王様の耳はロバの耳

横浜在住の偏屈爺が世の出来事、時折の事件、日々の話、読書や映画等に感想をもらし心の憂さを晴らす場所です

スーパー店長 万引きを傷害致死

2007-09-06 05:07:31 | 社会
被害者は56歳男性=スーパー店長の傷害致死-千葉 (時事通信) - goo ニュース

ここ2-3日嫌な事件が続いている。
東京の公園で父親が幼い子を抱いて池の鯉を見ていたら、男に後ろから突き飛ばされた。連れの小さいお姉ちゃんも髪の毛を捉まれ池に放り込まれそうになる。幸い助ける人が居て大事にはならなかった様だ。

埼玉では夕方帰宅の老人を殺人願望の男がナイフで刺殺してしまった。

全くおちおち外も歩けない様な時代である。

そうかと思うと悩ましい事件も有る。
鶴ヶ峰では巡査部長が車内で拳銃型ライターで乗客に嫌がらせをしていた少年を下車後注意して口論となる。巡査が少年を殴り事件になった。

島田では15歳の娘が男をナイフで刺殺。まだ詳細は不明だが正当防衛の可能性があるとか。

余談であるが、彼女は15歳で学生ではないので、中卒後美容師見習いという事であろうか? 美容師資格は国家免許で高卒資格のある者が専門学校に3年通い受験資格を得る。彼女は高卒資格を取る勉強しながら美容サロンで単にアルバイトしていたのであろうか? この辺りから新聞は警察情報垂れ流しで実態が見えない。
話しは戻って正当防衛なら近頃にない良い話だが褒めるのはもう少し事態の進展を待つ。

昨日は気持ちは判るが、そこまで自主的にやったらやり過ぎだろうという事件があった。
4日船橋のスーパーの店長が缶ビール2本を万引きした男性を店で殴り、路上に放置した所、男性は出血性ショックで死亡してしまったそうだ。男性は万引きの前歴があり、店長は懲らしめの為と語ったそうである。

TVドラマで木の実ナナさんがスーパーの保安員を演じて大活躍したり、夕刻5時過ぎのTV番組でしばしばスーパーの保安員と万引きの戦いを目にする。
しかし保安員を置いて万引きに対処しているのは大手スーパーに限られるのかもしれない。中手、特に小手のスーパーでは保安員を置く余裕も無く店長以下店員が厳しく目を光らせていたかもしれない。万引きされれば売り上げは上がらず、仕入れコストが上がるので、利益追求されている店長には不倶戴天の敵と言える。

しかし店の奥でボコボコにして、通りに放り出したままではやはりやり過ぎであろう。

本当に賢く生きないと、良かれと思ってやった事で貧乏くじを引いてしまう。落ち度が無くても災難に巻き込まれる。
嫌な時代になってしまった。
爺も気をつけます。皆さんも周りをきょろきょろしましょう。少しは危険度が違うかも知れません。


時事通信:
千葉県船橋市のスーパーで4日、店長の岩沢雄一容疑者(40)が万引きした男性に暴行を加え、死なせた事件で、被害者は同市内に住む職業不詳の男性(56)だったことが5日、県警船橋署の調べで分かった。司法解剖の結果、死因は腸間膜断裂による出血性ショック死だった。(引用終わり)
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自民党 小林温氏が参議院議員辞職

2007-09-05 05:20:12 | 政治
小林温氏が参院議員辞職 公選法違反事件で引責(朝日新聞) - goo ニュース

爺は8月8日附けのこのブログで書いた。参議院選挙神奈川選挙区の自民党議員小林温(ゆたか)氏の出納責任者が選挙違反に問われて逮捕されたので、「冗談交じりで公明党の松あきら氏」が次点繰上げでないか?と。

いや、そもそもはその前日参議院で過半数を誇り民主党の小沢氏が「テロ特措法に反対」を唱えても
小林氏と同じ選挙区の民主党の牧山弘恵氏がTVの公開番組で「選挙費用は法定費用の数倍掛かった」と明言したので、この発言で、牧山氏の辞職とそれによる「松あきら氏の繰上げ当選」そして小林氏辞職により「共産党畑野氏の繰上げ当選」と滅茶苦茶お馬鹿な神奈川選挙区を心配していた。

昨晩テレビ朝日の「報道ステーション」を見ると、神奈川県庁で「参議院議員辞任会見をする小林氏」の映像を見た。
菅前総務大臣が同席していた。菅氏は自民党神奈川県連の会長であるし、横浜は氏の大事な選挙基盤でもある。
小林氏は「国会運営が大事なこの時期、自民党に迷惑をかけるので辞任する」との簡単な辞任説明をしていた。

爺はここで考えた。
従来であれば、一審で会計責任者が有罪になった時点で、自民党党籍離脱、控訴審で有罪確定になり連座制で辞職。ここに至るまで2年位は時間が稼げるはずである。
それを敢えて辞職させたのは、国民の「政治と金」に対する怒りが厳しい物であると自民党幹部が感じたからであろう。
小林氏が一審確定前に身を引いたのは、後日再チャレンジの密約を菅氏初め党幹部の密約を得た為であろう。
辞任により自民党はとかく隙間風の噴出した公明党の「看板娘松あきら」に議席を譲り渡した。松さんの事務所には祝電が殺到する画面を写していたから、自民党は公明党に星を一つ返した。与党として議席は変わらない。ラッキー! これで次点が共産党であればシナリオは別であったろう。

更に「選挙違反疑惑」のある現職を辞任させた(した?)のであるから、民主党に対し同様の疑惑やヤクザとの付き合いを噂される民主現職に対する批判の材料として活用できよう。
やがては自分に返ってくるが、当面は問題を沈静化させた。
知恵者がいる者である。

よく考えれば自民党、民主党の若手といってもこの程度の手合いである。新人の中には下半身の問題やヤクザとの関係を指摘されるお粗末。本当は国会議員の定数を半減し国政に当たれば、族議員と泡沫議員が整理され、歳費や政党援助金も半減するのである。
もっとも法を改正するのが議員であるから、無理な注文である。

でも政党の革新性とはそういう局面で光って見える。小沢さん、数も大事だけど質無くてなんの数ぞ! なんだが、当面は数ですね。しばらく注目しています。

朝日新聞:
参院選神奈川選挙区で再選され、出納責任者らが公職選挙法違反(日当買収)の罪で起訴された自民党の小林温(ゆたか)参院議員(43)が4日、議員辞職した。同日夕、神奈川県庁で、党神奈川県連会長の菅義偉・党選対総局長と記者会見に臨み、選挙違反で2人が起訴された事件の「責任を重く受け止める」と語った。遠藤武彦前農林水産相の辞任直後だけに、政府・自民党のイメージ悪化は避けられない情勢だ。

 小林氏はこの日午後、江田五月参院議長に辞職願を提出、許可された。会見で小林氏は、出納責任者が起訴事実を否認しているとして「事件は無実」としながらも、10日から論戦が始まる臨時国会への影響や、再選挙、補欠選挙となった場合の政治的な空白を避けたい、として、議員辞職を決意したという。

 会見に同席した菅氏は「議員を支援してくれた県民、国民に大変申し訳ない」と語った。
(引用終わり)
写真:小林氏(共同通信)
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年金横領 3億4千万円

2007-09-04 08:45:54 | 税、年金、国保
年金の横領、3億4千万円 社保庁・市町村で99件(朝日新聞) - goo ニュース

昨日夜のTVニュースはどこも遠藤農相の辞任問題で持ちきりであった。その後、鳥越俊太郎氏がゲストで出ているのでテレビ朝日?かどうかあやふやなのだが、年金掛け金の横領事件でその金額が3億4千万円に上ると報道していた。

社保庁によれば1962年以来、職員による横領が50件1億4千2百万円。市町村役員による横領が49件2億77万円で両者で99件3億4千万円に達した。

報告を受けた「年金記録問題検証委員会」の座長は「報告のない都道府県に不満を漏らしていた」
単純に考えてももっと有るという事である。

ここで鳥越俊太郎が「こういう状態だから5000万件のデーター照合など、出来ないから自分の記録と社保庁の記録の食い違う人は全て税金で負担を」見たいなコメントをして話の腰を折った。

おいおい、そのために社保庁が年金手帳を持つ人に1億通ものはがきを出したり、第三者検証委員会?で幅広く資格者の言い分を聞く事になったばかりでないのか?
検証の結果、すでに申し出が認められた方が出て、否定された方も出ている。
横領の出た社保庁の出先や市町村の申し出でには特に精査すれば当面は良いのでなかろうか?

人口が漸減していく中で年金制度を「世代間の担い合い」から「同世代間の担い合い」に変える。制度の切り替えに「税金の投入を」との意見は横領と別の話であろう。

問題はむしろ社保庁や市町村が「横領した人間全員を刑事事件で告発」した様子がない。まず半数しか公表していない。例によって「退職をしてしまったから」なーんて無責任管理があるようだ。

爺の様に民間企業にいた人間には、そもそも現金を収受する時にどんな形であれ「領収証もしくは預り証」の類を渡すのは常識である。部内の処理にしても「現金の受け入れ係り」と「確認して領収証を出す係り」が分かれて不正が防止できる。
もう社保庁も市町村の窓口も組織を挙げて狂っていたとしか思えない。

取敢えず、人を入れ替え制度を変える。「役人は不正をしない」との虚構をぶち壊す。「役人を辞めたら犯罪は追及されない」なーんてあほな考え方とそれを支える法律制度にメスを入れて行かねばならない。


朝日新聞:
社会保険庁は3日、1962年の発足以来、職員による年金保険料や給付などの横領が判明したケースが50件あり、横領金額は1億4197万円だったと発表した。市区町村職員の国民年金保険料の横領は49件、2億77万円。両者で99件、3億4274万円に達した。また、過去の未納保険料をさかのぼって支払える「特例納付」では、市区町村職員が社保庁の代わりに保険料を受け取っていた自治体が少なくとも80~90カ所あった。領収書を本人に渡していないケースなども見られた。

 同日開かれた総務省の「年金記録問題検証委員会」(座長・松尾邦弘前検事総長)に報告した。

 社保庁職員の横領は、保険料が22件で3365万円、年金給付が13件で8047万円、医療保険の高額療養費の払い戻しなどが15件で2784万円。保険料横領で最も高額だったのは、98年に処分した東京・蒲田社会保険事務所(当時)の年金専門官による1266万円の横領のケース。着服が発覚しないよう、オンライン上の年金記録のデータも改ざんしていた。(引用終わり)
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遠藤農相  3日に辞任

2007-09-03 07:27:24 | 政治
遠藤農水相、3日辞任 補助金不正で引責 政権へ大打撃(朝日新聞) - goo ニュース

昨日夜寝る前のニュースでは辞任か?でした。(寝るのが早いもので)今朝「みのさんの朝ズバッ!」を見ると、今日午前中にも辞表提出とありますから決定ですね。

遠藤農相は記憶に留まりました。組閣の指名が後の方であったのと「坊主頭」であったからです。普通「坊主頭」はその名の通り、お坊さんが浮かびますが、スポーツ選手、てきや・暴力団関係と連想されます。
故郷ではお坊さんでもと思いましたが、就任の挨拶で山形県の農協関連と判り、又
どこか北の訛りが残る語り口もそれで納得した次第。 なんだか引きたくない(やりたくない職?)みたいな口ぶりであったぞ。
そうお百姓さんも坊主で可笑しくない。パーマや七三に分けた髪形のお百姓も見ないよな。 あの頭にヤンマーとか文字の入った帽子は似合いそう。

遠藤農相は自分が組合長を勤める農協が国の補助金を不正受給した問題で進退を問われていたが、組合長辞任で防戦これ努めていた。
しかし公明党の幹部から「なんとも嘆かわしい」と辞任要求を突きつけられていたので早晩辞任とは爺にも思えた。

良く判りませんが、遠藤氏は農協の組合長で「国会議員」や「国務大臣」の兼職禁止の規定には抵触しなかったのですかね?

それは置いても、国内問題だけでも主要食品の自給率4割割れ、農業人口の高齢化と先細りと頭が痛いのに安倍内閣発足以来、約一年で松岡ー赤城ー遠藤と三代が「政治と金」の問題で更迭され職務に専念出来ていません。

就任から1週間で辞任。それはお約束であったから結構ですが、今度は本物を指名してください。 安倍総理 お願いします。

遠藤農相騒動の影で目立たないが、坂本外務政務官も会議費の二重計上で辞任するそうだ。全ては「政治資金規正法」とその関連がザル法だからである。
領収証のコピーをとって二重三重に(中には五重にコピーして)使いまわすのは自民党の「政治資金ごまかし法の定番」となっている。ばれると報告書を訂正して終わり。公金を使用に使ったのを訂正したら、手元には個人から返却された現金が出てこなければいけない。帳簿上現金があるだけで、実際には現金は影も形も無いのが実態でないのか?

泥棒が泥棒を捕まえる相談をしても、捕まるわけが無い。泥棒はお巡りさんが捕まえなければいけない。

民主党は革新的「政治資金規正法」を提案してもらいたい。訂正後、現金有り高は預金口座で確認できる様,規制してみてください。
自民党の若手参議院議員荻原氏は「現金で83000円は返した」と言明していましたよ。
一応それなら現金収支は合いますな。

追記:11時過ぎのTVニュースで遠藤大臣の辞任と若林氏の新農相就任を確認しました。

朝日新聞:
遠藤農林水産相は2日、自らが組合長を務める農業共済組合が国の補助金を不正に受給していた問題の責任をとって辞任する意向を固めた。3日午前に首相官邸を訪れて安倍首相に辞意を伝え、記者会見する。10日召集の臨時国会を前に遠藤氏の早期辞任を求める声が与党内で強まり、農水相の職にとどまれば国会審議への影響が大きいと判断した。内閣改造前の松岡利勝、赤城徳彦両氏に続く農水相の不祥事だけに、安倍政権には大きな打撃となり、首相の任命責任や政権運営能力を問う声が再び高まるのは必至だ。

 また、会議費を二重計上した坂本由紀子外務政務官も辞意を固め、3日に記者会見して表明する見通しだ。

 自民党の麻生太郎幹事長は2日昼、同党の大島理森国会対策委員長とともに都内で与謝野官房長官と協議。関係者によると、麻生氏は遠藤氏が農水相の職にとどまるのは難しいとの認識を示した。(引用終わり)

写真:遠藤農相
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ストーカー巡査長に 退職金 支給せず

2007-09-02 06:31:31 | 社会
巡査長に退職金支給せず 両親が受け取り辞退(共同通信) - goo ニュース

キャバレー勤めの娘さんに入り上げ、付きまとい、ついには射殺した上、自分も自殺した中年の独身警官による愚かしくも恐ろしい事件があった。

警視庁は規定でこの警官に対し:
「職務中の死亡に対し5割増の死亡退職金の支払いを決め、国民の顰蹙を買い、ついには石原都知事も納得行かないと発言する騒ぎ」となった。
馬鹿な理由は:被疑者が死亡で懲戒解雇できない。訴追しても本人死亡で起訴できない。
という事が理由の様だ。

ではどうするか?「退職金の受取人である両親に受け取り辞退の書面を貰い、それを根拠に支払いを停止した」そうだ。
恐らく知恵者がいて上の様な筋書きを作って処理したのであろう。
何だか良かった様な気もするが、今ひとつ釈然としない。

民主主義が成熟していればある法律が成立するには法の趣旨につき充分な議論と経過が記録されそれが文書化される(これが議定書である)法の解釈・適用に疑義が有ればそこに戻り可否が検討される。退職金の規定も、殉職ばかりでなく、これまでも灰色退職に付き問題が有ったはずである。 その度毎に抜け穴があれば塞ぎ、条文を追加したり但し書きを入れてより整った法にしなければいけない。或いは新しい解釈が実態として定着しても良い。

残念ながら明治維新以来140年近く、西洋の法制度を輸入したが物まねに過ぎない。法の多くは趣旨を決め、施行細則を政令や省令に定めるとのやり方をするから
実施に当たっては役人の「さじ加減ひとつ」で問題が左右される。

爺が子供の頃、遊園地に「お猿の電車」があった。お猿が運転手の格好をして足でコントローラーを握って電車を運転する。爺たちは客で後ろの車両に乗る。

実際に運転するのは柱の影でスイッチを入れる係員なのである。
今回の「退職金に関する条例」の処理方法はお猿の電車である。
乗客の国民と「退職金規定」という運転手の服を着たお猿とは関係なく、スイッチを入れている官僚の裁量であたかも定位置に電車が止まったに過ぎない。

石原都知事に見識があるなら、この条例の見直しを指摘するべきである。

放しは跳ぶが舛添厚労相が前九州厚生局長の「金品収受」に関する公務員倫理法の問題を取り扱っている。
これだって8月24日に退官したら何故30日に訴追できないのか。
要するに「倫理法」がザル法だからである。
爺なら公務員を辞しても30年間は、責任を問われるとしとけば済む事だと思っている。
役人が役人のために法律を作っている限り、自分達に不利な規定を作るはずが無い

お猿の電車の乗客である国民は、柱の影でスイッチを入れている係員の言動を監視しないと、舛添厚労相といえど、運転手の服を着たお猿に過ぎない。

役人は「不正を起さない」とか「決定に責任を取らない」とかいう戦前の天皇陛下の股肱であった頃の虚構から引きずり出し国民主権を取り戻さないといけない。
貰った車を返させるのも結構だが、「倫理法の抜け穴つぶし」でも提言されたらいかがであろうか?
厚生省に限らず各省の次官クラスから石や瓦礫が投げつけられるであろうが、発言だけでもしたら大したものである。 爺は褒めてあげる。


共同通信:
警視庁立川署の友野秀和巡査長(40)が、知人の佐藤陽子さん(32)を射殺後に自殺した事件で、警視庁は1日、友野巡査長の両親が退職金の受け取りを辞退する旨の書面を提出したことを受け、支給しない方針を決めた。友野巡査長は死亡時点で退職扱いとなり懲戒処分にできないため、両親に約1200万円が支給される見通しだった。警視庁には市民から退職金への疑問の声が寄せられていた。
(引用終わり)

コメント (2)
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