気軽に茶道をしてます。

日々のお稽古とともに、できるだけ手作りのお菓子で
お茶を楽しんでいる様子や、四季折々の変化もお伝えします。

ママツバメ?平点前までをおさらい

2018-05-21 13:45:11 | お稽古
今朝の散歩、東の空は雲が多いようですが、上空は青空に、

そして清々しい風が運ぶ甘ーい香り、生け垣のプリペット、
 
その反対側のある玄関の上の巣、一番子の子ツバメが三羽?
人が前を通るだけで口を開けています。
狙われないように両側に黄色の糸とCDが・・・、
優しさ溢れるお宅での子育て、一番子は後十日程で巣立ち、
そして二番子の産卵、子育てと二回繰り返されるのですね。

燕の子口が並んでをりにけり
          稲畑廣太郎

今日の自宅稽古、朝は育ち盛りの子を持つワーキングママ二人
休暇を取り一年ぶりに”早く来れれば着物を着てのお稽古
  
そのつもりが、やはり・・・

稽古場でお願い事はおさらい!、お茶のボランティアをされる
そうで、茶室のある小学校にて一年生から始め六年生の卒業
までに平点前まで出来るようにしてほしいとのこと。

袱紗さばき、茶巾のたたみ方そして運びなどを念入りに、
自信はつきましたでしょうか。

昼からお仕事、それとも二人で?、雛たちの元へひとっ跳び、
親ツバメのように飛び回ってください。

昼からは立礼にてお稽古になり、準備をしなくては。

うちわまきの唐招提寺宝扇を掛けて

2018-05-20 17:50:01 | しつらえ
五月(ごがつ)晴れの清々しい朝、庭に出て咲いている花々、
カラー、アルストロメリア、萩、長生蘭、ムラサキツユクサ
大山蓮華、黒蠟梅、ドクダミ、雪ノ下、ヤマアジサイ2種から
選んだのは・・・
玄関の母の日の花が弱り、土の鉢には光をあてに外へと、
もう一鉢、弱った花を除きアルストロメリアを庭からと交換し、
新たに山紫陽花等を追加しました。
⇒⇒ 

床の花は、朝咲きだした三輪目の大山蓮華と
袋を開いた初めてのホタルブクロ、あっという間に大きく開き、
お稽古場に香りに包まれました。本当は蕾が良いのですが・・・
 
 ⇓   ⇓   ⇓  
 

軸の代わりは、昨日奈良『唐招提寺』の「うちわまき」の行事、
国宝の「鼓楼」に僧侶があがり、鐘の音を合図に1500本の
『唐招提寺宝扇』うち500本が撒かれ、残りは安全のため
整理券が配られ、お坊様から手渡しに。
NHKより
そのうちの一本『唐招提寺宝扇』を有難いことに頂けました。
この「うちは」は、竹の柄にハート形の和紙がついたもの。
皆様にも魔除け等のご利益がありますようにと、掛け釘に。


「うちはまき」の行事の謂れは、鎌倉時代の唐招提寺中興の祖・
大悲菩薩覚盛(かくじょう)上人が修業中、蚊に刺され、叩こうと
した弟子に「自分の血を与えるのも菩薩行である」さらに続けて
「うちわで追い払うよう」と戒められた故事から、その清廉な
徳をたたえ「せめて団扇で蚊を払って差し上げよう」と、上人が
亡くなられた時に法華寺の尼僧がハート型うちわを供えたこと
からで、毎年5月19日の命日に中興忌梵網会の後に行われます。
                        
今日の自宅稽古、朝は略盆、昼からは風炉、初炭からに・・・
朝⇒昼 

これからうちわの『唐招提寺宝扇』が皆様を・・・。

茶道資料館「むしあげ」展へ

2018-05-19 09:35:56 | 美術館・博物館
深夜の土砂降りが、未明には通り過ぎたよう
でも思わぬ場所、東北で水害が、例年梅雨末期だったら・・・
異常気象なのでしょうね。
そういえば大和文華苑のササユリが開花したと、一週間早い!

昨日京都、ついでに寄った『茶道資料館』では5月27日まで
春季特別展『むしあげー岡山に花開いた京の焼物ー』展が。
日本一清楚とも評される虫明焼ですね。


虫明焼は300年前お庭焼として生まれ、18世紀に伊木三猿斎
中興の祖として登場します。
HPによると
”京焼の流れを汲む焼物と言われ、備前焼とともに、岡山を
 代表する焼物として知られてきました。虫明焼の優れた
 茶道具が生み出された背景には、岡山藩の筆頭家老、
 伊木家14代目の当主である三猿斎(忠澄)と裏千家11代家元、
 玄々斎の交流がありました。三猿斎は虫明の地で茶道具を
 制作するため、京焼の陶工、初代清風与平真葛香山を呼び
 寄せています。”と

京風の影響を受けた、薄作りで淡性な粟田風のひなびた風情を
醸し出す虫明焼、基本となっている透明釉は天然松灰を主原料
に自家精製された透明の灰釉、この灰釉の持っているおとなしい
飽きのこない色調が魅力そのものになります。

後期展では74作品(虫明焼とモデルとなった京焼等も展示)
1.「色絵菊文鉢」初代清風与平作 19世紀 瀬戸内市教蔵
色絵菊文鉢・虫明焼

3.「金襴手鳳凰文盃・盃台」 初代清風与平作 9世紀 個人蔵 
金襴手鳳凰文盃・盃台 虫明焼

13.「染付茶碗 銘あけぼの」 初代清風与平作 19世紀
14.染付花唐草文仏手柑鈕合子 初代清風与平作


20.「銹絵雪竹文手鉢」19世紀 東京国立博物館蔵


25.「三島写角水指」玄々斎好 塗蓋 11代飛来一閑作今日庵蔵
三島写角水指

33.「銹絵雪月花文茶碗」三つ 野﨑家塩業歴史館蔵
花 

38.氷裂文茶碗 江戸時代19世紀
ヒビを氷の割れ目に例えられて感激しました。

39.「福寿字文引舟水指」19世紀 
福寿字文引舟水指

51.「落雁水指」 真葛香山作 明治時代19世紀
落雁水指
52.京焼「落雁水指」 真葛長造作 江戸時代19世紀
59~73.茶碗が 見事でした。

68.「伊賀筒茶碗」銘 大天狗 伊木三猿斎作 19世紀
伊賀筒茶碗

84.一行「無事」伊木三猿斎筆 19世紀

写しでしょうか虫明焼の十二か月の茶碗「桜」で
一服頂いてまいりました。

庭の大山蓮華が咲き

2018-05-18 17:25:55 | お稽古
昨日の夕方の庭の「大山蓮華」膨らんだ蕾が下を向き、
明日こそは。
明日ひらく大山蓮華のけはひかな
             林裕子
 5/17夕方

曇り空の中、早朝に開き始め、昼前にはここまで開き、
あの甘く奥行きのある香りが漂ってきました。
しばらくは大山れんげ空に満ち
          加藤富美子
『うつむくも大山蓮華満ちし香よ』
             愚句
6時  10時
でも床に活けた「大山蓮華」の蕾、昨日の花びらの茶色が
つぼみ全体を覆い尽くしており、可哀相なことに。

それからもう一つ、小畑の隅に種が飛んできたのか、
生えだし、元の群生地より早くも蕾が出た「ホタルブクロ」、
早くも色付きはじめました。日当たりが良いのでしょう。
 

こんな蒸し暑い日には、蛍が飛び交うのですが・・・
まだ半月ほど早いのでしょう。
今晩中雨が降り、明日からは平年並みの気温で「はしり梅雨」
この暑さもここで一休み、私も明日は一休み・・・有難い。
お昼から出かけた京都は29℃、蒸し暑かった・・・。

実の大きさで、木瓜ではなく草木瓜だった

2018-05-17 13:55:02 | 季節の花々
またPM2.5の影響らしく、ぼけた若草山、シルエットに・・・

天候は下り坂で、この暑さも一休み、梅雨のはしり
寒暖差にご注意。

近くの公園で11月から咲きだしたボケ(木瓜)、春には満開
・・・今も花を付けて、よく見ると瓜に似たかわいらしい実、
最近茶室に飾られた写真を見たことがあるような・・・。
 
『木瓜の実』、季語としては秋ですが・・・、
『青き実と遅咲きの木瓜梅雨まてり』
             愚句

『ボケ』は平安時代に中国から渡来し、「毛介(もけ)」という
和名で『本草和名』や『和名類聚抄』記載され、転じ「ぼけ」に、
または形が瓜に似ており「木瓜(ぼっくわ)」が転訛したとも。
なお中国での「木瓜」はパパイヤですのでご注意を。
小振りな木瓜に比し5~6㎝大の果実、今は緑色ですが、
秋には黄色に。同じボケ属のカリンに似ており、生食は不可
ですが、カリンと同様、果実酒・ボケ酒に。
疲労回復、整腸などに効果があるとされます。

木瓜(ボケ)と思っていたのですが、実の大きさが合わず、
クサボケ(草木瓜)またの名を地梨(じなし)では?
「季節の花300」によりますと草木瓜は和木瓜とも呼ばれ
  ・背は木瓜より低い
  ・枝にトゲがいっぱいある
  ・実はボケよりは小さい
  ・色は黄色
  ・縦に「彫り」は入っておらず、表面はつるつる。
草木瓜』なんですね。
この果実酒は強壮、鎮痙、鎮咳、利尿に効果があると。
また薔薇科で春と秋に咲くのだそうで・・・、
以前のブログ「寒木瓜」も訂正しなければなりません。
 *先入観が誤りを導きますね、下調べも慎重に。

なおこの季節「蠟梅」の実が成りますが、有毒でご注意を!

大山蓮華の蕾が・・・

2018-05-16 16:21:36 | 季節の花々
昨日よりは雲が多く蒸し暑さが増し、最高気温は今年一番
29.9℃と真夏日一歩手前で、夏へジャンプし過ぎ!、
でも公園で咲き始めた紫陽花、週末は似合いそうな天気に


昨日の朝の自宅稽古、昨日の点茶盤を元へ戻し、風炉を・・・
 

花は土曜日に蕾の大山蓮華を活け、月曜日と火曜日は
大山蓮華だけ、今日咲いてくれると思ったのですが・・・。
かなり蕾も膨らみ、明日以降、楽しみでした。
5/15

薄器と建水も準備OK
 

この大山蓮華、お昼からの茶道サークルにも持って行き、
今日16日には咲くかと思いきや、
白い蕾の縁が枯れたような色が一部に・・・可哀相なことに
移動させたからでしょうか?それとも水の吸い上げが・・・
もう少しそっと見守りましょう。

立礼は唐衣と菖蒲で

2018-05-15 17:33:09 | 主菓子とお干菓子
今朝から奈良は真夏日になるとの予報、まだ五月ですよ・・・。
朝は自宅稽古そして昼からはボランティアでの出稽古と、毎日
予定が詰まっているのは嬉しいのですが、余裕が・・・。
残念なのはこの20日で終わる金沢「美のチカラ」展は諦めに


昨日の自宅稽古は立礼、いつもは電気ヒーターなのですが、
風炉になり、炭の臭いも楽しんでいただければと・・・。
 
軸は、木馬で遊ぶ子供が描かれた「天真」
花は「大山蓮華」だけを吊り花入れで、良いですね。
 
菓子は自家製(芳月庵)の浮島、「唐衣」と名付け
 
干菓子は、亀屋良長さんの「京半月・菖蒲」
 
愉しんでいただけたでしょう。

でも今日15日の奈良の最高気温は29.4℃、真夏日に届かず、
奈良の真夏日は明日あす以降にお預け!
でもお稽古場に9人、さすがにこの暑さもあり疲れも・・・、
でもお稽古できる楽しさには・・・。

母の日は奈良「かこむら」で懐石を

2018-05-14 16:58:49 | グルメ
昨日の雨もすっかり上がり朝から晴天、聞きなれた響き渡る声
テッペンカケタカ」と囀り、『ホトトギス』です。
正岡子規も中国の故事「杜鵑の吐血」鳴いて血を吐く
ホトトギスと自身の病状・肺結核を重ねあわせて付けられた
ペンネーム(生涯54個も)の一つです。
この漢字の異名として「不如帰」「杜宇」「杜鵑」「蜀魂」
「蜀鳥」「杜魄」「蜀魄」などが。( 大辞林より)
明治26年に子規はこんなホトトギスの句を・・・
鳴かぬなら鳴かぬと鳴けよ鵑
    実は「寒山落木」で抹消句になっていおります。
子規の頭のなかに、松浦静山の『甲子夜話』の逸話。
        「まつらせいざん」「かっしやわ
 夜話のとき或人の云けるは、人の仮托に出る者ならんが、
 其人の情実に能く恊へりとなん。 
 郭公を贈り参せし人あり。されども鳴かざりければ、                        
   なかぬなら殺してしまへ時鳥    織田右府 
   鳴かずともなかして見せふ杜鵑   豊太閤 
   なかぬなら鳴まで待よ郭公     大權現様
                  (原文のママ)
      
私は「目には青葉 山ほととぎす 初鰹山口素堂
の方が・・・半年ぶりにお友達夫婦と一緒に雨の降る中、
奈良懐石料理『かこむら』さんへ。
入り口 
 カウンター席


予約の段階でテーブル席が埋まり、和室へと迎えられると
「かこむら」東大寺長老「守屋 弘斎」筆の額が掲げられ、
八品で5000円の懐石の始まりは、男性陣は生ビール、女性は
雨だったので車で来たのでお茶にて、母の日に乾杯!?
八寸」、八つ橋をイメージされり、
麩?ソラマメと海老を、かきつばたは胡瓜にニラの葉先で
ポテトに雲丹を包み込み青のりをまぶすと苔に・・・
さらに一口鮨も絶品はイイダコ!で。


「煮碗物」鱧とずいきにじゅんさいをあしらい、お出汁は絶品


「お造り」まぐろとヒラメ、ヒラメの弾力感と繊細な味わいが


「炊き合わせ」たけのこ、厚揚げ、スナップエンドウと?


「揚げ物」シラウオと野菜のかき揚げ


「酢の物」蟹身と・・・


「鯛の炊き込みご飯」「糊の味噌汁」と香物
ご飯のお代わりもおねがいしました。


「デザート」はスイカとスムージーのゼリー
 

お酒は、お友達の旦那様によると、初めてリニューアル?
食事の邪魔をしない日本酒を選ばれておられるとの事、
一つ取り下げ、新たに三種類入ったそうで、その中から
奈良三輪の今西酒造「三諸杉」純米吟醸
爽やかさと甘さのなかにクリアな旨みと綺麗な酸味が、

もう一つは奈良吉野の美吉野醸造「蔵王桜」純米吟醸酒で、
柔らかな口当たりとキレの良い酸が、最初はあれっとなるが、
ぐいぐいと進み食事にあうお酒にと


一時間半、ゆっくりと愉しめ満足、お腹が御馳走様。
2017年もミュシュラン一つ星、接客がという声もあるなか
だけど寡黙な御主人、最後はお見送りまで、

又寄せてもらいます。

昼からの自宅稽古が終わり、ほっとすると・・・
ホトトギスの声、夕方の今は「特許許可局」と。

風炉での稽古は青梅で

2018-05-13 16:35:30 | 主菓子とお干菓子
朝早く雨が降ったようで地面が、予報では昼過ぎには本降りに。
8時半
でもお稽古に伺った奈良市内ではもうすでに雨粒、
11時前から本降り、いつまで降り続けるのでしょうか。
帰る前から大阪・京都に続き奈良中部そして帰り着くと、
雷が鳴り4時には奈良市内にも警報が、梅雨の先触れ・・・
明日の朝にはになってほしいもの。

先生の稽古は炭付花月と濃茶付花月を教えて頂きました。 

一方昨日の昼からは炉から替り風炉での初めての自宅稽古に
 
着物を召されてお出でで、初炭そして薄茶平点前(運び)を。

菓子は、先日造ったもの、形と色から、わかりますよね。
  
青梅』、三年連続この季節定番に。
 
干菓子は『葵紋』
 

昨日は26.1℃を記録した夏日でしたが、
炭も小さくそれほど暑さは感じられません。
来月には簀戸を入れ・・・半年間の楽しみに。

大山蓮華の蕾で

2018-05-12 13:07:38 | しつらえ
五月晴れの気持ちの良い朝を迎えました。

「五月(さつき)晴れ」とは、気象庁の予報用語では、”5月の晴天。
 備考として、本来は旧暦の5月(さつき)からきたことばで、
 梅雨の合間の晴れのことを指していた。”と
ところが「五月雨(さみだれ)」は”梅雨期の雨のこと”や
「五月闇(さつきやみ)」”梅雨のころの夜の暗さなどを表す”
 通俗的な用語のため予報、解説には用いない。”と
このあたりは、官僚的、お上様ですが、五月晴れは世間に抵抗
できなかったよう、広辞苑7版の改訂作業のありようを聞き
及びますと、言葉はこのように変化するのでしょうね。

今日は自宅稽古で、嬉しいことに『大山蓮華(オオヤマレンゲ)』を
今年も活けることが出来ました。
昨年相方が買った大山蓮華、狭い庭に植えたものですから、
定着してくれるか心配でしたが、冬を耐え新芽が出たかと思うと
蕾を数個付けてくれました。でも昨年に比し少し小さい目の蕾、
根の張りが悪いのでしょうか?
4/30 5/8

今朝、つぼみで稽古場にデビューした『オオヤマレンゲ』
縞葦と真っ白な蕾の大山蓮華、いかがでしょう。
「尼頭巾被るが如き山蓮華」 愚句
  
この蕾、月・火曜日と自宅稽古があり、
先の火曜日まで持ってくれれば有難いのですが・・・。
『明日ひらく大山蓮華のけはひかな』
             林裕子

朝から稽古に見えられたのは、始められて3か月目、
この蕾をみられて”咲くとどのような花になるのですか”と
「ブログに出ている花ですよ」
写真を撮った相方によると
”6月下旬ごろから7月中になると大峰山系弥山と八経ヶ岳の
鞍部、1800mの自生地に咲きだすよ“
YouTubeで日に一回はイメージトレーニングをされているそうです。
毎日お茶の事を考えてくださって嬉しい事です。

午後は、風炉の初炭から始める予定で、準備は完了。