紫電改の続きです。前回はこちらです。
さあ、いよいよメインイベント(笑)、スプレー技法の作業を行います。
▼スプレーを吹く前に基本色で使うクレオスラッカーのC383が、今回使う溶剤タミヤラッカーのリターダー入りとの相性がどうか確認しておきました。
タミヤアクリルにクレオスのラッカー溶剤を使う事は何度も行ってきましたが、クレオスのラッカー塗料にタミヤのラッカー溶剤を使ったことは記憶にないので試した次第です。
リターダー入りの溶剤を使うのは、スプレー液の上に吹いた塗料を落としやすくするために乾燥時間を長くとりたいためです。
通常、スプレー液の上に吹く塗料はアクリルを使うことが多いですが、今回はそれほど激しく塗料を剥がす必要がなくむしろ控えめにしたいのでラッカー塗料を使うことにしました。
ランナーに試し吹きをしてみましたが、塗料と溶剤が分離することなく問題なく吹けました。
ちなみにAFVで東部戦線の冬季迷彩のホワイトを激しく落としたい時は、アクリル塗料にアクリル溶剤を使います。
▼今回のスプレー技法は紫電の時と同じ、簡単に手に入るヘアスプレーを使用。
自分はケープの「スーパーハード」がお気に入りですw
ばあ〜と機体に吹いています😄
スプレーを吹いてから、約15分後に基本色をエアブラシします。
15分後というのは、AMOのチッピングフルードの使い方youtubeで説明されていました。
▼機体色はクレオスラッカーC-383をタミヤリターダー入りラッカー溶剤を使ってエアブラシします。
基本色を吹いたあと、ハイライトとしてクレオスラッカーC-183をC-383に少し混ぜておもにパネルの中央に吹いていきました。
写真はハイライトを吹き終えた状態。すいません、基本色を塗り終えた写真は撮り忘れました😅
▼ハゲチョロの作業をします。
まずはハゲチョロを「チョロ」ではなく大きく剥がしたい作業から始めます。
クレオスのドライブラシ用の筆 (HARD) に水をたっぷり含ませて塗装面を強めに擦っていきます。
ハイライト色を塗り重ねたせいで、塗膜がやや厚めになっているのでずいぶんと擦り続けました。
一時は「やばい、落ちない😱」と思ったほどです。
▼とりあえず大きく剥がす部分の作業が終わりました😄
▲▼不自然に剥げてしまったところ、細かく剥がしたいところはこの後の作業で追加・修正していきます。
▼歯科用スパチュラを使って、剥がしたい部分をこすってハゲチョロを付けていきます。
▼排気管そばのパネルに細かい「はがれ」を付けてみました。
同じようにして、機体のあちらこちらにハゲチョロをしていきたいと思います。
今回はここまでです。次回はクリアコートをかけてデカール貼りに進みたいと思います。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。
これは素晴らしい教育資料?だと思います。
丁寧な使用道具・塗料の説明と、適切な写真は、
スプレー技法もチッピングも、それ美味しいですかぁ~なワタシでも十分理解出来ました(^^;
何か自分でも簡単に出来そう、なんて錯覚しそうです(笑)
>クレオスのラッカー塗料にタミヤのラッカー溶剤を使ったことは記憶にないので試した次第です<
ここだけは以前使った事が有ります。
2~3年ぐらい前のコロナ騒動で塗料不足になった時、クレオスのラッカーが入手出来ず、
仕方なしにタミヤのラッカーで代用した時期が有りました、確かに問題なかったですね。
ラッカーでリターダー溶剤が出ていたとは知りませんでした。
使用用途によって使い分けが必要かもしれませんね、ワタシだったらフィギュアの顔(眼)塗りかな?。
大いに勉強になりました。
ハイライト塗装も効果抜群です。
やはり本当に剥げているので、凄くリアルです。
私も一度チャレンジしてみようと思います。
先ずは要らないプラ板で練習してみます。
スプレーのあとの塗料はラッカーを使ったので自分への備忘録もかねて詳細を書いておきました。
ブログの利点は、記録しておけば過去にどうやったかを確認できるということでしょうか。
コツは上塗り塗料の塗膜の加減と剥がす時の力加減の気がします。
ぜひ、お試しくださいませ。
>これは素晴らしい教育資料?だと思います。<
ありがとうございます。
自分でも後でどうやったかを確認した時にわかるよう記事を書いています。
年のせいか自分で行った作業を忘れてしまうことがあるので、そう言う時にブログは便利です😄
>何か自分でも簡単に出来そう、なんて錯覚しそうです(笑)<
出来ます! 機会があれば是非お試しくださいませ。
リターダー入りは、確かに細かくて小さい部分の塗装に向いていると思います。
フィギュアの顔塗装の時、アクリルですがリターダーを混ぜて塗装したこともありました。
日本機は塗料の質があまり良くなくて、塗装がはげるそうです。
モデルアートの記事にそう書いてあった記憶があります。
AFVのチッピングは描くという作業ですが、飛行機のハゲチョロは塗料をはがすという全く逆の作業ですが、なかなか面白くて病みつきになりそうです。
1/48ならもっと細かくできると思います。
私は1/72しか作ったことがありませんので、是非1/48の21型零戦の制作を楽しんでみてください。48のキットの在庫はあるので、私もいつかは作りたいと思います。