8日夕刻の配信ですが、静岡市の奥地の虎刈り風の伐採はこの1月に済んでしまっている様です。
通常森林の伐採それも間伐と言えば「大きく育った木と木の間を日が入るようにしたり、風や水の通りが良くなる様、間引いてやる」事だと思っています。
ヒノキ林の持ち主の関係者も「(前回がそうだった様に)今回も、間伐が行われる」と思ったようです。
それを県と仕事を請け負った森林組合は以下の参考写真の様に間伐では無くヒノキ林をブロックに分け、その間を15メートルとか20メートルの幅に切り取り、それを伐採として行った」様です。
虎刈り風の伐採図
森林組合 曰く「これで全体の4割を伐採、その数6000本」だそうです。
県と組合が「この様な仕事を伐採と呼び、県の側から(前回と同じように)呼びかけたなら、説明不足か? 手間と費用を省くための新工法ですから”持ち主の十分な了解を得ておく”べきでした。
訴訟沙汰にしないと解決しないと思いますが?はてどうなりますかね。
ヒノキ林の持ち主さんはお気の毒です。
写真:虎刈り風に伐採されたヒノキ林
ABEMA Times:
静岡県の山林で所有者の意向に反して、多くの木が伐採された。
【映像】伐採された山の全貌
上空から見ると、突如として現れる異様な光景。緑豊かな山々の中に、広い範囲にわたって地表がむき出しになっていることがわかる。山林の所有者は「もう本当に頭にきています」「何のためにこんな伐採したのか本当に分からないですよ」と怒りをあらわにした。
静岡市の中心部から車で約2時間行くと“オクシズ”(奥静岡)と呼ばれる、林業が盛んな山間地がある。問題の山は標高1400m、人の目に触れることがほとんどない林道の先にある。
4代にわたって受け継がれてきた山。所有者は、安池倫成さんと勘司さん兄弟だ。
山林の所有者:「ここから、500mくらい。ひどい。ちょっと、何これ。ゴルフ場みたいだよ、これ……。下から見ていて、すごいなと思っていたけど、こんなに切られちゃっているんだ。今まで見ていた規模感じゃない」
伐採は、まるでゴルフ場開発の現場かのように、大規模に行われていた。実は、この伐採は、静岡県主導で環境を守る目的で行ったもの。始まりは去年6月、安池さんが所有する山を整備し、「山崩れの防止」や「水を蓄える」ことを目的とした静岡市森林組合からの提案だった。組合側は、倫成さんに山の4割の木を伐採する「間伐」を提案した。
倫成さんはおととしにも、組合の提案で山の別の場所で間伐を行ったことがあり、日光が程よく地表に届いて、森の質が良くなることを実感。同じような工事だと思い、今回の計画に賛成した。
静岡県が事業を管轄。ほとんどの費用は補助金で賄われ、伐採は静岡市の森林組合が行うことに。この2者と所有者の兄の倫成さんの3者で協定を締結し、去年7月にプロジェクトは動き出した。
しかし、今年1月、現場を見た倫成さんは、「本当にびっくりしました。切られてしまった山をどのように再生していくのか。本当に途方に暮れている状況です」と話す。
(中略)
県の解釈では、15mの幅は間伐の範囲内だというのだ。伐採された7カ所(A〜G)のうち、とりわけ幅が大きく見える「D」のポイントに行ってみた。山の頂上近くに広がるのは、幅50mにも及ぶ広大な伐採現場。幅15mを大きく超えているのがはっきりわかる。
それに対し、静岡県中部農林事務所・山田達司農山村整備部長は「なんでああいうふうになったか、今一つはっきりしないですが、それは(伐採した)森林組合の内部のなかの話になるが。推測ですが、意思疎通がうまくいってなかったのかと」と話す。
また、名指しされた静岡市の森林組合は、「本数で4割伐採の仕様を満たすように、伐採幅を広げるような追加伐採を行ってしまいました。組合の認識不足で指示したものです」と回答。
静岡県と森林組合は、事前に所有者に伐採方法を伝えず、所有者の意向と異なる整備が行われたことを認め、謝罪している。(『ABEMAヒルズ』より)