気軽に茶道をしてます。

日々のお稽古とともに、できるだけ手作りのお菓子で
お茶を楽しんでいる様子や、四季折々の変化もお伝えします。

皐月の初自宅稽古は親子揃って

2018-05-06 20:45:45 | お稽古
黄金週間も今日まで、良いお天気でしたが昼から下り坂に。
5/5
三男坊は昼までには帰ったよう・・・というのも、
皐月初めての自宅稽古日、炉から風炉に代り準備は・・・
5/1 
5/1に済んでおり、今朝は三月から始めた方一人で
略盆だけとのんびり準備に、
花は、黒蠟梅と咲きだしたばかりの梅花空木で
  
突然の電話が”お稽古に伺いたいのですが、11時頃に実家の母
も連れていってもよろしいでしょうか”と、二つ返事でOKに、
鉄瓶を用意しているので千歳盆か茶箱のお稽古にしましょう。
嬉しいことです。

十時からの略盆点前を二回目が終わる頃、娘に手を取られてお出で
になり、お席に座られた姿は、私の祖母によく似ており、懐かしい
気持ちを重ねながら、お菓子を出したところ、
美味しいですとおっしゃり、良かったと喜んだのですが、・・・
半分残され、沢山食べれないのかなーと、
その後、実の娘の点てたお抹茶も美味しそうにいただかれ
美味しいですとおっしゃりながらお薄も半分残されて・・・
不思議に思っておりましたが、その娘さんが菓子を頂こうとすると
半分のお菓子を差し出され’これを食べていいよ”と発しられて、
やっと納得が、娘の為に残されていたのでした。
飛び入り参加を気にしておられたのでしょう。
それは、お母さんの分ですよと娘さんに言われ、残さず食べ、
お薄もきれいに吸いきっていただけました。

いつまでたっても子は子で、それが親心なのでしょう。
ふとしたことから人の『心』についても思いをいたしました。

昨日の薬師寺、第37回「玄奘三蔵会大祭」の白鳳伽藍西回廊に
設けられた野点席でのご奉仕で頂いた中の小さな紙に、

』、薬師寺管主 村上太胤さんの筆で
下記のように記されておりました。
【私達が現在お唱えしている”般若心経”は玄奘三蔵によって
 翻訳されたものです。その般若心経の心を高田好胤管長が
 「かたよらないこころ こだわらないこころ
  とらわれないこころ ひろくひろく もっとひろく
」と
 お説きになりました。
 私たちはどうしても物事に執着し、自分の都合に良いように
 振る舞ってしまいます。自分のことは一度置いておき、
 広い心で廻りの方のことを想っていけるように修して
 いければよいのではないでしょうか。】と
説明されています。

*『心 いかに生きたらいいか』高田好胤、徳間書店刊1969年
 和上は戦後、薬師寺の伽藍復興のために全国をめぐり、
 お写経勧進により100万巻のお写経を集められております。
広ーい心、みんながそうであるように・・・。