安全問題研究会(旧・人生チャレンジ20000km)~鉄道を中心とした公共交通を通じて社会を考える~

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国は今こそ貨物列車迂回対策を!

今日の朝日新聞社説 市民の闘いの息吹が伝わる

2014-07-03 22:48:03 | その他(国内)
7・1官邸前―主権者が動き始める(朝日新聞社説)

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 「戦争反対 生きたい」。黒いペンで手書きした段ボールを持った男子高校生。「憲法壊すな」。体をくの字に折って、おなかから声を出す女子中学生のグループ。プラカードを掲げる若い女性の爪は、ネオンピンクに白の水玉。赤い鉢巻き、組織旗を持った集団の脇で、父親に抱っこされた幼児はぐったりとして。年配の参加者は、もはや立錐(りっすい)の余地もない前方を避け、下流の壁沿いに静かに腰を下ろす。作業着、ネクタイ、金髪、白髪、リュックサック、高級ブランドバッグ。地下鉄の出入り口からどんどん人が吐き出されてくる。

 安倍内閣が集団的自衛権の行使を容認する閣議決定をした当日と前夜。首相官邸前で「超緊急抗議」が行われ、それぞれ約1万人(主催者)が集まった。

 若い世代が目立つ。「国民なめんな」「戦争させんな」を速いリズムにのせてコールし、年長者を引っ張っているのは大学生のグループ。デモに参加するのは初めて、ツイッターで知った、一人で来た、都外から来たという人も少なくない。主催者側によると「官邸前にはどうやって行けばいいのか」と多くの問い合わせがあったという。

 「NO」と言わなければ「YES」に加担したことになる。戦場に行かされるのがこわい。「頭数」になるぐらいしか、今できることはないから――。多様な思いを胸に集まった人たちが、官邸に向けて声をあげた。

 一方、官邸の主の記者会見は、棒読みのように始まった。「いかなる事態にあっても国民の命と平和な暮らしは守り抜いていく」。左横には、5月の会見でも用いられた、赤ちゃんを抱いた母親と不安そうな表情の子どもの絵。「非現実的だ」「情緒的に過ぎる」と強い批判を浴びたことを首相や周辺が知らないはずがない。それを再び使ったのは、批判に耳を傾けるつもりはないという意思表明だろう。説明も説得も放棄し、「思えません」「誤解があります」「あり得ない」と、気だるい感じで繰り返した。

 「首相の言動がどんどん火に油を注いでいる状態です」。抗議の主催者のひとりは言う。2日間で最も多く叫ばれたコールのひとつは、「安倍は辞めろ」だ。官邸前で、これだけの規模で、公然と首相退陣を求める声があがるのは極めて異例のことだろう。

 なるほど。安倍首相はこの国の民主主義を踏みつけにした。しかし、踏まれたら痛いということを主権者は知った。足をどけろと声をあげ始めている。
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当ブログが一般紙の記事を全文引用したのは3.11以降では初めてだろう。安倍政権成立以降、特定秘密保護法の強行採決に続くこの戦後最悪の暴挙の中で、永い眠りについていた既存のメディアは覚醒しつつある。それを象徴するのがこの社説だ。

一般紙の社説が、これほどまでに生き生きとした、臨場感あふれる表現で、市民の現場での闘いを伝えるのは極めて珍しい。闘いに立ち上がった市民たちの行動とその現場が目に浮かぶようだ。

「作業着、ネクタイ、金髪、白髪、リュックサック、高級ブランドバッグ。地下鉄の出入り口からどんどん人が吐き出されてくる」の部分は、あらゆる階層、老若男女が闘いに結集する様子を描いている。

「戦争のできる普通の国」目指して突き進む安倍政権を前に、東京は今、毎日のように集会・デモの嵐だ。政府が国民の声に全く耳を傾けず、国会内では野党が非力でいてもいなくても大差ないという状況では、主権者自らが直接、民主主義の担い手として登場する他はない。6月17日の首相官邸前行動では、ついに「ファシストに死を」というプラカードまで登場した(参考記事:田中龍作ジャーナル)。

「俺様がやるといったらやるんだ」しか頭にないファシスト安倍が、民主主義も、憲法も、人権も、すべてを踏みにじり暴虐の限りを尽くしている。そう国民が感じているからこそ、閣議決定前日に1万人、当日にも1万人。延べ2万人もの人が結集したのだ。

2014年7月1日を、「歴史の変わった1日」と評する声は、メディアにも運動現場にも数多い。確かに、歴史の変わった1日だろう――政治的に自覚し、首相官邸前に結集した市民が安倍晋三の屍を踏み越え、新たな社会に向かって進撃する決意を固めた日として。

当ブログは安倍晋三を絶対に許さない。必ず打倒・粉砕し、その政治生命を絶つまで闘い続けることをここに宣言する。

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