28日に起きた八潮市の交差点での陥没事故ですが:
【埼玉県八潮市で男性1人が安否不明になった大規模な道路陥没で、現場近くで工事が進められているスロープは、数日以内には重機が通れるようになる見通しで、消防はその後に本格的な捜索を進めたいとしています】とNHKが報じています。
昨日の昼までの映像で「四角いコンクリートの枠がいくつかのブロックに分かれ、そこから水が盛んに漏れ出て」いました。
これは当初「道路下の土を押し流した”下水道管”ではなく、八潮市の”雨水幹線”と思われます。
この水は「今朝現在では”止められたようで”水の流れは見えません」
「運転手救助のスロープの完成が進むこと」を願っておきます。
素人目には「消防のレスキュー部隊が主管する事故現場を現況は超えてしまっている様で”もっと幅広い県の土木業界の英知を集め”対策を練らないと効果の出る対策を立案」するのが難しそうに見えます。
「雨でも降ると、一段と対策が厳しくなりそうです」
気にしながら事態を見守っています。
写真:陥没現場
NHK:
埼玉県八潮市で男性1人が安否不明になった大規模な道路陥没で、現場近くで工事が進められているスロープは、数日以内には重機が通れるようになる見通しで、消防はその後に本格的な捜索を進めたいとしています。
1月28日に八潮市の交差点で道路が陥没したあと、さらに付近でも陥没が発生し、その後の崩落で2つの穴がつながって直径20メートルほどにまで拡大しています。
最初の陥没できた穴にトラックが転落し、乗っていた74歳の男性はその後、安否がわからなくなっています。
県によりますと、最初の陥没は、地下およそ10メートルに埋設されていた下水道管の破損が原因とみられ、できた穴の中では断続的に崩落が続いています。
ほかにも、もともと埋まっていた構造物の破片やがれきが積み重なっていて、消防は捜索活動の前に取り除く必要があるとして、穴の中に重機を投入する方針です。
30日から、幅およそ4メートル、長さおよそ30メートルのスロープを造る工事を進めていて、消防によりますと掘削が終わったあと、強度を高めるための固める作業なども行って、数日以内には重機が通れるようになる見通しです。
県も、穴の中に流れ込む雨水などを、う回させる工事を進めていて、これらの対応が取られれば、安全を確保して作業を進められる見込みで、消防は本格的に男性の捜索を進めたいとしています。
最初の陥没できた穴にトラックが転落し、乗っていた74歳の男性はその後、安否がわからなくなっています。
県によりますと、最初の陥没は、地下およそ10メートルに埋設されていた下水道管の破損が原因とみられ、できた穴の中では断続的に崩落が続いています。
ほかにも、もともと埋まっていた構造物の破片やがれきが積み重なっていて、消防は捜索活動の前に取り除く必要があるとして、穴の中に重機を投入する方針です。
30日から、幅およそ4メートル、長さおよそ30メートルのスロープを造る工事を進めていて、消防によりますと掘削が終わったあと、強度を高めるための固める作業なども行って、数日以内には重機が通れるようになる見通しです。
県も、穴の中に流れ込む雨水などを、う回させる工事を進めていて、これらの対応が取られれば、安全を確保して作業を進められる見込みで、消防は本格的に男性の捜索を進めたいとしています。
消防署長「陥没面積数倍に 難易度高まる」
八潮消防署の佐藤徹司署長は「陥没の面積が、最初の穴の大きさの数倍にも広がって深くなり、活動の難易度が高まった。安全確認を徹底しながら男性を一刻も早く見つけたい」と話していました。
専門家「新たな陥没のおそれも」
救助活動が行われる中、すぐ近くで新たな陥没が起き、その後2つの穴の間が崩落して1つにつながりました。
穴が拡大している理由について、地盤工学が専門で芝浦工業大学の稲積真哉教授は、2つの穴に向かって周囲の地盤から力が加わったことで崩落につながったのではないかとみています。
周囲からの力は今も加わり続けていて、今後わずかな衝撃などで、新たな陥没が発生するおそれがあるとしています。
穴の断面からは、水が流れ出ているのが確認できますが、稲積教授によりますと地下水とみられ、流れ出る際に地盤を削るため、穴が拡大するもう1つの原因になっていると分析しています。
一方、最初に起きた陥没について、埼玉県は下水道管の破損が原因とみられ、下水から発生した硫化水素が空気に触れて硫酸になったことで管を溶かした可能性があるとしています。
穴が拡大している理由について、地盤工学が専門で芝浦工業大学の稲積真哉教授は、2つの穴に向かって周囲の地盤から力が加わったことで崩落につながったのではないかとみています。
周囲からの力は今も加わり続けていて、今後わずかな衝撃などで、新たな陥没が発生するおそれがあるとしています。
穴の断面からは、水が流れ出ているのが確認できますが、稲積教授によりますと地下水とみられ、流れ出る際に地盤を削るため、穴が拡大するもう1つの原因になっていると分析しています。
一方、最初に起きた陥没について、埼玉県は下水道管の破損が原因とみられ、下水から発生した硫化水素が空気に触れて硫酸になったことで管を溶かした可能性があるとしています。
これについて、稲積教授は、管がカーブしている点に着目し、下水に含まれる有機物が滞留して極端に硫化水素が発生したことで、短期間に腐食が進行した可能性があると指摘しています。
稲積教授は「これまでの腐食の点検は鉄筋が見えているかや、コンクリートが落ちているかなどを確認して判定が行われていた。そうした状況は腐食が相当進んだ段階なので、もっと初期の段階でも兆候を捉えられるような点検の方法を今後検討し、積極的に採用していく必要がある」と話しています。
稲積教授は「これまでの腐食の点検は鉄筋が見えているかや、コンクリートが落ちているかなどを確認して判定が行われていた。そうした状況は腐食が相当進んだ段階なので、もっと初期の段階でも兆候を捉えられるような点検の方法を今後検討し、積極的に採用していく必要がある」と話しています。
専門家 “下水道の従来の空洞対策の範囲超えている”
地盤工学が専門で、地盤の空洞や陥没の対策について研究している東京大学生産技術研究所の桑野玲子教授は、今回の陥没について「下水道管が原因の陥没は多く起きているが、ほとんどは規模が小さい。これだけ規模が大きく、そして人を巻き込む陥没が起きたという事実に驚いている」と話しています。
そのうえで「従来の下水道による空洞対策の範囲を超えたことが起きてしまった」としています。
地下の空洞を調べるには、レーダーによる探査が行われますが、一般的には深さ2メートル程度が限界で、今回、下水道管が埋設されていた地下10メートル前後にある場合は困難だとしています。
浅いところまで空洞が広がった場合でも、すぐに陥没する危険性が高まるため、間に合わない可能性があり、早期の発見は難しかったのではないかと指摘しています。
また、定期的に行われているカメラや目視による下水道管の点検については、下水道管自体の劣化を調べることはできるものの、下水道管の背後に空洞があるかを予測するのは困難だったとしています。
では、今後どうすべきなのか。桑野教授は「技術的な限界はある。ただ、下水道管の老朽化や地質、地下水位の高さといった環境の条件から、潜在的なリスクを絞り込む作業が必要だ。深い場所での陥没も起こることを肝に銘じ、対策を改めて考えていく必要がある」と話しています。
そのうえで「従来の下水道による空洞対策の範囲を超えたことが起きてしまった」としています。
地下の空洞を調べるには、レーダーによる探査が行われますが、一般的には深さ2メートル程度が限界で、今回、下水道管が埋設されていた地下10メートル前後にある場合は困難だとしています。
浅いところまで空洞が広がった場合でも、すぐに陥没する危険性が高まるため、間に合わない可能性があり、早期の発見は難しかったのではないかと指摘しています。
また、定期的に行われているカメラや目視による下水道管の点検については、下水道管自体の劣化を調べることはできるものの、下水道管の背後に空洞があるかを予測するのは困難だったとしています。
では、今後どうすべきなのか。桑野教授は「技術的な限界はある。ただ、下水道管の老朽化や地質、地下水位の高さといった環境の条件から、潜在的なリスクを絞り込む作業が必要だ。深い場所での陥没も起こることを肝に銘じ、対策を改めて考えていく必要がある」と話しています。
(以下省略)
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