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2月8日の佐渡付近の地震について

2012-02-10 21:30:02 | 気象・地震
平成24年2月8日21時01分頃の佐渡付近の地震について(気象庁報道発表)

すでに地震発生から日にちが経ってしまったので、簡単な解説に留めるが、M5.7(暫定値)という規模の割には揺れが強い印象がある。これは震源の浅さによるものだ。

発震機構(地震のメカニズム)は逆断層型。実は、この付近は北米プレートとユーラシアプレートの境界付近に位置していて地震の巣である。東日本大震災で海底の地殻の移動が50mに達したとの研究もあり、北米プレート全体が激しく揺さぶられた。東日本大震災後、再び北米プレートは太平洋プレートに押される形となっており、この地震は広い意味で3.11の関連地震に位置づけてよいかもしれない。

少し気になるのが、リンク先の気象庁プレス資料4ページにある過去の震央分布図である。2004年の新潟県中越地震から、少しずつ震央が西(沖合)、つまりプレート境界に近い方に移動している。東日本大震災の数年前にもこのような動きがあった。内陸部で大きな地震が続いた後、沿岸に震源が移動して3.11を招いた。

北米プレートとユーラシアプレートの境界付近では、1993年の北海道南西沖地震以来、大きな地震が起きていない。個人的には、そろそろ何かあってもおかしくないという感じも持っており、北日本の日本海側では注意が必要かもしれない。

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