安全問題研究会(旧・人生チャレンジ20000km)~鉄道を中心とした公共交通を通じて社会を考える~

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こんなにおかしい!ニッポンの鉄道政策
私たちは根室線をなくしてはならないと考えます
国は今こそ貨物列車迂回対策を!

リニア・鉄道館に入館してみる

2012-05-13 23:31:15 | 鉄道・公共交通/趣味の話題
12日から大阪に行く用事があったので、帰り道に名古屋で途中下車し、以前から行ってみたかったリニア・鉄道館を訪問してみた。午後3時半頃の入館だったが、充分楽しむことができた。

やはり圧巻だったのは車両展示だ。新幹線0系、100系、300系など東海道・山陽路の歴戦の戦士たちを初め、EF58、C57。電車では165系、381系など。気動車ではキハ181、キハ82など。客車ではスハ43などが展示されている。変わり種としては、鉄道院時代に一部で活躍したものの、主流になりきれないまま終わった蒸気動車ホジ6005や、「オイラン」と俗称され、ファンに親しまれたオヤ31(建築限界測定車)もあった。

(ファンの方は先刻ご承知と思うが、当ブログはファンでない方も閲覧しているので簡単に説明しておくと、蒸気動車とは旅客車両に蒸気動力がついているもの。建築限界測定車とは、建築限界(車両側への鉄道構造物等のはみ出し限界)を走行しながら測定する事業用車両のことで、原則として新線建設かこれに匹敵する大規模な線路付け替えの際にしか走行しない大変珍しい車両である。)

このうち、現役時代に乗れないまま終わったのが165系、オヤ31も現役での活躍は見ることなく終わってしまった。特に165系は、急行「東海」としてJR化以降も東海道線東京口で長く見られた車両だけに、今から思えば乗らないで終わってしまったのは大変惜しいと思う。

旧型客車スハ43は、子どもの頃、郷里の国鉄日豊本線で1日数本だけ運転されていた客車列車に使われており、10回くらい乗った思い出がある。朝と夕方、輸送力が求められる通勤・通学時間帯にED76牽引で走っており、出入口のドアが手動だった。駅でわざと走り出すのを待ってから飛び乗っていたのが懐かしい思い出だ。SLが牽引していた非電化線区と異なり、ED76牽引では加速がよく、危うく飛び乗り損ねそうになったこともある。当時は今と違っておおらかだったので、その程度のことで注意する国鉄職員はまずいなかった。1970年代後半、客車列車が自動ドアの50系に変わってからは、飛び乗りはできなくなってしまった。

この他、リニア・鉄道館には鉄道の歴史を展示したパネルや鉄道シミュレーターのコーナーがある。シミュレーターは私の入館がすでに遅い時間だったため抽選が終わっていたが、早い時間帯であれば抽選を行い、決まった時間に当選者を掲示、当選者だけが利用できる。順番待ちで無断な時間を潰さずに済み、たとえ外れても抽選待ちの間に他の展示を見られるので楽しむことができる。いかにもJR東海が考えそうな合理的なシステムだ。

舌を巻いたのは、名古屋の1日を体験できる巨大ジオラマコーナーだ。朝から晩まで、名古屋駅を中心とした東海地方の鉄道がどのような動きをしているかを20分コースで体験できる。夜の場面ではブースの照明を暗くし、深夜時間帯になると上下の「サンライズ」がすれ違ったり、保線車両が新幹線の保線に動き出したりするなど実に細かい演出でぜひ一見の価値がある。

これが何度も繰り返し訪れる価値があるかどうかは各自の判断によると思うが、少なくとも1度は行ってみて損はない。

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