王様の耳はロバの耳

横浜在住の偏屈爺が世の出来事、時折の事件、日々の話、読書や映画等に感想をもらし心の憂さを晴らす場所です

私たちは防衛費をちゃんと上げたことがないので財源は少しゆっくり考えた方がいいと思う

2022-12-18 09:46:34 | 政治
日曜の朝なのでTVで「サンモニ」を見ていました。冒頭は「岸田首相の防衛費増税」についてが取り上げられ、常連パネラーの政治学者 姜 尚中先生がコメントしてました。憲法9条の規制もある中で、「ドイツ並みのGDP比2%」は急ぎすぎ。ドイツだって10年かけてその水準にしよう」との話。関東大震災発生以来100年の日本では「もっと防災建築に金を掛ける」様な民生に重点を置きべきと落ち着いた話でした。今週のレビューの映像で、13日岸田首相の防衛費増税が突然談話で出てきて以来自民党の先生方、ここをクリック⇒中でも高市経済再生相の様に「岸田首相とは面談し色々申し上げた。大臣任免権は首相にあるので(気に入らなくて)罷免もやむを得ない」と大変な勢いに見えました。15日の自民党増税上委員会の会議が終わると「大筋で増税決定」と報道がありました。その後、既に「防衛費増額の財源を法人、所得、たばこの3税で確保する案で政府幹部は合意していた」と夕刊フジが書いていたのをチラと見た気がします。
 「敵基地攻撃能力」や「長距離ミサイルの調達」等、憲法9条かでどう考えるのか、それに従って攻撃的防衛費の増加を国民がどう考えるのか? を聞くべきで、今となれば来年の通常国会で与野党の議論がるべきで、意見が割れたら「防衛費増税問題」で衆院解散で国民の信を問う位の覚悟が要りそうです。
「ウクライナのロシアによる侵攻」をまじめに捉えれば捉えるほどしっかり考えないといけない問題になりそうです。

写真:15日自民税調小委員会(ネットより)

FNNプライムオンライン:
防衛増税で岸田不信任?
岸田文雄首相が防衛力強化のために増税すると言い出したことに自民党内では、安倍晋三元首相に近かった議員を中心に反発が強まり、「不信任に値する」などの強硬論も出ていたが、増税時期を明示せず、来年の通常国会には法案を提出しないことでようやく決着した。
1兆円強の増税分のうち法人税8000億円強、たばこ税2000億円、所得税が2000億円程度の増税は一応決まったが、来年以降も議論が続くということで先送りと言っていいだろう。
今回特に問題となったのは所得税増税で、新たに1%のいわば“防衛目的税”を創設し、その分は、東日本大震災の後に導入した「復興特別所得税」を引き下げる。その代わりに復興税の期限を当初決めた2037年から延ばすというもの。
復興税を「借りる」のは筋悪
自民党の税調では被災地選出の議員から異論が噴出、メディアも「被災地軽視だ」と反発した。ただ半分を防衛費に「貸してあげる」だけであとから返してもらえるのだから、別に被災地軽視ではないと思う。
ただ「復興のお金を借りてくる」というのはあまり見栄えのいい話ではない。この案を出した財務省は「いい考えだ」とドヤ顔をしているかもしれないが、ただでさえ防衛費増額にケチをつけたい人が沢山いるのに、この話はいかにもツッコミどころ満載だ。いわゆる「筋の悪い」話なのだ。
保守派は小さい政府を目指すからあまり増税を志向しない。だから安倍氏に近い人たちが今回の増税に反対するのはわかる気もするが「岸田おろせ」みたいな雰囲気になっているのにはちょっと驚いた。「そうは言うけど国を守るために税金払うのは当たり前」などと言える雰囲気ではなかったのだ。 
小川榮太郎氏の卓見
これは政局が混乱するのではないかと心配していたら、文芸評論家の小川榮太郎氏が大変いい事を言った。Facebookへの投稿で小川氏は「増税案の内容そのものは抑制的なもの。しかし増税先行の印象がよくない」と指摘したのだ。
小川氏はまた「安倍路線の継承を決意した瞬間から岸田叩きになる」と警告している。確かに岸田氏は安倍氏が敷いた防衛力強化の路線を継承し、今回防衛費増額を決めた。だが財源を財務省に相談したら歳出改革や外為特会の活用など様々なアイデアは出たが、彼らは当然増税も入れ込んできた。それを岸田氏が正直に最初から打ち出したから、それを理由に岸田叩きが起きているという構図なのだ。
実は岸田氏は所得増税よりはるかに重要な決断をしている。それは自衛隊の施設整備に向けて建設国債の発行を検討するというものだ。冷静に考えれば当たり前のことなのだが、これまでの「防衛費に国債は使わない」という政府方針を大きく転換するものではあることは間違いない。
いくら言ってもミサイルを撃つのをやめない北朝鮮、現状変更や軍拡を続ける中国、そしてウクライナを侵略したロシア。我が国はこんなとんでもない国々に取り囲まれているので防衛力を強化することについて国民のコンセンサスはもうできていると僕は思う。
ただ日本の防衛費の対GDP(GNP)比は1967年頃から半世紀以上ずっと1%のままなので、今の日本人は防衛費を増やした経験が事実上ないと言っていい。だから財源をどうしていいかわからず混乱している。方法は3つ。他を削るか、借金するか、増税か。岸田氏が今回出した増税案は僕も「抑制的」だとは思うが多くの国民が納得していないのであれば、あまり急いで決めずに少し皆で議論してからでも遅くはないと思う。
【執筆:フジテレビ上席解説委員 平井文夫】
(引用終わり)

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自民・薗浦健太郎議員、辞職へ…特捜部は略式起訴を軸に捜査…「秘書と共謀と処罰なら仕方ない」

2022-12-18 09:22:07 | 政治
今朝9時頃の配信です。
ここ1週間ほど自民党の薗浦健太郎衆院議員(50)(千葉5区、当選5回)の関連政治団体が政治資金パーティーの収入を約4000万円少なく記載していた疑惑で、この記事は本人が自民の意向とあります。別の記事では「政治団体の会計責任者を務める公設第1秘書が、薗浦衆院議員との(実際夜少なく記載する件に付いての)会話を録音していたことが判り、「よくある”あれは秘書の一存でやった事” 秘書は”死ぬまで黙って墓場まで行く”」との古い仁義がが通じなくなったようです。
東京地検特捜部は薗浦氏について、政治資金規正法違反での略式起訴を軸に詰めの捜査をしている様で立件されれば、議員辞職、公民権停止などで政治家として終わるかも知れません。
その結果「閣僚では有りませんでしたが、”政治家と金”の問題で来年の通常国会迄火種を残すかも知れません。

写真:薗浦健太郎議員 【読売新聞社】 

読売新聞オンライン:
自民党の薗浦健太郎衆院議員(50)(千葉5区、当選5回)の関連政治団体が政治資金パーティーの収入を約4000万円少なく記載していた疑惑で、薗浦氏が議員辞職する意向を固め、周囲に伝えたことが関係者の話でわかった。薗浦氏は東京地検特捜部の任意の事情聴取に「秘書と共謀したといわれて処罰されるなら仕方がない」と説明しているという。特捜部は薗浦氏について、政治資金規正法違反での略式起訴を軸に詰めの捜査を進める。
 薗浦氏の政治資金問題について、自民内では「辞職はやむを得ない」との見方が出ていた。岸田内閣は先の臨時国会中に3閣僚が不祥事で辞任しており、政権運営にはさらなる打撃となる。
 過少記載の疑いがあるのは、薗浦氏の資金管理団体「新時代政経研究会」と、関連政治団体「そのうら健太郎後援会」。同研究会は2018〜20年にパーティー6回分計4362万円を、同後援会は17〜19年に3回分計約1006万円をそれぞれ政治資金収支報告書に収入として記載していた。
 関係者によると、両団体の会計責任者を務める公設第1秘書が特捜部に対し、実際より少なく記載していたことを認め、薗浦氏に報告したと説明。薗浦氏は特捜部に「収入の一部が記載されていないことは認識していた」と供述する一方、「過少記載の指示はしていない」と話しているという。

 同法は収支報告書の提出義務を政治団体の会計責任者に課し、不記載や虚偽記入について5年以下の禁錮または100万円以下の罰金を科すと規定している。罰金刑が確定した場合、公民権が原則として5年間停止される。
 特捜部は、薗浦氏が過少記載について事前に具体的な報告を受けていた経緯などを踏まえ、共謀関係を問えるとの見方を強めている。薗浦氏が過少記載の認識を認め、捜査に協力する姿勢を示していることなどから、略式起訴を視野に検討。略式起訴には薗浦氏の同意が必要で、特捜部は上級庁と協議し、最終的に判断する。
 このほか、薗浦氏の元政策秘書も特捜部に対し、過少記載への関与を認めたという。特捜部は公設第1秘書と元政策秘書についても立件を検討している。
 薗浦氏は、自民の麻生太郎総務相(現党副総裁)の秘書などを務めた後、05年の衆院選で初当選。16年の第3次安倍再改造内閣で外務副大臣、17年の第3次安倍・第3次改造内閣で首相補佐官を務めた。麻生派に所属し、麻生氏の側近としても知られる。
 外交・安全保障政策に明るく、自民の経済安全保障推進本部幹事長として、16日に閣議決定された国家安全保障戦略など3文書の党内議論にも携わっていた。
(引用終わり)

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