そうなんだ。

外国語で知ったこと。

超自然   英語

2014-02-07 13:00:00 | 語学
どこどこには、魔物が住んでいる・・・。

甲子園には魔物が住んでいる。
箱根駅伝には魔物が住んでいる。
センター試験会場には魔物が住んでいる。
オリンピックには魔物が住んでいる。

文字通りに受け取れば、そこら中に魔物が住んでいる
ことになります。
そんなわけないでしょ・・・。

この言葉を使うのは、予想と違った結果であった時に

“魔物の仕業で、我々にはどうすることも出来なかった”

と思わなければならないほどの意外性ゆえでしょう。

ここで先日読んだ 養老孟司著 『超バカの壁』 に書かれていた
内容の一部を思い出しました。

日本は歴史上かなりひどい災害国家だった。
地震・噴火・津波・・・
そこでずっと生きてきた日本人は、自然災害相手に「仕方がない」
と諦めて「水にながす」ということを覚えた。

江戸時代末期に日本を訪れたデンマーク人が、横浜の大火事後の
日本人を見て感嘆したということを書き残しているそうだ。

「日本人はいつに変わらぬ陽気さとのんきさを保っていた。
 不幸に襲われたことをいつまでも嘆いて時間を無駄にしたり
 しなかった。 持ち物すべてを失ったにもかかわらずである」

ということは・・・。
逆に、自分を含め誰かのせいに出来る “人災” だと、うらみ・つらみ
もしくは後悔で、心の切り替えが難しいことであるのかもしれません。

“責任を問えないもの” のせいにすることは、ひとつの知恵でしょう。
もちろん魔物と自然災害は違います。 魔物は自然界を越えたもの。 
つまり超自然的なものですから・・・。

「supernatural」(スーパーナチュラル)・・・超自然の・不可思議な

こう考えると
「魔物が住んでいる」 と言いはじめた人は、上手い表現をしたものです。
自然でも超自然でも抗い難いものの仕業ならば、あきらめがつくので
落ち込みを長引かせずに、次のステージへスムーズに移行することが
可能になるのでしょう。

いよいよソチオリンピックの開幕です。
出場の選手の皆さん! 良い結果が出るよう応援してます!

万が一
思うような結果ではなかった時。 それはソチに魔物が住んでいたから。

頑張ったあなたのせいじゃなく、仕方がないこともあります。

コメント (8)
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