昨日1日知床観光船「KAZU1」が台船からクレーンで引き上げられ網走港で待機していたトレイラーに移されました。その際、KAZU1をくるんでいたブルーシートが解けて船底が待機していたカメラに写りました。
事故原因の究明はこれからですが、その船底を巡ってTV各局は昨日昼から、元海保の偉いさんをゲストにあれこれ事故原因を探っています。さすが、ゲストは「事故原因を断定」するような方は見当たりません。
しかし、TVに写った穴が事故直前に起きた(そして吊り落とした際に、空いた穴で無い)としたら、ネットから拾った以下の写真の様に沈没の原因になったのかも知れません。
ネットに載った想定図
今日はこれで止めておきます。追っての公的な原因究明を待ちたいと思います。
写真:船底に開いた穴
Livedoor News:
知床観光船「KAZU1」沈没事故で1日、港に船体が陸揚げされましたが、その際、船底に「穴」が開いていることが分かりました。沈没との関連はあるのでしょうか。
午後2時半ごろ、家族に向けた「KAZU1」の公開が行われました。
家族は船を見て、何を思うのでしょうか。
午前7時すぎから始まった「KAZU1」の陸揚げ作業。およそ400メートル離れた保管場所に移動させます。
再びクレーンでつり上げると「KAZU1」の船の底が見えるのですが、穴が開いているように見えます。
船底に“穴”が。沈没の原因の可能性はあるのでしょうか。
専門家は…。
元海上保安監・伊藤裕康氏:「ただちに穴が1個開いたから沈むというわけではなくて、それが広い範囲にあって浮力を保てなくなるぐらい(船内に)水がたまってしまえば沈んでしまうことがあるかもしれない。この穴だけを見て、これがただちに沈没の原因だとは私は言えないと思います。少なくとも、船というのは船首と後ろの部分は絶対区画になっている。あと、エンジンにも水が入らないようにちゃんと区画になっている」
伊藤さんによると、通常の船などは船底部分は仕切りとなる隔壁があり、仮に水が入っても他のスペースには浸水しないよう対策が取られているといいます。
しかし、元船長によりますと、「KAZU1」の船底は改口(あらためぐち)と言われる穴がほとんどの隔壁に開いていたといいます。エンジンルームの隔壁にも、中央部分に80センチ角ほどの穴が設置されていたといいます。
元船長:「普通はエンジンルームって隔離している。水が入らないように先端の方で穴開いて、バーッと水が入って、機関部までダーッといっちゃうからエンジン止まっちゃうでしょ。だから構造が悪いんだ。これ危ないからふさいだ方がいいと言ったんだけど」
ただ、伊藤さんは別の要因で船底の“穴”ができた可能性を指摘します。
元海上保安監・伊藤裕康氏:「船底部の穴のことなんですけど、映像を見た感じでは下から上に、何か当たったような感じになっているように思えます。走っている間こういう穴はできませんし、岩礁でもあかない岩礁に当たった形跡もないので、そうなると船が沈んで海底に着底する時に船尾が何か固いものに当たって穴があいたという可能性はある。平べったい岩みたいなものにドンと当たると、あんな感じになると思います」
いまだ解明されていない沈没の原因。第1管区海上保安本部は、事故原因の解明を進めています。
元海上保安監・伊藤裕康氏:「この原因は1カ所の傷からすべてが原因ではなくて、色んな原因があると思う。色んな所から水が入ってきた結果、沈んだと思っているので『これが原因だ』と言い切るのはなかなか難しいと思います」
(引用終わり)