王様の耳はロバの耳

横浜在住の偏屈爺が世の出来事、時折の事件、日々の話、読書や映画等に感想をもらし心の憂さを晴らす場所です

王滝村 財政危機 第2の夕張市?

2008-03-11 09:08:35 | 政治
朝「みのさんの朝ズバッ!」を見ていると長野県王滝村の財政危機の話を取り上げていました。
聞き流しを文章にしていますので細かい違いはお許しを願います。
話は村で35年ぶりに生まれた「ほのチャン」女児4歳が幼稚園に通いたいのに地域のバスが廃止され通えない現状を軸に村の財政を語ります。
「ほのチャン」は木曾の大地が生んだ元気一杯のお嬢チャンで、孫と同い年ですから見ているだけで目がウルウルしてしまいます。

前から夕張市に続くのは王滝村でないかと言われているのです。
現在人口1000人、430所帯の村ですがバブルの頃に箱物行政に踊りスキー場を6億円で作ったりして公債比率38.1%で夕張市の42.2%に次ぐそうです。
かつては木曽ヒノキの林業で潤った時期が有ったようですが環境の変化に対応を間違えたというか環境の変化に対応し兼ねたようです。夕張市と石炭の関係に似ていますね。

一寸王滝村のHPを覗いて見ました。
平成19年度の一般会計が15億円の規模に対し年度末で借入金の残高が40億円にもなります。
一般会計他三会計合計で6億円前後が借金の返済に消えてしまうのでしょうね。
これでは行政サービスがジリ貧になるのは夕張市を見ていても想像される所ですよね。

村の人口構成を爺婆600人親350人そしてほのチャン始め孫の世代が50人とすれば日本政府のやっている年金制度も国民健保制度も維持できないのは明白です。
企業であれ個人であれこの様な財務状態なら整理とか破産をして解決しなければいけません。
爺は夕張市の時にも書きましたが日本では「憲法か?それに基づく法」で日本国は勿論自治体は「倒産出来ない」と規定しているそうです。
それゆえ「自治体は財政再建の為、金利や元本の減免を提言できない」らしい。
もし法で規定して自治体が倒産しないと信じるなら「それは信心か魔法の世界」となってしまう。

幕末に掛けて「藩の財政を再建した雄藩はどこも借入金の金利不払い、元本の長期延払いを実行」して身を軽くした。
地方自治体は「財政再建団体の指定」なんか受けないで自己破産を宣言すべきなのである。
いや日本国だって国債発行残高の上限を決め(例えば債務合計残高1000兆円)それを超えたら自己破産しなければいけない。
当面金利の支払い停止、国債の無利子日銀債への交換など取りうる方法は幾つもある。
戦後の法を超える道理を統合して実行して日本国為政者の貫目であろう。
自治体が潰れない前提で無責任な融資を続けている金融機関には相応の危険を負担してもらわねばならない。

ほのチャンを幼稚園に通わせる位「他人事内閣と呼ばれている福田総理」でも簡単に出来る。
日本国直轄にして1000人の村をどう救済するか? 方針が立てば方法が決まる
。その立法手段を考えるのに官僚を使い立法化するのが国会議員だが機能していない。
王滝村以外でも北海道の市町村が事実上倒産している。
爺の住む横浜市だって公債比率26%位になる。
ほのチャンに選挙権は無いがほのチャン達を借金から解放するのは選挙権のある我々である。


コメント
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