オスカー・ワイルド(1854~1900)は、アイルランド生まれの作家です。私はワイルドの喜劇が好きで、以前『ウィンダミア卿夫人の扇』の感想をブログでご紹介したこともありました。今回読んだ『まじめが肝心』も喜劇。「名前」がキーワードになっています。
ジャックとアルジャノンは親友同士ですが、2人とも変わったことをしています。それは居もしない「弟」をでっちあげて、他人へ吹聴し、都合の悪い時には「弟」の名前を出して逃げてしまうというもの。ところが、こうした嘘はばれるのがオチなわけですね(笑)それもよりによってプロポーズのときに誤解が生まれて…。
「名前」を巡っての七転八倒はもちろん、アルジャノンの能天気ぶり、それに振り回されるジャックがとても笑えます。
井上ひさしさんが、本の中でこう書いていました。戯曲を読むときには登場人物の容姿や性格に合う俳優、女優をイメージして配役を自分なりにセレクトすると面白くなると。
頭の中で舞台を作り、自分の選んだ俳優たちが劇をのびのびと演じる、それを楽しむのは自分という観客唯一人。なんとも贅沢な遊びではありませんか。
『まじめが肝心』、とても面白い戯曲ですので、オススメです!
●『サロメ、ウィンダミア卿夫人の扇』西村孝次訳 新潮文庫 2005年
ジャックとアルジャノンは親友同士ですが、2人とも変わったことをしています。それは居もしない「弟」をでっちあげて、他人へ吹聴し、都合の悪い時には「弟」の名前を出して逃げてしまうというもの。ところが、こうした嘘はばれるのがオチなわけですね(笑)それもよりによってプロポーズのときに誤解が生まれて…。
「名前」を巡っての七転八倒はもちろん、アルジャノンの能天気ぶり、それに振り回されるジャックがとても笑えます。
井上ひさしさんが、本の中でこう書いていました。戯曲を読むときには登場人物の容姿や性格に合う俳優、女優をイメージして配役を自分なりにセレクトすると面白くなると。
頭の中で舞台を作り、自分の選んだ俳優たちが劇をのびのびと演じる、それを楽しむのは自分という観客唯一人。なんとも贅沢な遊びではありませんか。
『まじめが肝心』、とても面白い戯曲ですので、オススメです!
●『サロメ、ウィンダミア卿夫人の扇』西村孝次訳 新潮文庫 2005年