王様の耳はロバの耳

横浜在住の偏屈爺が世の出来事、時折の事件、日々の話、読書や映画等に感想をもらし心の憂さを晴らす場所です

為替相場 一瞬1ドル95円台

2008-03-18 09:08:40 | 為替 ドル 株式
東証終値も1万2千円割れ 円は97円挟む取引に(共同通信) - goo ニュース

週明けの為替相場はどうなるか? 爺はTVニュースに注目していました。
昼の情報では瞬間1ドル95円台をつけたではないですか。

午後は97円台で取引は終えた模様です。
株価は475円安の¥11700円台に落込みました。

アジア市場の取引開始前に米国は金利を0.25%下げた様ですが、金利の引き下げ程度では世界の市場でドル安を止める事は出来ませんでした。
昨年夏以降のサブプライムローンの米国政府の対応に市場が不安感を抱いているのでしょうね。
元はといえば米国のドルの垂れ流し:
貿易赤字と財政赤字が止まらない、特にアフガン・イラク戦費が莫大です。
高金利で米国財務証券を売りドルの還流を計ってきた米国ですが黄色信号の点灯です。
今中東ではイスラエルとハマスやヒズボラが一触即発とか言われています。なぜかこれは余り日本では報道されていません。中東がもめれば原油の供給に問題が起きそうです。
中国製毒入り餃子で食料の自給の大切さを思い知らされました。
中東が揉めればオイルショックの再来(三来かも)です。
財務官僚の「米国財務証券は高金利で安全」という嘘も徐徐にばれつつあります。
日本の外貨準備高1兆ドル。全てがドルでないにしろ大変な損害です。
昨年秋に1ドル=115円として 3月上旬に1ドル=100円とすれば数ヶ月で15兆円の損害です。
これは日本の年間貿易黒字10兆円をはるかに越える金額です。
近い将来米国が債務不履行(デフォルト)を宣言すれば1兆ドル≒100兆円は紙切れになる事を念頭に置かなければねいけません。
その結果、日本の国債も債務不履行に陥りますから国民の苦痛は口に出来ないほどひどい事になりそうです。

とに角、国を挙げて稼いだドルを国内で円に替え国民に還流しないので「働けど働けどわが暮らし楽にならず」で「放漫財政を整理せず国債の発行で借金を重ねるので国の債務残高は増えるばかり」
その上、1兆ドルある外貨準備高は自由に使えない上、紙くずになる危険と隣り合わせなわけです。

ついこの間も「世界同時株安」で書きましたがこの様な環境下で太田経済相が唱える(つまり政府の見解である)「経済成長2%に基づく税収の増大」なんて絵に描いた餅である。
先の大戦で大本営が「次の会戦では敵の主力を包囲殲滅しーー」なんていってる間に内地を戦略爆撃され大勢の国民が爆死焼死又飢え死にした。その時と同様である。

「ドル安防止」のため欧米日の協調介入なんて馬鹿な話が間もなく持ち出されるであろうが米国の失策を付回しされぬよう上手く逃げ回る必要がある。
その為「日銀総裁を決めないのだ」と書いてるブログ氏もいるがそれほど福田、小沢氏が賢いわけではなかろう。

1995年以来2度目の80円台が見える様なら「日本人は皆でよく対米追随・貿易立国という戦後の方針」に疑問を持たねばいけない。
「対米親和・内需拡大」を考えるときである。
人口1億2千余万人 GDP520兆円は一大市場である。


共同通信:
明け17日の東京株式市場は、午後に入っても幅広く売られ、日経平均の終値は05年8月以来、約2年7カ月ぶりに1万2000円の大台を割った。午後は安値圏でもみ合う展開となった。終値は、前週末比454円09銭安の1万1787円51銭と3営業日続落。東証株価指数は43・58ポイント安の1149・65。午前に1ドル=95円台をつけた円相場は午後、97円を挟んで取引された。
(引用終わり)
コメント
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