王様の耳はロバの耳

横浜在住の偏屈爺が世の出来事、時折の事件、日々の話、読書や映画等に感想をもらし心の憂さを晴らす場所です

ザ・コーヴ受賞

2010-03-09 07:06:53 | 環境
ザ・コーヴ受賞に地元困惑「漁の伝統無視」(読売新聞) - goo ニュース

第82回アカデミー賞の発表があり「ハート・ロッカー」と「アバター」が九冠を取り(元)夫婦受賞とか騒ぎですね。まあそもそもお祭りだからそれで良いのだと思います。

さてその中で長編ドクメンタリー賞に「ザ・コーブ」が輝いたそうです。
和歌山県太地でのイルカ漁を撮った映像らしい(まだ見ていないもので)のですが隠し撮り(一部?全部?)の場面がある様だ。
全部だったらドキュメンタリーと言えるかねー?!

地元太地では「捕鯨禁止運動」に利用される映像と怒りや抗議の声が上がっており「上映禁止運動」にまで広がりそう。

同町の三軒一高町長は「鯨類追い込み網漁法は漁業法に基づく和歌山県の許可により適法、適正に行っているものです。(恐らく水銀汚染の肉とか)科学的事実に基づかない虚偽の事項を事実であるように表現しており遺憾」と語っています。

ザ・コーブとはthe cove の様で辞書をみたら「入り江」とかbay より小さい海岸の小湾とあります。
正に太地でイルカ追い込みに使っている漁場に似合った表題ではあるわけです。

問題は「現地での鯨或いはイルカの食文化を認めるか?!」と「残酷とか動物愛護」のせめぎ合いのようです。

太地での習慣は知りませんが関東でも20年くらい前までは千葉の九十九里辺りでは浜に上がる鯨を解体して(地元で)食べていました。近頃ではお上の指導で(打ち上げられた)鯨は(病害を懸念して)食べずに埋葬の様です。

伊豆川奈でもイルカ漁が盛んでイルカの干し肉なんか土産に売っていました。
イルカが可哀想との見方もありますが漁場保護の点から適当な数の間引きの上「食べる」のも資源を無駄にしない知恵ですよね。
これを機に太地を始め現地鯨食の習慣のある地区はもっと積極的にPR活動をしないと鯨食の習慣を続けるのが「肩身が狭くなりそう」です。

映画を見てからですね。


読売新聞:

ザ・コーヴ」の受賞に、地元では困惑の声が上がった。

 和歌山県太地町の 三軒一高 ( さんげんかずたか ) 町長は「映画を見たが、ドキュメンタリーなら事実を伝える必要があるのに、まずシナリオありきで作為がある。漁の伝統を無視した映画が受賞したのは極めて残念」と批判。

 町漁業協同組合の杉森宮人参事は「受賞が反捕鯨運動に利用されるのが心配」と憤った。町漁協代理人の石田省三郎弁護士は「日本の配給会社には既に上映中止を申し入れており、漁協とよく協議して今後の対応を決めたい」としている。(引用終り)
コメント
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