王様の耳はロバの耳

横浜在住の偏屈爺が世の出来事、時折の事件、日々の話、読書や映画等に感想をもらし心の憂さを晴らす場所です

米国 ハンプ(高級すし店)が閉店

2010-03-22 09:09:31 | 環境
鯨肉違法提供の米高級すし店が閉店、「自らへの懲罰」(トムソンロイター) - goo ニュース

アカデミー賞長編ドキュメンタリー部門賞を取った「ザ・コープ」のスタッフが店から持ち帰った寿司ネタが「鯨肉」だったとの事でカリフォルニヤ州サンタモニカの高級すし店「ザ・ハンプ」のシェフが当局に訴追されました。
米国では「海洋哺乳類保護法」により鯨肉の販売は禁じられており有罪が確定すれば最高禁固1年と20万ドルの罰金が科されるそうです。

別紙にハンプのHPが掲載されていました。
The Humpと綴っています。辞典をみたら(らくだの)こぶ、とか丘のような意味です。すし屋でハンプとはなんの洒落でしょうか? 丘の中腹か頂上にあるのでしょうか?

そのHPにはeffectively March20 とありますから今頃は閉店ですね。
鯨肉入手の記事では「おまかせ握り500ドル(4万5千円)」の中に鯨の握りがあったようです。それにしても高級とは言いながら500ドルのすしとは銀座もびっくりの値段でしたね。

シェフとはオーナーシェフなのでしょうか? HPにはThe Uump の owner が今後当局により科されるであろう罰金に加え云々とありましたから当初捕まったのはオーナーでありシェフなのでないかと思う次第。
さてHPでは12年にわたる愛顧を顧客に感謝していました。
米国で飲食業を営むのに「鯨肉の販売が禁止されている事」を知らなかったなんて爺には信じられません。

知っていて当局の禁止を甘く見ていたらそれはそれとして経営者失格ではあるのですが。

話はとんでもなく跳んで:爺が若いサラリーマンの頃、大学の友人で腕に覚えのある奴が武者修行をかねてカリフォルニヤにいました。金が欲しくて「スト破りだかロックアウト要員」だかに雇われて労働争議の現場に行ったそうです。
向こうの労働者は「要求貫徹」の鉢巻を締めたり「不当解雇撤回」なんてゼッケンもつけてなく普段着で(多分工場の)入り口近くでぶらぶらしている様子だったとか。
現場で両者にいざこざになり押し合いになったそうですが「労働者の一人が拳銃を抜いて友人の腹に突きつけた」そうです。
「腕に多少の覚えは有ったけど拳銃では駄目だ」と言ってました。それよりも:
アメリカ人は普段(日本人から見ると)ちゃらんぽらんに見えるけど大切な一線を守ると言う点では筋が通っていると語ったのを思い出しました。

日本人は平素は大枠を外しませんが大事な所に一線が入っていない典型的な例の気がしてこの事件を読みました。


トムソンロイター:
[ロサンゼルス 20日 ロイター] 米ロサンゼルス近郊のサンタモニカで鯨肉を違法に提供した高級すし店「ザ・ハンプ」が検察当局に訴追され、20日付で閉店することを明らかにした。閉店の理由については、「自らへの懲罰」と説明している。

 報道によると、この問題を告発したのは、和歌山県太地町のイルカ漁をテーマにし、今年のアカデミー賞長編ドキュメンタリー部門を受賞した米映画「ザ・コーブ」の制作者ら。連邦当局と協力し、同店でひそかに撮影するなどして、絶滅危惧種に指定されているイワシクジラが提供されていたことを明らかにした。

 米国では海洋哺乳類保護法により、鯨肉などの販売が禁じられており、検察当局は今月11日、同店のシェフを同法違反容疑で訴追していた。有罪になれば、最高で禁固1年と20万ドル(約1800万円)の罰金が科されるという。

 同店はウェブサイトに掲載した声明で、閉店の決定について「裁判所による将来の罰金処分に加えて自らに科す懲罰」とし、違法行為について謝罪した。(引用終わり)

写真:(多分)鯨肉
コメント
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