王様の耳はロバの耳

横浜在住の偏屈爺が世の出来事、時折の事件、日々の話、読書や映画等に感想をもらし心の憂さを晴らす場所です

フランダースの犬

2005-12-20 14:06:56 | 生活(地域)
欠陥マンションの関係者摘発のため一斉家宅捜査が行われている 寒いけどよく晴れた日よりだ 一寸テレビのチャンネルを変えたら映画で“フランダースの犬”をやっている 爺が若い父親であった頃子供達とテレビのアニメで一所懸命みたものだ 長男はママカートの中に入ってパトラッシュだといって引いて歩いた いろいろ苦労の果てになんちゃら大聖堂にあるルーベンスの絵を見ながらパトラッシュと一緒に飢えと寒さで凍え死にしてしまうのだと思う 子供達は可哀想過ぎると言って大泣きするし爺も思わずうるうるしてしまったものだ 

正味1時間40分程でどう話を整理して大聖堂での終りをどう演出するのだろうか
年賀状の宛名書きをさて置き見ることにする
ご存知お話は次の様に展開する
孤児のネロは貧しくても義理のお爺さんと捨て犬のパトラッシュと牛乳配達をして何とか暮らしている 狂言回し役には彼の画才に理解の有る画家が登場 幼友達のアロアの父コゼットが貧乏な彼と娘の交際を嫌い疎まれる 父の友人の過失でコゼットの納屋が焼けるがそれを彼のせいにされてしまう 続いておじいさんの死 生活の困窮 絵画展での落選 失望と雪の中の徘徊 その道すがらコゼットの無くした財布を拾い届けた事がきっかけで失火の疑いも晴れる しかし彼は(人間不信となり)雪の中に出てゆく 後を追うパトラッシュ 凍えながら大聖堂にたどり着く ロウソクを灯しても絵画は見えないするとルーベンス(の霊)が現れ辺りが明るくなり絵画(多分ピエタと思う)が見えるようになる 彼にみちびかれるままお母さんに抱かれる夢を見ながら凍死してしまう 一寸説明不足の気がしたが手堅くまとまった 天使が出てこなくて良かった
 
テレビアニメののフランダースの犬は1975年の作だとか そう子供の年齢と合う ここ20年くらいは悲惨な事実のまま話が終わってしまうこの手の筋は欧米で不人気とか 子供が困難に負けて挫けたり避けたり死んだりする話は好まれないのだと だからターミネーターに於ける母子の様に挫けないタフな母子像が出てくるのか? でも相変わらず貧富の差、偏見とえこ贔屓、嘘や狂言皆世にある事なのに爺が子供の頃はカチカチ山の狸はお婆さんを殺してお爺さんに食べさせたからお爺さんは悲しくて泣いていたんだよ そこが欠けているから今の子供は狸さん(ひどい目にあって)可哀想とつぶやくのだ 
どうにもならない不条理を子供達が知っても悪い事ばかりではあるまいに 
コメント (1)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする