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気軽に茶道をしてます。

日々のお稽古とともに、できるだけ手作りのお菓子で
お茶を楽しんでいる様子や、四季折々の変化もお伝えします。

木通・通草(アケビ)を玄関に

2017-10-11 16:56:53 | しつらえ
TV画面で大阪にぼっとした赤い太陽が昇り、原因は
気象予報士によるとPM2.5、中国大陸からではなく、
風がなく滞留した日本産のPM2.5、冬が近づけば
大陸の偏西風に乗りまたやってくるのでしょうか?
奈良でもぼっと赤い太陽が台所に射し込んできました。

三時頃のTVでは北海道の空を舞う「雪虫」の話題が、
一足早く雪の季節の到来を知らせる妖精、いえ地元では
邪魔者扱いですが、季節の風物詩ですね。
暑い奈良の最高気温は29.1℃で空を舞うのは陸上自衛隊
CH-47JAチヌーク・ヘリコプターでした。

関東以西では戻った季節が、明日から急に寒く?なり、
冷たい雨も・・・。
自宅稽古の予定も・・・稽古場の片隅に中置も寂しそう
火の目をみるのは、来週の月曜日に。

日の目を見なかったもう一つは『アケビ(木通・通草)
富山のある家庭菜園でたくさん成り、割れたものも含め
大きなアケビを10個頂いて持って帰ってきました。
一夜さに 棚で口あく 木通かな
            小林 一茶
「木通・通草」は、つるの芯に細い穴が通っているためで、
この「アケビ」の由来は、
ぱっくりと口をあけた様から「開け実」から「あけび」
それとも果実の色に由来する「朱実」
さらにダジャレで人の「あくび」に似ていることから
どれを選ばれますか?
相方はアクビでしょうか?、頂いた当夜の宴会
飲み過ぎて口を開けてダウンでしたものね。

このアケビは残念にも、まだ冷蔵庫で眠っています。
相方は田舎育ち、割れたアケビは直ぐ食べないとだめで
中の白い実も乾いていたのを見逃しません。
普通、皮の色は薄紫色なのに白く不思議でしたので、
検索すると
”品種改良された「大実白実アケビ」だそうで、
 あまり美味しくないらしい”
食べなくても、良かったかもしれませんね。でも
もったいないので、「かぼちゃ」と一緒に玄関に・・・
 
昨日見ると二日にしてカビが、暑いせいですね。
昨日、活けたススキも、もう枯れだして・・・

変な気候も明日までに、季節の針が進みますね。
早く「中置」も火の目を見れますように。

吹上菊を手に

2017-10-10 11:28:35 | 季節の花々
今日は昼からボランティアの講座、先月と
9/12
今日とで十日後の文化祭に向けた立礼のお稽古になります。
庭の小菊、秋明菊はまだ蕾、盛りと咲いてしまった
吹上菊」、旧暦の重陽の節句は28日と遅く
もたないでしょうね。主菓子で我慢しましょうか?
『秋風の吹上に立てる白菊は花かあらぬか浪の寄するか』
            古今和歌集』 巻5-0272 秋下

水引、杜鵑草、紫式部(コムラサキ)と空き地からススキを
半分は、今週の稽古はないのですが、自宅の床に
 
残り半分は手にして出かけることに。
その前に、お寺さんの月参りがあり、時間通りに御出に。


薬師寺・天武忌の奉仕で食堂の拝観を

2017-10-09 15:15:10 | 神社・仏閣
なぜなのでしょうか、今年の『薬師寺天武忌』も暑い日に。
朝の9時前に集合して西回廊にて呈茶席の準備に、
 
呈茶席には、薬師寺管主 村上太胤さんの手で短冊に歌が。
天の原 ふりさけ見れば 春日なる
       三笠の山に 出でし月かも

          安倍仲麿(7番)古今和歌集406

先日平城宮跡で思った歌と・・・

東回廊から薬師寺講堂を眺めるも椅子がなく、がらーんと
今年は劇がないのだそうです。


講堂の後ろ北側に今年5月に落慶なった『食堂(じきどう)』
今年の万燈会ではこの食堂前に献燈がお供えされるようで、
荘厳な雰囲気で白鳳伽藍全体が包まれたことでしょう。
 
実は食堂の屋根瓦一枚、寄進させていただいており、
5月にもお招きがあつたのですが、行けなくこの機会になり
自由時間に拝観をさせていただけました。
創建時の食堂は730年頃で973年位消失し、1002年に再建も
年代不明にて消失して以来の再建になり、僧侶が斎食をする
ための建物で僧侶約300人が一堂に会する規模であった。
外観は奈良時代の凝らした作り、内部は現代技術により広い
空間が確保され、多目的に利用されるそうで、食堂内には
食堂配置図 
田渕俊夫画伯より奉納されたご本尊「阿弥陀三尊浄土図」を

中心に約50mにわたる壁画「仏教伝来の道と薬師寺」で
中国から日本、明日香から平城京薬師寺までを、
①旅立ち、②遣唐使船、③大和へ、④瀬戸内
旅立ち
⑤帰帆、⑥御津の浜松、⑦大和川、⑧飛鳥川
帰帆
⑨うねび、⑩みみなし、⑪天のかぐやま、⑫飛鳥寺院幻想
うねび
⑬藤原京、⑭平城京
平城京

①の旅立ち、左側の長安大雁塔で、玄奘三蔵伽藍内の
中国とインドを結ぶ玄奘三蔵取経の旅が描かれた
平山郁夫画伯筆の『大唐西域壁画』と結ばれていました。

今年も暑く疲れからか、見たかった夕方からの万燈会、
残念ですが、片付けを終えると、早々に家路にと。

丸久小山園で市川銕琅を知る

2017-10-08 17:25:21 | 散策
今日は寒露なのですが、最低気温は17.2℃と暖かな朝、
元に戻ったような暖かな空気、ゆっくりとしておれず、
10月8日の薬師寺・天武忌での呈茶のご奉仕でした。
10時から3時まで西回廊の野点席にてたちづめ
昨年ほどではありませんでしたが、疲れましたので、
今日は「市川銕琅」さんを知ったお話になります。

帰郷の折、宇治 丸久小山園本店へ伺いました。
駐車場に着きドアを開けた途端に、お茶の香りが鼻に、
ススキ、縞葦、水引に紺菊が活けられ、硝子戸の中の
和室を拝見するのも楽しみの一つになります。

店の中から撮らせていただきました。
お軸は「松老雲間」大徳寺管長 領雲室老大師とのこと
探すのですが・・・
臨済録「松老雲閑曠然自適」の「閑」を「間」と換えられ?
松老いて雲閑(くもしず) かなり、茶掛けの禅語辞典では
”松の老木が穏やかに佇み、雲が静かに浮かんでいる”と
花はシュウメイギク、鉄瓶からの湯気を通して見えます。
  
お店の待合いにも、茶曼荼羅以外に
琅「清風明月」妙心寺元管長 西片憺雪老大師
 

「秋風」蟻が十 市川銕琅(いちかわ てつろう)
1901年(明治34)東京調布市生まれ-1987年(昭和62)87歳。
1918年(大正7)奈良の加納銕哉に弟子入り。
鉄筆・木彫の名工、東大寺長老清水公照師に
「天下の至宝」といわしめた。 
 
売店で注文すれば、缶に抹茶を詰められるのを待つ間に
お茶を頂くのが、二つ目の楽しみになります。
この日は、今が旬の「壺切茶」、この煎茶を頂き、
程よい甘さが口中に。
  

この度はいつになるのでしょうか。アリガトウ 

帰郷にて

2017-10-07 22:01:50 | 旅行
今年も富山へ秋の恵み、富山米の新米をいただきに伺う
北陸自動車道、砺波を前に北アルプスが久しぶりに顔を
毛勝から剣、立山、薬師そして黒部五郎まで一望に、
PA流杉より
道を行くと違った表情で、若かりし時の縦走を・・・
そして、日帰りの温泉に入って、アルプスに上った月

仲秋の名月を眺めながら、三姉妹揃っての宴会に・・・
そして又も酔いつぶれた相方を連れて、実家へと大変
次の日の朝の富山の最低気温は、12.9℃寒かったこと
雨が降り始め、家の片づけも嫌になりますが・・・
そして雨も上がった土曜日の朝、昨日に比べれば暖かく
昨晩から漁にでた蟹船が戻ったとの連絡があり、
ゆで上げられた「ベニズワイガニ」が10パイ届きました。
 
急いで帰らなければなりませんが、久しぶりの実家
晴れたので、掃除もしなければと。
お昼前には出ることが出来ましたが、昼ごはんは富山の
スーパーで、480円のお寿司とお土産の刺身、昆布締め

米6袋(180㎏)と深層水20Lを積み、帰り道を急ぎます。
でも車の中で食べるのもなんですので、止まってくれたのは
北陸自動車道PA不動寺でした。本当に久しぶりのPA、
きれいに変わり、目にしたのは、芭蕉の句碑。
つかもうごけ我泣く声は秋の風
 
句意は、説明板によると芭蕉46歳
”あなたの死に対する私の深い哀悼の心を感じて墓も
 動いてくれ、私は悲しさに耐えきれず大声をあげて
 泣いているが、その泣き声は、秋風とともにあなたの
 墓を吹きめぐって行くことだ。”と 
この句は元禄二年(1689年)の春、弟子の曾良を伴って、
「奥の細道」で有名な奥州、北陸の旅に出、その帰路旧暦
七月半ば金沢にて当地の俳人・小杉一笑の追悼会に出席し、
その死を悼み詠んだと伝えられております。
一笑ゆかりの寺・願念寺は金沢市南部にあり、この句碑が
立てられております。またその境内には、一笑の辞世の
句碑である一笑塚と埋葬されていると思われる墓も。
はじめて知り、願念寺へも伺いたいものですね。

その他に、芭蕉は、旅の途中で詠んだ有名な句
『あかあかと 日は難面も あきの風』 
句意として、
 ”赤々とした夕日は無常にも沈もうとしており、
  そこには秋風が心細く吹き始めてきたことよ”と
富山湾の夕日です。


また芭蕉の有名な秋を詠んだ句として
『秋涼し手毎にむけや瓜茄子』

この小茄子を深層水で漬けると、本当に美味しいのです。

やっと、孫と一緒に蟹を頂きました。御馳走様でした。

秋がやって来たかと思うと、明日からまた暑くなると・・・

第一次大極殿の高御座で

2017-10-06 19:08:11 | 散策
突然?の衆議院解散で政権選択選挙になりましたね。
大義が?とか問われておりますが、似たり寄ったり
主権は国民、有権者の選別はどうなんでしょうか?
   
先日伺った第一次大極殿、法隆寺金堂や薬師寺東塔
などを参考にされて再建されており、大極殿とは
古代の宮都における中心施設で、元日朝賀や天皇の
即位など、国家儀式の際に天皇が出御されるところで、
  
この中にある『高御座(たかみくら)』を
 
見ていて、奈良時代天皇さんが、ここに座られ
どういうお気持ちをもたれたのでしょう。
南面されて座られると、朱雀門が目に


なお京都御所に現存する『高御座』、大正時代の作

平成の時代が来年?にも終わるそうで、またヘリコプターで
東京まで送られるのでしょうか?
それとも京都で・・・
第一次大極殿内の小壁の干支絵
年月がたち彩色が薄れてきております。
来年の干支『犬』も


外に出ると、風鐸が風で少し揺られておりました。
激動の時代となるか、落ち着くのか・・・・

昔の「今日の料理」が出てきて

2017-10-05 07:45:00 | 日記
きれい仲秋の名月、月見団子もつくれず、ススキだけに。
9/4.PM7奈良
ぼっと、かたずけの手を休めていると、ふと古い雑誌に
目が留まりました。

昭和55年11月号のNHK「今日の料理」です。
なぜ取り置いておいたのでしょうか、
優しい懐石料理の特集号です。
ページをめくると、辻嘉一さんの「旬を盛る」に
奈良でお茶を習いだした頃でしょうか、
何時の日にか、こんな懐石を・・・
とお思いずっと置いておいたのかしら

子育てを始めた頃が、懐かしいですね。

そしてもう一頁、富山の「ほんこんさま料理」にも

奈良に嫁いだとはいえ故郷の味が、
浄土真宗では、秋は「報恩講」で「ほんこさま」と言い、
母が、親戚もおいでになり会食をしておりました。
私も母も若かった、懐かしい思い出になります。

懐かしいと言えば、こんなお方の若かりし頃のページが、
平野レミさんです。


古いものでも、こうしてみていると、
温故知新」ふるきをたずねてあたらしきをしる
得るものは多いようですが、置いておくのにも限度が
どうしましょうか?ゴミ屋敷にならないよう
「断捨離」も必要ですからね。
記憶に残しましたよ、ありがとう!

平城京跡で思うこと

2017-10-04 15:40:05 | 日記
今日は陰暦8月15日・中秋の名月(月齢13.9)で、
天気予報では名月は見られそう。
でも明日の十六夜、明後日の満月は望み薄に。

昨晩の月(月齢12.9)を見ていると、調子に乗ったのか
宅配された四万十産の栗で、栗きんとんを作りはじめており、
蒸すと何とも言えない甘い栗の香が鼻腔に・・・
これは良い栗・・・、出来上がりも想像通りで、相方にもと
声を掛けますが”もう歯を磨いたから”とそっけない返事、
お酒には目がないくせに。
自宅稽古は連休もあり皆様お忙しいのか、お休みが続きます。
フリージングをして後日お出しすることにしましょう。

先日伺った平城京跡は秋の草花に彩られており、
どこへ行っても無料で観ることが出来ます。
 朱雀門

 第一次大極殿
こんな広大な草木を刈るだけでも大変なのに、
此処の整備はどこが管理されているのでしょう?
この復原された「第一次大極殿」はじめ、「遺構展示館」、
「東院庭園」や「朱雀門」を管轄しているのは、
「文化庁文化財部記念物課」になるそうで、
中にはボランティアガイドと警備員の方がおられます。
 

ところが、西側に新しい建物
「第一次大極殿院復原事業情報館」と、文化庁かと思えば
国土交通省‣近畿整備局国営飛鳥歴史公園事務所‣平城分室が
運営とのことです。
 
古代の工法や技術、材料について体験的に学習することで、
復元事業に理解を深める施設になっていると。

更に西側には古くからある「平城京跡資料館」が建っており
 
こちらは独立行政法人‣国立文化財機構「奈良文化財研究所」
で隣には奈良文化財研究所(プレハブ)があり、その西に
道を隔て、只今移転建設中になります。
HP上では、すべての施設に関しては、奈良文化財研究所
閲覧することが出来るのに・・・・

平城京跡の整備に関しては国土交通省が関与されて進捗度が
増したそうですが、縦割り行政の弊害なのでしょうか?
あちこちと建てては潰しの繰り返し、一元的に閲覧できる
施設がほしいです。
  
観光に置いても、奈良県と奈良市で分かれており、
一元的なHPを作って頂きたいものですね。
 
でも今日の名月を平城京跡から観ると、東の若草山の上、
いえ、春日奥山を背にした御蓋山に昇る名月が・・・
天の原 ふりさけ見れば 春日なる
     三笠の山に 出(い)でし月かも

           安倍仲麿(7番)『古今集』
この歌をきっと思い出しますね。
名月はどこから見ても、午後10時過ぎからは、真上に・・・

主菓子は「栗きんとん」で

2017-10-03 15:11:01 | 主菓子とお干菓子
今朝は厚い雲間から時おり細雨もと、天候の回復は
遅く、やっとお昼には雲間からは日差しも出てきました。
 
今朝は生活クラブの宅配で、頼んでおいた栗、
四万十産の栗が入っており、これはどうしましょう?
 

栗のつや落ちしばかりの光なる
           室生犀星

実は先月からお店に並び始めた栗、最盛期を迎えた先月末
栗ご飯をと、水は3割増しで塩を入れないレシピで炊くと、
栗の自然の甘味だけで少し物足りません。
やはり塩は良い仕事をしているのですね。

続いて今年も「栗きんとん」をつくろうと蒸しあげると
手間ひまを掛けて煮上げし栗の艶
             山田弘子
中身を取り出しますが、これが大変な作業に、

少し粒を残しながら砂糖を加えて炊き上げ、
本来は茶巾で絞るのですが、私はラップで絞り、
栗形にしております。
京都ではこのようなものを「栗茶巾」、岐阜県の美濃東部
中津川付近では「栗金飩」といわれます。
 
有名な中津川の川上屋さんの栗きんとん
同様なレシピ?なのですが・・・

このように自宅稽古で二回、お出ししましたが、
どちらも”美味しかった”と言っていただけており、
図に乗りもう一回、今日届いた栗で作ってみましょうか?

神無月は茶箱「月点前」から

2017-10-02 16:14:27 | お稽古
昨晩は雲の切れ間から月が顔を覗かせてくれましたが、
今朝は予報より早めの雨が降りだしたせいなのか?

お昼過ぎにと遅れて自宅稽古が始まりました。
床の軸は紅葉の画賛『満山川』
茄子香合に花は水引、吾亦紅に杜鵑草

茶箱が大好きな方で、季節のお稽古で茶箱も入ります。
9月、10月は、十一代玄々斎が秋によせて創案された「月点前」を。
茶筅を器据(きずえ)の上に立てるためのU字形の金具
「ウグイス」が独特な趣を醸し、香合も茶箱に仕組まれ
香が炊かれるなど、茶箱点前の中で最も美しい点前とも。

托卵関係にあるホトトギスとウグイスが
偶然にも、秋の稽古場に揃っていますね。
拝見になります。

手順が多いので、古帛紗の扱いなどで躓きが・・・
来月も是非「月」のお稽古をとの事でした。
来月もまだまだお月様はきれいですからね。
私もお稽古しておきますね。