ウクライナもロシアも19日(現地時間)ウクライナ東部のドンバス地方の戦いとその象徴でもある同地区南部のマリウポリ市の製鉄所の攻撃が始まったと発表しています。
ドンバス地方では要衝の「ルガンシク市」と「ドネツク市」、マリウポリ市では最後の拠点「アゾフスタリ製鉄所」の攻防がこの局面で勝敗を決める様に見えます。
マウリポリ市の廃墟
ロシア軍は19日夜、マリウポリのアゾフスタり製鉄所を拠点にロシア軍への抵抗を続けるウクライナ部隊に対し、20日中の投降を呼び掛けたと報じていますが、この2度目になる投降呼びかけにもウクライナ軍は応じなかったと有ります。ロシア軍が攻めあぐんでいると見えますが、化学兵器(サリンガス)の使用を考えているのでないかと気になります。
日本のマスコミは報じませんが、浜爺の別の情報源、台湾系のyoutube 開鍵時刻では「アゾフスタリ製鉄所はソ連時代からの軍事要衝で30年に亘り地下6階の鉄筋コンクリート作りの地下壕が四通八達していて、食料の備蓄も500人なら2年程の備蓄が有る。通気口も監視拠点もある」と語っています。
ロシア軍がバンカーバスター(地下深くの拠点を爆破する爆弾)の投下を考えているとかサリンガス使用も考慮とか聞くと「地下要塞は有りそうな話」とも思えます。只逃げそこなった市民約1000人が地下に居るとの話がありますから心配です。
スターリンクなる衛星情報監視システムで「ロシア軍の情報を部隊単位で掴んでいる」との話とマリウポリ市周辺でのウクライナ軍の苦戦に違和感が有ります。アゾフスタリ製鉄所の北にイリイチ製鉄所があり(既に制圧されてしまいましたが)両所併せて14キロ平米程もあったそうですから「タイミングを見て食料や弾薬を大型輸送機からパラシュート投下」位は出来たのでないか? と思っていましたから、それをやらないのは「アゾフスタリ製鉄所こそ勝敗の拠点」とロシア軍の兵力を集中させ、一挙に「地対地誘導ミサイル」の発射でロシア軍の地上部隊をせん滅させてしまうとの深慮遠謀が有るのでないか?
と素人は期待しています。
ドンバス地方の2州都の占領とマウリポリ市のアゾフスタリ製鉄所の占領が成るとプーチン大統領は「東部地区のロシア領奪回」を持って勝利宣言し、居座りを続けるつもりでしょう??
それはウクライナとNATO加盟国 影の主役の米英にとっても話が長引いてややこしくなりそうです。アッと驚く秘策は何でしょうかね?
写真:マリウポリの廃墟(ネットより)
時事通信:
【イスタンブール時事】ロシア国防省は19日夜、ウクライナ南東部の要衝マリウポリのアゾフスタル製鉄所を拠点にロシア軍への抵抗を続けるウクライナ部隊に対し、20日中の投降を呼び掛けた。ウクライナ側が19日の2度目の降伏要求に応じなかったことを受け、改めて抗戦断念を訴えた。ロシア軍は製鉄所一帯への攻撃を続けており、最終的に強行突入を図る恐れもある。
マリウポリ市当局は、製鉄所に市民1000人以上が避難していると訴えている。ロシア国防省は19日午後、「市民がいるなら解放に向けた措置を求める。『人間の盾』にするのは戦争犯罪でテロだ」と主張していた。
一方、マリウポリのアンドリュシェンコ市長顧問は「製鉄所のみならず、民間人居住区にも砲撃を加えている」とロシア軍を非難した。ロシア側がマリウポリの占領下に置いた地域で子供を含む多くの市民を連れ去っているという報告も相次いでいる。
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