学芸員のちょっと?した日記

美術館学芸員の本当に他愛もない日記・・・だったのですが、今は自分の趣味をなんでも書いています

ある営業マンのアドバイス

2009-12-02 20:55:47 | その他
今年の8月頃だったでしょうか。仕事で遅くなり、自炊するのが面倒になった私は珍しく外食をしていました。すると、隣にスーツ姿の男性が座ったんですね。年は定年間近とおっしゃっていたので、55歳くらいでしょうか。隣に座ったのも何かの縁、そう男性が思ったのかはわかりませんが、私に色々と話しかけてきました。初めは不審な感じを抱いていた私でしたが、話していくうちに何だか妙に気があって、アルコールも入っていないのに、盛り上がってしまったのです。

男性は営業マンとのこと。人と話すのが好きだから、ついつい私に話しかけてしまったとおっしゃっていました。盛り上がった話の中で、私にこれだけはやっておいたほうがいいと人生?のアドバイスを下さいました。

1.縦の人間関係を持つこと。
 自分と同年代の人間関係は作りやすいが、それ以外の世代との人間関係は作りにくい。色々な視点を持つためにも、10代から90代まで人間関係の幅は広く持つ。

2.東京を良く知ること。
 日本の首都である東京をよく歩いて、よく学んで、よく知ること。ここで超一流がどんなものなのかを身をもって知っておいたほうがいい。

3.本の内容は読まずに、人から聞け。
 地球上にある全ての本を読む時間は人間にはない。であれば、人から本の内容を聞いて、そこから学ぶのが最良。

年齢や経験を重ねた方がおっしゃる話。なるほど、と思って聞いていました。ただ、3番目のアドバイスだけは納得がいきませんでしたけれども…。これを認めると、学芸員の看板を降ろさなくてはならなくなる(笑)

その男性とは、それっきり。話をした時間は2時間ほどでしょうか。帰りがますます遅くなった私ですが、意外な出会いに良い気分。

今日は私がふいに出会った営業マンのアドバイスの話でした。