1日愛知県警は組織犯罪処罰法違反(組織的偽計業務妨害、組織的詐欺)容疑で、通信事業会社「BIS」(東京都新宿区)の実質的経営者、渡部雅史容疑者(42)ら15人を逮捕したと発表しました。
詐欺の手口に「ねずみ講の一種で子迄は兎も角、孫やひ孫に配当金を払わないで飲んでしまう」なんてやり方は単純明快で判りやすいのですが、この詐欺は良く分かりません。
逮捕容疑は「NTTの掛け放題プラン」を悪用しドコモから割り当てられた携帯番号からBSIの固定電話に約7500回の電話をかけ、570万円の支払いを免れたそうです。1回760円にもなる通話料の中身は何だったのでしょう?
5か月間で4億円、4年半で30億円の利益だそうです。ガガーン!
良く分かりませんが、NTTがものすごく儲けているなーと思いました。
更に判らないのは「通信網」を持つA社から「アクセスチャージ」という別の契約で回線使用の手数料の割り戻しを受けていたようで、これも儲けに入っていたとの話か、NTTとは別の話なのかも良く分かりません。
もう一度書きます。仕組みは判りませんがNTTは30億円未回収でもびくともしてない事に驚きました。
写真:愛知県警が押収した「ゲートウェイ」と呼ばれる通信機器(中央)など=愛知県警港署で2021年7月1日午後5時38分、森田采花撮影
毎日新聞:
NTTドコモの「かけ放題プラン」の規約に反して特定の番号に大量に電話をかけ続け、本来の通話料の支払いを免れたなどとして、愛知県警などは1日、組織犯罪処罰法違反(組織的偽計業務妨害、組織的詐欺)容疑で、通信事業会社「BIS」(東京都新宿区)の実質的経営者、渡部雅史容疑者(42)ら15人を逮捕したと発表した。
逮捕容疑は2020年9月1〜23日、NTTドコモの「かけ放題プラン」を使い、ドコモから割り当てられた携帯番号からBISの固定電話などに約7500回電話をかけ続け、約570万円の通話料の支払いを免れたとしている。
この際、渡部容疑者らは、通信事業者間で電話をかけた側から受けた側に通話時間などに応じた回線手数料を支払う「アクセスチャージ」と呼ばれる制度を悪用。大量の電話をBISの固定電話などにかけ続けることによって、通信網を持つ通信会社のA社にドコモから回線手数料が支払われたが、BISはA社から手数料の一部を受ける契約を結んでいた。
県警によると、渡部容疑者らは約5カ月間で総額4億円以上の支払いを免れ、約4年半の間に手数料として30億円以上の利益を得ていたとみて実態解明を進める。
別の架空請求事件で犯行に使われた携帯電話からBISの関与が浮上し、県警が捜査を進めていた。渡部容疑者らは「ゲートウェイ」と呼ばれる一度に多数の回線を使って電話をかけられる通信機器を使用していたとみられ、県警は20年9月、BIS社の従業員宅を家宅捜索し、ゲートウェイ3台を押収していた。【藤顕一郎、森田采花】