うと、頭上の電線にカラスが一羽いました。
後ろから彼女に呼びかけます。

私 「こんにちわ。 カラスと話でもしているの?」

冗談混じりの声掛けは、どうやら当たっていた様子。

女 「あそこのゴミをちらかしていたから」

私 「え? ゴミを悪戯しない様に言い聞かせていたの?」

女 「まぁ、そんなところ」

俄然興味が湧いてきました。
私にとって、カラスは不気味&恐い存在で、なるべく関わらない様に
してきました。 たとえゴミ袋をネットから引きずり出して
散らかしていても、 知らぬ素振りで足早に通りすぎるタイプ。
なぜなら、人間を襲ったりする映像を観たこともあります。
さわらぬ神に祟りなし・・・。

そのカラスに言い聞かせているのです。

彼女は以前、巣立ちに失敗して羽がボロボロになって倒れていた
カラスを保護し、最近まで世話をしていたそうです。 
最後まで飛び立つ事は出来なかったけれど、家の中で4年間生活を
共にして、その能力に驚かされました。

1. カラスは一緒に暮らす家族(人)の名前を発音できた。

2. 頭がよく、人間の言っていることをある程度理解できた。

それで、見ず知らずのカラスにも親しく話しかけていたのですね。
カラスって英語でどう言うのでしたっけ?

「crow」(クロウ)・・・カラス

聞いたことありません。
楽天イーグルス(鷲)・ソフトバンクホークス(鷹)
ヤクルトスワローズ(つばめ) など鳥の英語名がついた球団は
ありますが、さすがに不吉なイメージを持つ“カラス”のネーミングは
ありません。

それまでじっと彼女の説得に耳を傾けていたカラスは
彼女が私と世間話を始めたのを確認すると、 地上に降りて
先ほどのゴミをまた突っつき始めていました。

人間にもこういうタイプの人はいるので、話しを理解した上での
行動なのか、全く言葉が通じていなかったのか、定かではありません。
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シャーベット   米語

2014-02-10 13:00:00 | 日記
土曜日の東京及び近郊は大雪。 私は雪の中、出勤しました。
永年愛用していた雪用ブーツは、ふくらはぎ辺りがベタベタ
していたので破棄。 今シーズンは新しい物を購入してありました。

以前の本格的な雪用と違って、街中でも履けそうな厚みのある
スエードもどきのベージュのブーツ。 しかし靴裏は一部をひっくり
返すとトゲトゲの小さいスパイクが飛び出し、雪道でも滑らない様に
作られたスグレモノ。
オニューのブーツで雪を踏みしめると、なつかしい感触が蘇りました。 

今回の雪はとても良い雪質です。 踏む度にミシッ・ミシッと
音が聞こえそうなこの感じは、なつかしい雪国のゲレンデのもの。
スキー部に所属していた学生時代は、冬の間スキー場にいたんだっけ・・・。
足裏から “スキーがしたい!” という気持ちが、少しづつ
上ってきて、度々立ち止まっては雪を愛でました。

愛でるどころではないのは、翌日。
気温が上がって溶けかかった雪。 掻いておかないと、夜には凍って
危険です。 あいにく日曜日なので管理人さんはいません。
とりあえず、滑る心配の少ない日中にあのブーツを履いて買い物に出ました。

・・・偉いです。
同じマンションに住む自衛隊の御主人と元自衛隊の奥さんが
雪掻きをしてくれていました。
お礼を言って、買い物に出発。
一軒家のお宅は、家の前の道を綺麗にしています。

1時間弱で食糧を調達して戻ってくると、我がマンション前は
さらに何人もの住人が雪掻きに参加していて、綺麗になっていました。
皆、偉いです。 ありがとう! 助かります!

感謝しながら自宅に入りブーツを脱ぐと、靴下が濡れていました。

このブーツは雪が降っている最中もしくはアイスバーンには
強いが、溶けてシャーベット状になった道には弱いようです。

「sherbet」(シャーベット)・・・果汁に牛乳・卵白・ゼラチンを加えて
                  凍らせたもの

あぁ、そうなんだ。 かき氷にシロップをかけてなじんだものも
シャーベットだと思っていましたが、シャーベットの定義は混ぜてから
凍らせるんですね。
じゃぁ、“かき氷状になった道” のほうが表現が正確かな?

どちらにしても・・・
このブーツには騙された・・・。
滲みてくるようでは、役に立たん!
スポーツ店で探せばよかった。



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超自然   英語

2014-02-07 13:00:00 | 語学
どこどこには、魔物が住んでいる・・・。

甲子園には魔物が住んでいる。
箱根駅伝には魔物が住んでいる。
センター試験会場には魔物が住んでいる。
オリンピックには魔物が住んでいる。

文字通りに受け取れば、そこら中に魔物が住んでいる
ことになります。
そんなわけないでしょ・・・。

この言葉を使うのは、予想と違った結果であった時に

“魔物の仕業で、我々にはどうすることも出来なかった”

と思わなければならないほどの意外性ゆえでしょう。

ここで先日読んだ 養老孟司著 『超バカの壁』 に書かれていた
内容の一部を思い出しました。

日本は歴史上かなりひどい災害国家だった。
地震・噴火・津波・・・
そこでずっと生きてきた日本人は、自然災害相手に「仕方がない」
と諦めて「水にながす」ということを覚えた。

江戸時代末期に日本を訪れたデンマーク人が、横浜の大火事後の
日本人を見て感嘆したということを書き残しているそうだ。

「日本人はいつに変わらぬ陽気さとのんきさを保っていた。
 不幸に襲われたことをいつまでも嘆いて時間を無駄にしたり
 しなかった。 持ち物すべてを失ったにもかかわらずである」

ということは・・・。
逆に、自分を含め誰かのせいに出来る “人災” だと、うらみ・つらみ
もしくは後悔で、心の切り替えが難しいことであるのかもしれません。

“責任を問えないもの” のせいにすることは、ひとつの知恵でしょう。
もちろん魔物と自然災害は違います。 魔物は自然界を越えたもの。 
つまり超自然的なものですから・・・。

「supernatural」(スーパーナチュラル)・・・超自然の・不可思議な

こう考えると
「魔物が住んでいる」 と言いはじめた人は、上手い表現をしたものです。
自然でも超自然でも抗い難いものの仕業ならば、あきらめがつくので
落ち込みを長引かせずに、次のステージへスムーズに移行することが
可能になるのでしょう。

いよいよソチオリンピックの開幕です。
出場の選手の皆さん! 良い結果が出るよう応援してます!

万が一
思うような結果ではなかった時。 それはソチに魔物が住んでいたから。

頑張ったあなたのせいじゃなく、仕方がないこともあります。

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