人生チャレンジ20000km~鉄道を中心とした公共交通を通じて社会を考える~

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DVD業界、規格統一どころでは…

2007-12-06 21:25:06 | IT・PC・インターネット
特選街2008年1月号を買ってきた。常にアンテナを高くしているつもりでも、変化のスピードが速くてついて行けなくなっているDVDレコーダーの現状を把握したいと思ったからだ。

が、記事を読んで失望してしまった。特選街の記事に対してではない。電気メーカーの姿勢に対してである(特選街の記事に関しては、逆によく切り込んでくれたと評価している)。
「特選街」の記事を要約すると…

・BDとHD DVDの競争は全く決着の見込みなし。
・既存のDVD-Rメディアにハイビジョン画質で記録できるAVC方式がせっかく開発されたのに、各社で規格が異なるため、同じBD陣営内部でもソニー製BD機で録画したMPEG-4記録メディアはパナソニック機で再生できることが多いが、その逆は不可。

消費者不在の規格競争がいつまで続くのかと模様眺めしていたが、最近はますます規格統一どころではなくなってきたようだ。BD陣営内部ですら互換性が取れないようでは、これからは一生同じメーカーのDVDを買い続けろとでもいうのか?

昨年春に、両陣営の間の規格統一協議が最終的な決裂を見てからは、両陣営とも規格統一への意欲を失い、各メーカーがそれぞれ独自規格を立てていかに早くユーザーを囲い込むかだけを考えて行動するという状態に至りつつあるようだ。消費者から見れば最悪の展開である。
これでは、DVDレコーダーを買い換えるたびに既存のメディア資産がゴミになるという恐れが現実になりかねない。

この事態に、いったい誰が、どうやって決着をつけるのだろうか。
私の拙い頭で考えるに、解決策は

1.次世代DVD全規格に対応するPCドライブを作って、家電ではなくPCレベルで解決(現行DVD方式におけるスーパーマルチドライブと同じ発想)
2.次世代DVDに移行せず、現行方式のDVDに留まる
3.日本人が長年育ててきた「テレビ番組を録画する」という文化を捨て、映像資産の利用を全てVOD(ビデオ・オン・デマンド)へ移行させる
4.外国勢(多分韓国勢あたりが有力)に解決してもらう

…くらいのことしか考えられない。
VOD方式の場合、ドラマ・映画・音楽番組のように多数の利用が見込めそうなコンテンツはこれでいいだろうが、ドキュメンタリーのように、良質なコンテンツながら需要が多く見込めないものは再利用ができないということになりかねない。そうなると、1か2ということになるが、これでDVD文化の明るい未来が開かれるかといえば、どっちに転んでも多分そうはならないだろう。
4は論外。自分たちがまいた種を他人に刈り取ってもらうようでは、今度こそ日本の家電メーカーは終わりだと思うし、韓国勢がこの事態を解決するようなことがあれば、家電業界の主導権が韓国に移ってしまうことになるからだ。

……なんかため息が出てきた。
VHS・ベータ戦争の時からこの国の家電業界は何も学んでないと言わざるを得ない。

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