ウクライナの東部戦線の状況はロシア軍の猛攻撃で、ウクライナ軍の本拠と思われるセベロドネツク市の化学工場の建屋に籠る兵士がロシア側の副司令官の「降伏するか? しぬか?」だと言い切られています。
12日のロシアの日までにセベロドネツク市を攻略する予定をここまで抵抗したのですから、旧日本軍と違い「玉砕戦法」を取らないウクライナ軍としては十分な抗戦と評価できます。また月初の頃はハリキウ市南東のイジュームとセベロドネツク市を結ぶ線はウクライナ軍の補給路であり進軍路でも有ったのですが、リビウ市は既に陥落し、セベロドネツク市の対岸リシャチェンスク市に至る橋もロシア軍の砲撃で往来できなくなったと報じられていますので東部戦線はこれで制圧されてしまいそうです。
古い地図ですが関係する場所がかなり載っています〈ネットより)
一方で、南部戦線のへルソン州へは18日ゼレンスキー大統領が電撃訪問し、兵士の激励と情報の交換をしたそうで、軍はロシア軍の拠点のへルソン市役所まで15キロに迫っているとか。17日には蛇島に補給をするタグボート(ワシリー・べフ)をハープーンミサイルで撃沈したとかやや反攻の度合いを強めている様です。浜爺の別の情報元、台湾系のyoutube 開鍵時刻 は相変わらず東部戦線局所でのウクライナ軍の活躍を報じていますが大勢はいかんともしがたく「長距離砲の現地への送り込みが有ればもう一息で」と繰り返し述べていますから「長距離砲の配備が間に合わない」と言っている様です。
両陣営の外交戦略も盛んでキーウは独、仏、伊の首相が現地訪問してる一方ロシア側は127か国(リモート?)参加のサンクトペトリブルク国際会議を開き、プーチン大統領をして「西側の経済制裁は何の妨げにもなっていない」と開き直っています。更に紛争は続きそうです。
写真:18日南部ミコライウ州を訪問したゼレンスキー大統領
NHK:
ロシア軍は東部ルハンシク州の完全掌握に向け、ウクライナ側の拠点となっているセベロドネツクを包囲しようと攻撃を続けています。アメリカ軍の制服組トップのミリー統合参謀本部議長は15日、セベロドネツクの4分の3がロシア軍に掌握されているという見方を示しました。
イギリス国防省は16日、ロシア軍がセベロドネツクと外部とを結ぶ主要な橋をすべて破壊した可能性が高く、残されたウクライナ軍の部隊や市民は非常に困難な状況が続いていると指摘。一方で東部で戦うロシア軍は深刻な兵員不足に陥っていて、通常なら600人から800人の兵士で構成される部隊が30人程度で運用されるなど部隊編成に課題を抱え、これによってロシア軍の進軍が鈍っているとも分析しています。
イギリス国防省は16日、ロシア軍がセベロドネツクと外部とを結ぶ主要な橋をすべて破壊した可能性が高く、残されたウクライナ軍の部隊や市民は非常に困難な状況が続いていると指摘。一方で東部で戦うロシア軍は深刻な兵員不足に陥っていて、通常なら600人から800人の兵士で構成される部隊が30人程度で運用されるなど部隊編成に課題を抱え、これによってロシア軍の進軍が鈍っているとも分析しています。
(引用終わり)