PCオーディオに取り組んで3ヶ月が過ぎました。
人気のない?オーディオの記事ですが、進展があったので記します。
以前の記事で、リナックスOSの「CaMeO#5」を導入し、DACは完成基盤を買って使っていることを紹介しました。
これによって、聴きたいCDを探す手間が大幅に省かれ、使い勝手は抜群です。
ただ、音質の方はCDプレーヤに追い付いていませんでした。
音質が悪いというのではなく、音の出方が違うのです。
表現が上手くできないのですが、音が空間に浮遊するような感じの音を求めているのです。
一般的には、分離が足らないというのでしょうか?
この原因はDAC周りではないかという憶測で、共立電子の某氏に意見を聞きます。
某氏はオペアンプを8820に換え、電源はスイッチング電源ではなくアナログ電源にして良い結果を得ていることです。

オペアンプ8920
既にオペアンプは8820に換えていますが、8920も好評なのでこれを試すことにします。
2日ほどエージングの後で聴いてみると、オペアンプを換えるだけで驚くほど変わりました。
8920は迫力があって音が前に出てくる感じですが、音量を上げると耳にキツく感じます。
8820は大人しい感じがしますが、音のざらつき感が少ないので、こちらの方が好みのようです。
市販のDACはどれほどの実力があるのか、現行のDACと比べたくなりました。
大阪ハイエンドショーで、CSEコーナーで小さなDACなのに好みの音を出していました。
「Calyx Coffee」というDACですが、安価なのに良さそうな感じがしました。
早速、試してみることにしました。
残念ながら、リナックスでは使えないようです。
音は出ますが、音量レベルが低すぎるのです。
カメオコンピュータ社に相談してみるつもりです。
もしダメなら、Macでは正常に動くのでサブ・システムで使うことにします。
Jazz Audioさんは色んなところから改造・改善をされていて、彼のブログはとても参考になります。
記事を読み返すと、DACの電源の重要性をあげておられ、アナログ電源に換えて良い効果を上げているようです。
彼のような高額な機器ではありませんが、それでも改善の方向性を見つけ出す上での鍵となります。
あっしも電源が大事なことは分かっていて、部屋にはオーディオ専用に2回路を引いています。
1つは200Vで引き込み、トランスによって100Vに減圧して使っています。
もう1つは100Vで引き込んでいますが、ノイズを取るために大きなトランスを介しています。
今回、入力側ですがコンピュータなのであまり電源には影響されないだろうとの思い込みがありました。
アナログ電源を購入するか、電源を作りだすアンプを購入するか、はたまた自作するか迷うところです。
ピッタリの電源キットは発売されていないようなので、あっしの力で基盤から作るのは困難かもしれません。
取りあえず、PC部分の電源周りの配線などを見直すことにします。
今の配線は、何も考えずにただ繋いだだけです。
① 部屋のコンセントは使わず、オーディオ専用電源からオーディオ用のタップを使って繋ぎます。
② リナックスの音楽専用パソコン「カメオ」はACアダプターとなっていますが、アダプターまでの電源コードをオーディオ用に換えます。
③ DACの電源は、安物のACアダプターだったのを、国産のしっかりしたものに換えます。
④ コンセント差し込みの極性を、聴感上で良い方に換えます。
お金は掛らないけど、時間をかけて地道に探っていると音が激変しました。
Jazz Audioさんの「アナログよりもデジタルの方が電源の影響を受けやすい」という意味がやっと分かりました。
音のざらつき感やキツさはなく、しっとりした感じになりました。
その上、低域の量感が増え、音が空間に舞うように感じるようになりました。
電源部分をしっかりさせれば、まだまだ良くなる可能性がありそうです。
DACは今のものでも基本的なところでの不満がなくなったので、アナログ電源の導入を考えることにします。
今や我が家のオーディオシステムの中心となりつつある「CaMeO#5」ですが、その実力と価格の安さを再認識しました。
OSがリナックスであっても使用上で専門知識はいらないので、オーディオ機器として捉えれば良いでしょう。
興味のある方はご覧ください。
http://terra-united.co.jp/cameo.html
HPは更新が滞っていてようで、最新のものではなく「CaMeO#3」のままになっています。
現行品はキットではなく完成品となっており、必要なソフトもダウンロード済みで、使いやすくなっています。
CDの光学ドライブが内蔵され、CDを入れるだけで自動的にリッピングが始まります。

音楽をコントロールするPC画面(windows PC)
PCオーディオはやってみると意外と簡単で、システムを大きく変える宝箱かもしれません。
使われているノートパソコンなどにDACを繋いでみることから試されたら如何でしょうか?
やってみる価値は、大いにありますよ!