日銀は27日と28日の両日、金融政策決定会合を開き、大規模な金融緩和策の維持を決めました。その後の記者会見で黒田総裁は「現在の強力な金融緩和を粘り強く続け、経済活動をしっかり支えていく」と強調。急速に進む円安については、「過度に急激な変動はマイナスに作用することも考慮する必要がある」と述べ、経済や物価に与える影響を注視していく考えを示しました。また既に行っている国債を特定の利回りで無制限に買い入れる「指し値オペ」について、原則として毎営業日実施することを決定したことを受け、ドル・円為替は1ドル=131円を付ける反応を市場見せました。
何度も書いていますが、この政策は安倍政権によるアベノミクス(異次元と言われた金融緩和政策)の仕組みが生き残っている結果、米国の金融緩和政策の制限とそれに伴う利上げに、政策的についてゆけないため起きている現象です。浜爺が小中学生の頃は「日本は資源が無い国で輸入品を加工してそれを輸出する事で外貨を稼ぎ国の運営をしている」と倣いました。ここ5-6年では輸出で稼ぐより、輸出入トントンで貿易で稼ぐという図式が替わってきています。
特に新型コロナ禍拡大で世界の物流に滞りが出て輸出入が順調に行かない事情が生じたのに加え、この2月からはロシアのウクライナに対する侵攻で原油、資材、飼料をはじめとする物資の輸入が滞るか値が上がる事態になっています。これに急激な円高が加わっていますから、大企業を始め中小企業のあらゆる所に「輸入製品の値上げ」が顕著になっていましたが、このまま進めば更に値上げと言う事になります。しかし、買い手の大多数を占める日本人の一般家庭の収入がそれに倣って上がる訳では有りませんから「高い品物は買わない、買えない」事になるのは自然の道理です。寿司やハンバーグの様な「贅沢品は年に1度か2度程度」正月とか祝いの席で食べる事が出来る「浜爺の子供の頃の様にならざるを得ません」!!!
そうならないため、岸田政権による経済政策の見直しが必要ですが、予備費の中から補助金を撒く程度の方策しか考えつかないのか? ピリッとした物を感じません。どうしてくれるのでしょうか? ジッと見守っています。
写真:日銀は28日、前日に続き金融政策決定会合を開き、大規模な金融緩和策の維持を決めた。写真は会合を終え、記者会見する日銀の黒田東彦総裁=28日午後、日銀本店【時事通信社】
時事通信:
日銀は28日、前日に続き金融政策決定会合を開き、大規模な金融緩和策の維持を決めた。黒田東彦総裁は会合後の記者会見で「現在の強力な金融緩和を粘り強く続け、経済活動をしっかり支えていく」と強調。急速に進む円安については、「過度に急激な変動はマイナスに作用することも考慮する必要がある」と述べ、経済や物価に与える影響を注視していく考えを示した。
会合ではこのほか、国債を特定の利回りで無制限に買い入れる「指し値オペ」について、原則として毎営業日実施することを決定した。日銀は長期金利を0%程度に誘導し、上下0.25%までの変動を認めているが、利上げを進める米国の金利上昇を受け国内でも金利上昇圧力が強まっていた。日銀はオペの強化で、長期金利の上昇抑制に向けた姿勢を一段と鮮明にした形だ。
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