朝に昨日仕掛けた捕獲器を遠目に見ると扉が閉まっていましたので、何かが入っているのは確認できました。
しかしアライグマだと思い込んで近づいてみると捕獲器の片隅にうずくまっていたのは、何とタヌキの
幼獣でした。
正直に書くと、タヌキと気が付くのは時間がかかり、何としっぽに輪っかの縞がないのはアライグマでも
幼獣だからだととんでもない勘違いをしていました。(アライグマの幼獣の捕獲実績あり)
多分気が動転して、在来種のタヌキだということが受け入れられなかったのだと思います。
捕獲時の写真です。
今迄のようにアライグマであれハクビシンであれ「外来生物」であれば、捕獲した場所の市役所に連絡して
引き取りにきてもらい、その後の処分も市の方(県も関わる)でしてくれるのですが、「在来種」を
どうしたらいいかが分からなかったので、市に相談したところ何と一言「放してください」でした。
しかし、この場所で放してしまうとまたやって来て害を与えてしまうので、慣れている遠くの山に運んで
そこで開放することにしました。
畑から捕獲器ごとタヌキを運び出した時の写真です。
大きさは猫くらいの幼獣でしたが、手が近づくと噛みつこうとするのは、アライグマと変わりません。
猫でも小さい方です。家にいる猫よりはひと回り小さいです。
軽トラに積み込んで直ぐにでも山に向かいたいところでしたが、今日はその途中の直売所に少し出荷を
したかったので、出荷の準備の間の午後までデッキ下の日陰で待たせることにしました。
その時に与えた餌は、食パンとバナナそして魚肉ソーセージでしたが、食べたのは魚肉ソーセージでした。
目的地の山の中は自宅から20キロくらい離れていますが、毎年そこでタケノコを掘ったり、山土を
採取して持ち帰ったりしている慣れた道であり場所です。
ここで放しました。出て行ったのは、左の扉からです。
子タヌキは、捕獲器の蓋が開いても状況が良く分からない様子でしたが、ケージを少し傾けたりしたら、
すっと飛び出して行き、一目散に斜面を登って行きました。
そして、何故か斜面の途中の私の目線より高いところで止まって振り返り、私を見たのです。
その時間は2秒、いやたったの1秒だったでしょう。
その後子ダヌキは、すうっと藪の中に消えていきました。
帰宅後はぽっかりと心に穴が空いたようになり、腰痛も酷くなったので何もしたくなかったのですが、
畑を脅かすタヌキファミリーの存在がはっきりしたので、在来種であっても区切りが付くまでは「害獣」対策を
続けなければなりませんでした。
今日の捕獲器の設置状況です。
設置場所は昨日と同じですが、扉が閉まる仕掛けを微調整しました。
また、カラス対策もレジ袋を広げて吊るすなど新しい試みをしました。
収穫は目前なので、2日くらい防いでくれれば十分なのです。